ピュアうぶ話らしいですがそれにしても…
基本的にずっと問題→悩む→解決の流れで話が進むのですが、各々の悩みがよくあるテーマな上にあっさり解決するので拍子抜けでした。
解決した理由もいまいち分からず…そんなに簡単に解決するならそもそもそんな悩むことある?って思っちゃったり。
ずっとモジモジ悩んでるな…って感じなのですが
元々両想いでさっくりくっつくので、悩むにしてもそんなに深刻じゃないんですよね。
話の中に緊張感や緩急も特に感じず。
なので逆に言うと「ちょっと登場人物が思い悩んでる系の話がいいけどそんなに不安な気持ちにならないでさらっと読みたい」みたいな人には向くのかと。
作中にいわゆる悪い人も出てこないので。
強いて言うならお母さんが…と思いましたがなんとあんなに思わせぶりに話されるのにその後は特に出てこないという(笑)
攻めの人格形成の要因となった母親、本当のテンプレストーリーだったら確実に出てきて一悶着あるのですが…
でも本人は直接登場しないことで読者側のストレスにならないのかな…と思うと、本当にあっさり読みたい人向けのお話なのかもしれないです。
私は切ない話なら思いっきり切ないものが読みたいタイプなので向かなかったです。
せっかくのページ数の割に特に印象に残る部分がなく
途中から長いな〜と感じながら読むことになり残念でした。
完結おめでとうございます!!
連載版を追って読んでいたのですが、本当に最終話直前までこれ状況が詰んでないか!?どうなっちゃうの!?とドキドキしながら楽しめました!
凌介様はこちらの想像を超えた道を示してくれましたね…強い男だ…
オメガバースものは好きでぼちぼち読んでいるのですが、正直αが周囲に誉めそやされるほどの優秀さを示している作品ってそんなに無いよな…と思っていたところに凌介様のこの最強のボディ・頭脳・意志 本当に衝撃でした。
3巻では2人の幼少期の出会いと、瀬乃がなぜこうも頑なになるに至ったのか?が描かれています。途中までは瀬乃のあまりの難攻不落っぷりに何でまたそんな…と感じていた部分もあったのですが、こちらの過去編を読むことでかなり腑に落ちました。そりゃそうもなるし本当によく頑張ったよ…。
あの辛く悲しい過去を語り終えての瀬乃の「だから私…貴方の傍ならなんでも頑張れるんですよ…」に心から痺れました。あれをその言葉で締めくくれるのかという部分に、瀬乃の信念と凌介様への強い想い、ゆるぎない愛を感じました。(あと何気にこれが1巻でモブ執事に触れられていた、βなのにαかと思われるほどの優秀さに繋がっているのに感動しました)
うずくまって泣いている小さい瀬乃が可哀想で可哀想で、凌介様早く抱きしめてあげて…!と思っていたのですが最終話で時を越えて全て奪っていった凌介様、かっこ良すぎました…
何より純粋に幼い2人が可愛くて可愛くて…幼少期の話がもっと読みたい!
また本編を終えての描き下ろしが本当に良い…号泣しました。前作の描き下ろしは頭にあったものの、今回はαとβで結ばれたが故に触れられないかな?と思っていた部分に少し触れられましたね。この2人には物理的に至れない未来、一方で確かにそこにある強い愛。2人の幸せな未来を祈っていますが凌介様は最強のご主人様なので心配いらないですね。
それなりに漫画を読んできた人生ですが、過去一読み返している漫画なので続編決定の知らせに小躍りする日々です。楽しみ!!!!