まじめにゆっくり恋をしよう、そんなテーマが今ようやく心から理解できるとシリーズ完結を向かえまず思ったことでした。2010年はじまって、早速の殿堂入り作品だと確信です。
高校生という、十代の淡く儚く、脆く、それでいてどこまでも透き通った美しさの恋は、純愛といわずなんといいましょうか。はつ恋、その言葉がふさわしい作品でした。男の子に恋をした、その垣根を越えて、BLだということをゆうに超えていってしまう作品観には本当に驚きました。
是非シリーズ3冊を続けて、間をおかずに一気に、そしてゆっくりゆっくりと行間を読むように味わっていただきたいです。
だって、好きならなんでもしていいでしょ?
暴力だっていいでしょ?好きなんだら。
描写が濃いというか、酷いのですがこれも好いてる同士ならいいかな、と許してしまった感じがします。普段からさわやか純愛度100のBLを主食とされている方には全くおすすめできませんが。過激度が高いほうがいいでしょ、という方には少し物足りない感じもあり。
どっちつかずなので中立にいたしました。絵も美しく読んでいて安心感はありました。
キャラクターの味というか特に受けキャラが…個人的にあと一ひねりあれば!!!
でもこういうムズムズ!!っていうのもまたいいんでしょうね。
ということで、ここまで書いて評価変えてからうpしましょうかね笑
驚きました、たった1週間の出来事を描いた作品がこんなに中身の詰まったものとは・・・!!
描写がひとつひとつ、拾い上げたように細かく繊細に描かれています。
ゆっくりと、時間をかけて読みすすめたい作品です。
遊び半分、冗談半分、ではじめた交際がどんどんお互いを蝕んでゆく。
本当の恋は、恋のはじまりは、きっとこんな些細なこと。
こんなはずじゃなかった、こんな思いつめるもの?
少女マンガにもない、かつてのBL作品にもない、
高校生同士の絶妙な駆け引きに目が離せないです。
人生でBLをはじめて読む!そんな方々は、まずこの作品から読んでくれ、と言いたいそんな内容です。
もちろん、BL常連のお嬢様方にも初心を思い出させてくれる・・・
どこまでもさわやかさが続く一冊。