BLと言う括りにしては話が重いのですが、そういうのが好きな方には人生のバイブルとなるのではないでしょうか。
私は手垢がつくほど読み直しているので電子を買い直しました!どこでも読める!でも読むと止まらなくなる!
BLといえばHなシーンですが、多くはないです。でもちゃんとあります。
生物の本能やらなにやらで裕司は狙われますので、痛々しいことも、まぁまぁ、まぁまぁ、あります…。
しかしここで萌えポイント。湊の種族は「1人のメスをみんなで〜」という考えが当たり前ですが、湊は裕司に対して人間のような独占欲が出てきます。
裕司が大切だから心が大人に成長していく過程も楽しめます。すごい頼れる奴に化けます。
杉本先生は人間描写が本当に素晴らしいです。
人間の嫌な部分を事細かく表現されていて、「いるかもしれない、いや、むしろいる」と思わせるリアルさ。そして目に光を失わないキャラクターももちろんいて、両面から心が揺さぶられます。
キャラクターが息をしているということですね。
アニマルXは特に長編の作品なので、こういうのを待っていた、むしろあったんだ!という方もいるでしょう。
何かの都合でなんやかんやイチャイチャさせるとかいうストーリーをぶっ壊す展開もありません。
安心して?湊と裕司の激動な人生に揺さぶられてください。