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玉響 コミック

ゆき林檎 

大正ロマンな世界観がエモい

舞台は大正、西洋化に伴い同性愛にも厳しかった時代。
貿易商の跡取りだが愛人(外国人)の子供として生まれたハーフの主人公と作家志望の庶民の2人が何度も離れ離れになりながらも惹かれ合います。
旧華族スタイルや袴姿が登場人物のカッコ良さを引き立てて良きです。
果たして2人は結ばれるのか?立花の生前最後の原稿の行方は?
エピローグのラストシーンはエモすぎて号泣しました。人生って尊い。愛するって素晴らしい。そう思わせてくれる素敵な作品でした。

斬新な着目点

オメガバースの世界でのβ同士、つまり普通の男性同士のカップルのお話です。
αΩなら男性同士でも番えて子供も持てるのに、β同士は違う。両者が同じ世界線にいれば色んな感情が渦巻くのは当たり前。盲点だったなぁとある意味感心してしまいました。
終盤の2人の会話にそんな正直な気持ちが表れていてすごく切なくなりました。2人の幸せを願わずにはいられません。