3巻まで出ているんですね。当時は2巻までしか読んでませんでした。
一気に読みましたが、3巻は私の中ではやっぱりいらないです。
さぐりあいながら、お互い彼女(好きな女の子)がいるのにも関わらず惹かれていく所が良いです。
BLの世界では異性交遊と同性交遊の割合が逆転してんのか?って感じが多い中、この作品はそういう彼女を出すことで現実味を帯びていてピリッと隠し味になっていてすごくいいです。
男だから好きになったのではなく、斑だから(スバルだから)っていうのが言わなくても伝わります。葛藤があるから彼女ともすぐに別れないんだろうなっていうのもわかる。
また、すぐに体の関係にならない所もいいです。今どきの現実恋愛ってBLの通りなのかもしれませんが、私は少なくともそうではなかった。男女でも体を重ねるのって本気であればあるほど、付き合ってすぐにとはならなかった。
ラストを忘れていたのですが…そうか、そうでしたか。
夢のあとさきって感じで切ないですね、結婚を決意する理由もさらに切なさが増しました。
昔はなんとなく読んでいただけだったのですが、年取ってまた読むと汲み取れきれなかった部分まで見えるようになって、また違う感じで良いなと思いました。
重なる移籍、そのために連載に間があったり、さらに当時マニア寄りの雑誌掲載…最初から安定して一般大手の雑誌に載っていればメッチャ人気になっていただろうに。すごく勿体ない作品です。
全16巻。新装版で10巻。
いやー、やっぱりすごい。ここまでの読み応えのある非BL作品はなかなか無いです。(色々やっちゃってますけど一人おっさん除いて基本皆ホモではない)
今でもバナナフィッシュに匹敵する作品ってANIMAL Xしかないと思ってます。こっちもアニメ化してほしいな。環境問題やコロナもあったので今の時代にもあってると思うんだけど。
男性誌に載りそうな戦闘シーンや研究所内でのやり取り、世界規模の大手に立ち向かう頭脳戦、少しづつ陰謀を暴いていく所などスケールのでかさ諸々すごいです。いつ死んでもおかしくない中でお互いを想い合っている所もすごくいい。彼らを守り同志として戦う周りの人たちもいい味を出してます。
そういう部分でバナナフィッシュと通じる部分が沢山あるので、BFが好きな人にはハマるかなと思います。
唯一、当時の青一色の表紙がすごく恰好良かったので、表紙が変わってそれが残念。
たった1冊ですが、映画まるまる1本観きった感じの爽快感がありました。
これ、まんまハリウッド映画に出来そうな感じです。
や、まじでアーミッシュという宗教集団やラムスプリンガという期間の事など、なかなか世に知られていないようなので、いいかもですねぇ。実際アーミッシュをテーマにしている映画って1本くらいしか見つからなかったし、提案したら誰かやってくれそう。ぜひ。
一度村に戻ってからのシーンでは「ブロークバック・マウンテン」の広大な風景がダブりました。そのせいか途中から脳内映画では若かりし頃のヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールになってた笑
あぁ…なんだろ、昔の映画が観たくなってきた。それこそラストに一言出てたダスティン・ホフマン演じる「卒業」とかね。
全体的に、映画好きには特にハマりそうな感じの作品でした。
この2人の関係って男性同士だからっていうより、
仕事や関係性のもので、同性異性関係なくある問題で。
まぁ結婚していれば連絡はきますが、今は事実婚やお付き合いの段階の人だって沢山世の中いる訳で。結婚してるから連絡くるからってものでもなくて。
「金なんてどうだっていい。絶対帰ってくるって言えよ」
「俺の知らない所で勝手に死ぬな」
心がぎゅぅっとなりました。
誰だって愛する人が帰ってきた時は目一杯迎えてやりたいし、出ていく時は笑顔で送り出したい。
仕事柄あちこたま出る仕事なら心配だってする。
愛する人が世界を跨ぐ仕事なんてしていなくても、
誰にも、ある日突然愛する人がいなくなる、なんて事はありえる話で、自分に置き換えて読んでみてほしい。
今すぐ大事にしたいと、会話をいっぱいしたいと思うと思うでしょう。
そして、適齢期だからと結婚が目的になっちゃってるような人に読んで欲しいなぁ。
本来の結婚とはこうあるべきだよねって思わされます。
結婚失敗した私には痛いくらい刺さります。
一気に全部読みました。
まず、タイトルとイメージが違います。
タイトルだけだとエロ高校生BL漫画かなって思うのですが(私だけ?)、実際はシリアスでとても誠実で真面目な印象です。
たぶんこれは一気に全部読んだ方が良いと思います。特に最初の1巻だけだと二人の良さが十二分に理解できないで終わります。セフレ??へぇ~みたいな。
たんたんと進む感じが好きです。
澤根がそういう性格なのでそう感じるのかもしれませんが、わりと落ち着いた二人が好きです。
様々な障害があっても互いを信じることで乗り越え合ってその都度成長をしている二人を見ていると、何十年経っておじいさんになってる二人が振り返った時に運命の出会いだったねと顔を寄せ合ってる姿が浮かびます。
読み手はそんな二人の高校生の出会った時から一緒に歩ませてもらってるような感じがします。
だからなのかな、レストランのお祝いのパーティシーンでは自分のことのように涙ぐんでしまいました。
おまけですが、
よく漫画に行為シーンが必ずといってありますが、この二人の行為は互いの愛を確認し合うものだと思わされます。二人にとって必要な行為なんだなって感じます。
完結してしまいましたが、激しくはないですが心の中はとても熱い芯をもってるそんな二人をこの先もずっと応援しています。
たんたんと感情の揺れ動きだけで話が進むのって難しいと思うのに上手に読ませるなって思いました。
全体的にストーリーにあえて起伏が激しくないところが、大人のしっとりとした感じが出ていて良かったです。
途中、心の台詞で
「何考えてるかわからないし、好きとか全然言ってくれないし、理想とは全然違ったけれど」
という部分がすごくささりました。そして
「遥が好きで、ずっと一緒にいたくて、遥も同じだったらいいなって」
の部分でたまたまバックでエンニオモリコーネの曲もかけていたので、曲がマッチしすぎて泣いてしまいました。
※エンニオモリコーネは海の上のピアニストとかニューシネマパラダイスの曲を作った映画音楽の巨匠です。
普通に漫画として読んだ方がいい。
BLで判断すると星がわかれるって感じですね。12巻まで一気に読んで★の評価がこうなってるのに腑に落ちました。良い意味で★の評価って面白さとは決してイコールではないんだなっていう見本みたいな漫画です。
また12冊という冊数に値する内容だと思います。BLのジャンルとしては珍しく1つのストーリーとして長くしっかりと続いてる漫画です。
ラスト?13巻今月発売しますが、最後の大詰めがどんな展開になるのか早く読みたくて待ちきれないです。
一気に読んだ方が話も分かりやすいので完結したタイミングで読む事をおすすめします。