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切ないモヤモヤが残る

ストーリー自体はハッピーエンド。
ですが、なぜだろう、手放しで喜べないモヤモヤが残ってしまう。

主人公はバーを切り盛りする響(受)
コロナ禍で来客が減る中、常連となってくれた尚人と仲良くなります。
尚人は明るく社交的、素直な性格で、コミュ症ぎみの響は好感を持ちます。
しかし響には征司という彼氏(愛人?)がいて、感情の揺れや変化が丁寧に描かれています。

こういう話って、彼氏がいることの葛藤とか、心変わりとか、重くなりがちなところを、ymzさんの作画で、絶妙に良い塩梅の、重くなりすぎない切なさが描かれていて非常に良かったです。わたし的には響と征司の関係がめちゃくちゃ切なかった。征司は良くも悪くも、多忙で経済力のある大人の男で、響は負担にならないよう遠慮がち。尚人に惹かれる過程も、寂しいんだろうな〜というのが分かりました。征司には寂しい時に寂しいと言えない。仕事の愚痴も言ってもらえない。店に空き巣が入っても、頼るよりもまず申し訳ない気持ちが先に出る。征司も征司で、体調が悪くても響には言わないし。この2人、似た者同士なんだなと思いました。
一方の尚人は、そこを一歩踏み出してくれるんですよね。征司の存在を知りながらも、略奪を考えたり、そう思ってる事を正直に伝えてくる。尚人は仕事の愚痴も言うし、何かあったら、征司より先に連絡をとろうとしてしまったり。
最終的に、響は尚人を選びます。
でも誰も悪くないんです。
響と征司の馴れ初めも、それは惚れても仕方ないよなぁと思える馴れ初めで、響のほうが征司に惚れてしまったわけですが、だからこそ、本音や弱さを見せてもらえなかった事が寂しかったのかもしれません。そんな寂しはあったにせよ、おそらくコロナがなければ、別れることはなかったと思う。
でも尚人に出会ってしまった。
そんな運命の皮肉さのようなものを考えさせられるお話でした。

おもしろ可愛い鬼の子

式神の名は、鬼のスピンオフで、鬼と人間のハーフの草太少年と那都巳のお話。
草太は体だけはすっかり青年に成長したものの、精神年齢は3歳児。純真無垢でとにかく可愛い。
デカ盛りを完食するほどの大食いで、那都巳の付き添いで行ったテレビ局の差入をドカ食いするシーンは爆笑してしまいました。食いしん坊ぶりがおもしろ可愛い! 

相手はあの那都巳だし、式神の契約なんか結んでどんな無体をされるのかと思いきや、案外大事にされています。草太の母の願いである「普通に暮らしてほしい」が何を意味するのかを草太に諭すところは、本作の中では一番ステキだなと思いました。普通じゃない半妖の草太が、誰かに迫害されたりしない暮らしは、那都巳のそばだからこそ叶えられる事で、他の従業員である薫子や季長にも見守られて、安心して暮らせる場所だと思えました。

そしてそして、一番の衝撃は何と言っても、
そっちかーい!
と叫ばずにはいられないあのシーン。
私は勝手に、初な草太の筆をおろす、エッチなお兄さんを想像してたんですね。だから草太にオナニーを見せろと命令したところからは大興奮だったわけですが、途中から、え…?!てなって、草太がお尻触られちゃってるよ?って。
ひょっとしてお尻も調教されちゃう系の新しい攻が誕生するのか、なんて往生際悪く読み進めたのですが、お尻で気持ち良くなっちゃう草太も可愛いかったので良い意味で裏切られました。


斉藤壮馬がエロい

斉藤壮馬目当てで購入しました。
とにかく、斉藤壮馬がエロい。この一言につきます。
虹野のちょっと生意気で、小さくてカワイイ雰囲気が、斉藤壮馬さんの声にすごく合っていて、始終ニヤニヤが止まりませんでした。

何より、濡れ場が…!!期待以上に良かった!!

白夜の「なんでお前…こんなエロいんだよ…!」は私の中で名台詞となりました(笑)
これはきっと白夜の魂の叫びですね。
もうほんとに、激しく同意。

ちょっぴり切なく、笑いあり、エロあり(←1番大事)。買って良かったです。

営業二課っ!番外編

営業二課っ!の大ファンで、まさか番外編が読めるとは!完全にそれ目当てで購入。

もう!ラブラブかよ!めっちゃ良かった!

朝の弱い歩を起こす、東條と歩のやり取りがもう、甘いのなんの。
愛妻弁当ならぬ、愛彼弁当というべきか、前日に歩が下ごしらえしたものを、翌日に東條が調理して弁当を準備する…この二人で支えあって生活してる感じもすごく良い!
休憩時間には東條が歩に先輩後輩ごっこをけしかけたりして…!もうお前ら高校生かよ!尊いわ!
とにかく東條が歩を可愛がってる感じがもう、たまりません。
そんな二人の仲を納得できない、東條の新しい後輩が厳しい意見を呈してきますが、歩は毅然と自身の考えを伝えます。歩自身が一度は迷った東條との関係ですが、今は強い信念があって、けれどその信念も東條の深い愛情があってこそなわけで…二人はこの先何があっても大丈夫と思える強い絆を感じさせられました。
この後輩君は、どうやら無自覚に東條に好意を寄せているようなので、続編の連載を期待せずにはいられません。

良くできたコント!

まるでコントを見ているかのよう! 
笑えます。1話目なのでまだエロはありませんが、間違いなくエロコメディです。

バーテンの先輩(受)が、女性の体になる催眠術をかけられてしまい、「女の体でイクのは男より10倍気持ちいい」を体験したいがため、同じくバーテンの後輩(攻)に抱いてくれと迫る、というあらすじです。

はい、先輩はアホキャラなんですよ。でも後輩がすごくクールな感じで淡々と応対しているせいか、二人のやり取りがコントのように面白くまとまっています。全員関西弁で、最後までノリもテンポもよく、笑えます。それにボケとツッコミが絶妙。
そして後輩のクールムッツリぷりも最高。

後輩はゲイであることをカミングアウトし、男なら抱けると、しかも男の前立腺のほうが100倍気持ちいいと言って先輩を言葉たくみに丸め込みます。まんざらでもない様子の先輩、次回確実に食われますね。楽しみです。

スパオジの真骨頂、見せつけてくれました!

っかー!!!甘い!!!
「恋が落ちたら」目当てで購入。
続編の連載を知り、コミックス発売まで待ちきれず購入しました。
結果、買って良かった…!!!

冒頭、朝からエッチに励む二人。トロトロの伊瀬に、孝史が甘い言葉でさらに追い討ちをかけます。
事後もベッドの上で、ゆっくりしようと二人でゴロゴロ。手をにぎにぎ。それに孝史の優しい言葉。とにかく孝史が伊瀬を甘やかしまくってます。お腹がすけば、二人で純喫茶へ。大人な二人に似合う、レトロな雰囲気の素敵な喫茶店です。孝史がたまたま見つけたという店らしいのですが、「君と最初に来て良かった」なんて、コーヒー片手に優しい笑顔で、伊瀬を殺しにきてますww
帰りしな、旅行雑誌が目にとまり、冬は一緒に温泉に行こうという話に。帰宅後、ソファに並んでビールをあおり、口に泡が付けば伊瀬の口元をふきふきしてあげる孝史。一緒に旅行雑誌を眺めて、宿が選べないと言えば、肩を抱いて毎年一つずつ泊まろうなんて言ってくれます。当たり前に未来を約束してくれる孝史に、感極まった伊瀬からのキス、からのエッチ。
とにかく、二人の会話が終始甘い。互いを思い合う雰囲気が本当に優しい。幸せな気持ちになれます。まだ続編1話目ですけど、何回も読み返してます(笑)
イケオジ改め、スパオジ孝史にこれでもかと甘やかされ愛されて、とにかく幸せそうな伊瀬に仕事の疲れが一気に吹き飛びました。次号も買い!です。

ファンタジックなラブコメ

ファンタジックなラブコメです。
星野(受)が偶然助けた鳥が実は神様で、自分に好意を持つ相手にラッキースケベが起きてしまうという魔法(呪い?)を掛けられてしまうというお話。
ラッキースケベのお相手は、後輩の相馬(攻)なのですが、イケメンながら無愛想、ラッキースケベを次々と起こす星野に対して塩対応です。とても星野に好意をよせているようには見えない、まぁ生意気な後輩なんですが、とことんまでに星野を拒絶する理由が、彼なりにあったのです。
とは言え星野にとってはラッキースケベもありがた迷惑、呪いを解くには相馬の好意を無くすしかないと、星野なりに奮闘します。まずは相馬に恋心を自覚させ(その上で振るために)相馬との距離を縮めていくのですが、普段クールな相馬の時折見せる笑顔やら、意外に優しい一面に、
「いるよねこういうひと~!」
「ズルイ!」
と星野でなくてもギャップ萌えが止まりません。
相馬を振るつもりで距離を縮めたはずが、いつのまにか星野が相馬に惹かれてしまうのです。

過去のトラウマから臆病になっている相馬ですが、星野みたいなおバカな子がちょうど合っているのでは、と、最後はなかなか破れ鍋に綴じ蓋カップルでした。真逆な二人ながらとてもお似合いです。
エロシーンは多くはないものの、クールな相馬のデレによって満たされます。笑
最後に神様の魔法は、実は相馬を幸せにする為であったというオチも良かったです。
ストーリーも面白いですが、おバカな星野と強引な神様の掛け合いも笑えます。
カバー裏のあとがきで、まだお話は続くようでしてので、蜜月の相馬のデレに期待したいと思います。

シリーズ最強のヤンデレ

虫シリーズの中では、大和に次いで精神的に健康そうな攻であり、なんと言ってもあの女王マヤ様のお相手なので年下ワンコ系で間違いない!と安心して最後まで読みました。
しかし、最後の最後、番外編で裏切られました(笑)。

いつも清々しいほどに毒舌な女王マヤ様ですが、今回も終始マヤぶしを炸裂させ、アプローチをかける央太にも塩対応。央太が不憫で仕方ないんですが、相変わらずなマヤ様なので、二人のどこか噛み合っていないやり取りに笑ってしまいます。

どのシリーズでもいつも弱者の見方で、強く美しいマヤでしたが、今回はマヤの生い立ちやコンプレックスを知り胸の痛む場面もありました。とは言え、あの負けん気の強さのせいなのか、全体的に悲壮感のようなものは無く、むしろ央太に対して可愛げがなさすぎて心配になるほどでした。
マヤの人知れず抱える苦悩も最後にはやっと央太に伝えられて、晴れて恋人同士になれて良かったー!!と喜んでいたのもつかの間、番外編で央太の知られざる本性を垣間見ることになりました。
もうね、ぞっとします。
ぞっとするのに、目が離せない(笑)。
そこで最初から読み直してみると、央太の行動の一つ一つが、なるほどなぁ~と、そういう事だったのかと、別の視点から改めて納得できるというか。
怖いのに、クセになる面白さもあって、二人の続編をもっと見てみたい。マヤは央太の本性を知っても、きっと全てを受け入れるのでしょうけど。しばらくは、なんにも知らないマヤを、にやにやしながら眺めていたい。あの鉄鍋のくだりと、小冊子のストッカーのくだりは、最高に笑えて最高に怖いです(笑)。

涙の音 コミック

ケビン小峰 

グズ男の一途な愛

すごくシリアスなお話なんですけど……。なぜだろう、最後に結ばれてからの攻のヤンデレ具合に、笑いが止まらない。
こんな人だったの??
いやしかし、もう一度最初から読み直してみると、なるほど。片鱗はありました。

ストーリーは、傲慢な男 六郎(攻)と、健気でピュアなルイ(受)が、付き合ったり別れたりする話です。
ルイがねぇ、器量も良し気立ても良しで、六郎なんかと付き合わなくても、もっと良い男いるだろ!て思っちゃう。いったいどこが好きになったのか、男として憧れを持ってしまう、その気持ちは分からなくもないけれど。上から目線で傲慢、感情に任せてルイを傷つけてしまうのに、ルイは一度だって六郎を責めたりせず、自分を責めてしまう。うーん、不憫。。
一方の六郎は、一度は別れてしまったルイのことが忘れられず、偶然ルイと再会した後、次こそは失いたくないと、その想いが先走ってしまい、またルイを失ってしまう。
なんとも不器用な二人なのです。
そしてルイの上司、この人はこのお話の中での唯一のツッコミ役ですね。二人が再会して付き合った後、読者の意見を常に代弁してくれます。また同じこと繰り返すよ、て(笑)この人もまた、不器用な人なんですけれど、過去にどんな事があったのかスピンオフがあれば見てみたい。

数年後、また再会を果たし、今度こそ二人は結ばれます。さすがに三十路になった六郎は、落ち着いた大人の男に成長していました。その分、ストーカーじみた行為のキャップに大変萌えました(笑)。ルイの使った箸やナプキンを持って帰って保管しているのです。「こっそり」とか、「うしろめたさ」とか、そういうのが一切なく、むしろ堂々と、「もらってもいいかい?」てな具合に。怖がるルイの上司にも、「なにがおかしいですか?」と真顔で不思議がっています。ルイもルイで、気持ち悪がるわけでもなく、嬉しそうなんですよねぇ。二人して、「何がおかしいんだろうね」「そうだね」なんて可愛いやりとりが微笑ましい。二人が幸せなら、それで良いのでしょう。そんな六郎ですが、今度こそルイを大切にしている様子がちゃんと伺えて、ほっと一安心です。

あとがきで、作者さんが好きなのはストーカー男だと書かれていて、納得しました。ストーカーを地で行く六郎の続編を希望します。

クロネコと彼氏のすれ違い

エッチシーンのはずなのに、二人の緊張感がハンパないです(笑)
特にシンゴの冷めた目がね…もう涙出そうになります。そしてお互いに交わされる視線が、腹の探り合いに見えて仕方ない。今までのラブラブエロエロな二人はどこに行ってしまったのー!!と、叫ばずにはいられません。
シンゴのお別れ宣言で終わってしまって、次号が待ちきれない心境です。
かがみんの匂いがしないことに傷ついていたシンゴですが、原因はシンゴ自身にあると言われ混乱しているようです。ここは是非、次回冷静になって話し合っていただきたい。