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女性ちぇりたんさん

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最高の不正解

こういうのが読みたかった!!
ハートフルで、でも闇はどこまでも暗くて。
作風としてはコメディタッチで進んでいきます。上巻に関しては、「これBL要素あるの??」と思うほどドタバタファミリーのコメディという感じ。
上巻最後からぐっとBL要素も入ってきて、家族愛、そしてBLのバランスが丁度良かったです。(えち要素は少なめです。)

自分の夢、誰かを愛し共に生きること、正しさ。そして、それら全てを内包した生き方について。全部が全部美しい訳ではないからこそ輝いて見えます。

仄暗い泥の中で真っ直ぐに生きていく3人の笑顔がたまらなくかっこいい。
2024年、3本の指に入る最高の不正解な終わり方です。
大好きな作品がまた一つ、増えました。

爽やかな執着攻め

みんな大好き執着幼なじみBL!
淡くほのぼのとした二人の関係ですが、二人の繋がりはめちゃくちゃ強固なんです!
幼い頃からずっと近くにいすぎたせいで恋心に気づかず、普通に大学入って彼女作って~な二人。
次第に幼少期から攻めの中で蓄積されたクソデカ感情が、心の一番深い所で渦巻いているのを自覚していくのが見ていてもどかしくなります。

私は独占欲の強い執着攻めが苦手なのですが、この作品の攻め・きぃくんにはそれを感じなかったのが好きポイントでした。執着攻めではあるし、独占欲丸出しではあるのですが、だからといって受けを束縛するわけではなく、ちゃんと本能で自制できている感じが好きなのかも...?

そして受けの春人くんも無自覚に(?)心の中に常にきぃくんがいるのが愛おしい!!感情の起伏が緩やかな子だけど、独占欲を垣間見せるシーンもあり...♡
二人の信頼関係が行動から見て取れるのが素敵な部分でした。

二人の関係を動かす火種になるキャラも、また魅力的で応援したくなっちゃいました!

タイトル回収が秀逸

キュン×フェチのえちえち作品ですが、プラスで物語の構成も上手な作品でした❤
攻めがきっかけで女装+ひとりで...♡が趣味になってしまった受けの子が可愛くて...♡しかも生徒会に所属する優等生!!!(こんなの嫌いな人いないですからね)

えちは期待通りの濃密さでありながら、物語やキャラクターの内面も緻密に作られていたのが良い意味で期待を裏切られました。どうして受けの子は女装癖を持つようになったのか、攻めの子は何を思っているのか。これらが徐々に明かされていく構成と、理由付けの部分がきっちりしていて、ただ「萌え」だけで終わらせないのがグッときました!

「好きなら脱がせて。」というタイトルの回収っぷりにも圧巻です!

「夢」と「恋」のせめぎ合い

物語重視のBLとして凄く良い作品でした!
恋愛感情はあるけれど、攻めの夢を邪魔したくないという一心で気持ちを控える受けと、罪悪感はありつつも受けの恋愛感情を利用して夢を追う攻め。二人とも人間味が強くて、お互いに共感しながら読んでいました。

日常の些細な出来事がある人にとっては、人生のお守りとなるような決定的な出来事になっていたり、種類は違うもののお互いを信頼しているから中々関係を進めることができなかったり...。

ドラマチックとリアリスティックの塩梅が丁度良い神作品です✨

海辺にうつせみ コミック

わが 

形のない暖かさ

最高の再会BLでした。

小学生の頃、毎年夏に行っていた街を7年ぶりに訪れた航大くん。
その理由は、かつて毎年会っていた初恋の人・ルイに再会すること。
時を経て再会できたことに喜ぶ一方でルイくんにはとある秘密を抱えており...。
というお話。

「秘密」に関しては、帯にも書いてあります...。購入時は「なんで書いちゃうの~~~!?!?」とも思いましたが読んでみると、案外序盤で秘密が明らかになり描きたかったのは「秘密」についてではないのだと分かります。
「秘密」を知った上で、2人がどう関係性を構築していくかということに非常にスポットが当てられています。

航大くん、ルイくん、それぞれが互いを想う感情が透明で美しくて...!それが作者様の繊細な絵柄ともマッチしていてスッと物語に入っていけました。
そして、メインの2人だけでなく、2人を取り巻く環境の人々の温かさたるや...。

最後の数ページで救われたような、心が浄化される素敵な一作です。

もはやアトラクション

今更ながら評価が高かったので気になって...!!

期待を裏切らないストーリーの集悦さと、えちの濃度で脳からなんか良さげなホルモンドバドバでした...!(にっこり)

オンラインとオフラインでかなり性格が違う受けの真夜くんを、身も心もお世話するマネージャーの荻野さんとのお話です。

「いじめられたい」欲を持っている真夜くんの行動に毎度心臓をやられる私(いじめられたくてピアス開けちゃうの、おかしくなる...!)と、そんな真夜くんに秘められたSっ気を存分に発揮する荻野さんに毎度天を仰ぎ見る私がせわしなく現われていました。これは情緒おかしくなるアトラクションです...。

それに加えて、内容も「推し」がいる人なら必ずぐっと刺さるストーリーで凄く感動しました。
真夜くんが荻野さんから褒めてもらって元気をもらっているのと同じくらい、荻野さんも真夜くん(まひる)から元気と勇気をもらって生きている、そんな相互に救済し合っている構図がたまらんです...!!

BL初心者の人も、ベテランさんも、皆に刺さる作品だと断言します!

青と陽炎 1 コミック

ドンドン 

野球と恋愛。青くて痛い三角関係

作家さん買いです!
普段のポップでギャグなテイストとは打って変わっての青春ストーリーに良い意味で期待を裏切られました!(でも節々にドンドン先生ならではのカオスが隠しきれていなくて最高でした。笑)

現バッテリーと旧バッテリーとの三角関係という、好きなもの集めたバイキングのようなストーリー。
野球も真剣、恋も真剣。だからこそ誤解や対立が生まれてしまうのが、客観的に見ていてもどかしくなってしまいます。

三人それぞれの抱える感情の機微を描くのがとても上手で、単に「好き」という感情でもそこには「羨望」や「嫉妬」や「信頼」など、様々な感情の要素から成り立っているのがガツンと伝わってくるのが感服です。

あと、それはそれとして、みんなの照れ顔がかーわいいーーーー!!♡

BLで「どっちとくっつくんだ~~!?!?」という三角関係のドキドキを味わうのは久々だったので、次巻以降も期待大の一作です!

美しいオメガバース

表紙からも見て分かるとおり、美しさが際立つ作品でした。(絵柄も物語も✨)
私がまだまだBL初心者なのもありますが、3つのバース性が一人の中で色んな割合で存在しており、ちょっとずつ変化していくという設定は斬新で面白かったです!

タレ目攻め、プライド高受けが私にとって美味しすぎて、心の中で「良いぞー!!もっとやれーー!!!」とつぶやいていた回数は数えきれません笑
心に思いやりはあるのに本能には逆らえない。オメガバースの良いところがふんだんに出てました(にっこり)

ただ、ほとんどのシーンで二人を中心にお話が進んでいくので、二人だけじゃない時に二人がどういう人なのかあんまり知れなかったのが残念だったかも...。(その分二人の密接な関係性が分かるので諸刃の剣ではある)

個人的にはチョーカーにまつわるお話が全てグッときました!
チョーカーを第二ボタン的に扱うのもキュンでしたし、まずバース性が判明する前の生徒はみんなチョーカーをしているというのも最高でした!

ふたりの”人間”のすれ違い

いつもキャラの属性を考えて読んでしまうのですが、この作品の主人公たちは「一言で属性をまとめられないな」と感じました。
それは、二人が「キャラ萌え」としてではなく、一人一人の人間として描かれていたからじゃないかな~と思います。
この物語は、未来から高校生時代を振り返る構成が取られているのですが、高校生のぎこちない感じとか、言いたいことがはっきり言えない感じが鮮明に描かれていて、青春時代のもどかしい空気感が読んでいて伝わってくるのが素敵でした。
現在軸に戻っても、完全に「大人」になるのではなく、二人のままで数年成長したことが二人の行動から伝わってきます。
上野先生は凄く繊細に人間像を描くのが上手な方なんだと感じる素敵な作品でした。