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惡い男 コミック

中村明日美子 

プロの技を知る4ページ!

短編集となっていて、どれもこれもに先生らしさが感じられます
各話について書こうとしてしまうとまとめられる自信がないので、これだけは伝えたい!という【デジタルエディション】についてを残します

今回この作品を紙本にて既刊された際に描き下ろしで描かれたのがこの作品の表題作となる「惡い男」です
4ページで描かれる大変雰囲気のある物語のエピソード0、プロローグのようなお話しです
読み方、受け取り方次第で余韻を楽しめたり、この2人の関係性に想いを馳せてみたり出来るような正解の無い4ページ
私のように感受性が人並みだと「どういう事なのかな。。。もっと知りたいな。。。」って飢餓感も少し感じる雰囲気が先行するお話し

それ位に表紙の男もソファに座る男も「気になる存在」

そして、今回【デジタルエディション】で新たに描き下ろされたのが「惡い男たち」です
4ページで描かれた「惡い男」の会話劇の続きが読めます!!
これを読むか読まないか、でこの「惡い男」の作品の印象は変わります
そして、なるほど「惡い男たち」!!

4ページの威力!プロの技!
【デジタルエディション】を手に入れる理由は4ページで十分に証明されていました
読めて良かった
大人の雰囲気がとてもかっこよかったです

火花 コミック

中村明日美子 

それぞれの導火線と3度の嘘

BLの中に女子が存在する事を良しと思える人や、激情の末に暴力が生まれてしまう程の恋を少なくとも感情として理解出来るという読者なら手に取って欲しい作品でした

耀司と戸森さんと三郷
この3人は完全なる三角関係であり「恋」という予測不能な感情に触れて振り回し、振り回されて、それでも「嫌いになれない」3人の狂おしいまでの姿に魅了されてしまいました

綺麗な恋ではなかったと思います
でも、手放せない恋だったんだと思います

高校を卒業して日も経った頃、戸森さんと三郷は大学生、耀司は飲食で働いていた再会の兆しの頃
戸森さんは最初の嘘をつきます

雑踏の中で三郷を見かけたのに、耀司に三郷の事を聞かれた時に「全然知らない…」と言ってしまう
この場面のモノローグで「火花が残っていた」と言う戸森さん
すごく切ない

そして直後に三郷との再会
そこで戸森さんはきっとしなくても良かった筈の牽制を三郷にしてしまう
「よーじと付き合ってる」

それを受け三郷も戸森さんに嘘を吐く
「良かったね 僕も今つき合ってる人いるから」と。。。
その後の三郷の行動がどんな先を招くかなど予想も出来ずに。。。

よーじと戸森さんの再び動き出した恋の導火線は三郷の存在
三郷と耀司の恋の再燃の導火線は戸森さんの恋心

本来なら戸森さんと三郷はライバルになるのにそうはならない
大人の行動などとは思わず、目をつぶって無理矢理スルーしてやり過ごして来た戸森さんの釈然としていない気持ちも三郷から「戸森さんはいいな やっぱり かっこいいよ」と言われた事で戸森さんはきっと救われたんだと思うのです
きっと戸森さんはかわいいと言われるよりかっこいいと言われるのがしっくり来る女性なんですよね(就活でもパンツスタイルを選んでいるのが似合ってるし会社の後輩にもかっこいいと言われてまんざらでもない顔をしてるのがとってもキュート♡あ!かっこいい!笑)

戸森さんのよーじに吐いた3度の嘘の心境の変化がすごく人間らしくて好きです
よーじと再会した時に三郷をみかけたのに「全然知らない」と吐いた1度目の嘘
耀司とケンカして避難して来た三郷を匿い再度「会ってない」と2度目の嘘
そして三郷のレイプの過去を無かった事としてよーじに告げる3度目の嘘

1度目は嫉妬と危機管理からの焦りの牽制
2度目はお世話焼きさんならではの心遣い
3度目は三郷への親愛と同じ男を愛しく想う同士としての優しい嘘

よーじは戸森さんの恋人
耀司は三郷の恋人
犬飼耀司くんはこんなにも愛情深い人に愛されてる訳なので、どうか自分を知って相手を大事に出来る大人になって欲しいと思います

きっと戸森さんの吐いた3度目の最後の嘘が良い転機になると信じてます

女子BLとはこういう事か!と唸ってしまう位に戸森さんを中心にこの3人の切っても切れない恋のお話しを最後まで惹き込まれて読了しました
とっても素敵な1冊でした

頑張る人に・・・♡

お仕事や家事や育児にお勉強。。。日々頑張る人全てに八雲君が居たらどんなにか世界は平和だろう~!!

ストーカーなんだけど(笑)八雲君を知ってしまうとむしろその存在を欲している自分が居る事に気付いてしまいました

とは言え八雲君から少しでも八雲君要素が無くなったらきっと恐怖でしかないと思うので、これはずっと誰かの為に頑張り続けた角谷さんだけに起きた奇跡のようなものですね
フィクションって夢があっていいなって思います♡

面白くって個性的なストーリーとえっちな所がどちらも高水準で満足度の高い作品でした!

何と言ってもヒロハルヨシ先生の美しいイラストが素敵でした!!
角谷さんは色っぽく、八雲君は男らしく
すごく目も潤う1冊で満足です

評価は同時収録を含めて1冊での評価です

たまに同性婚BLを読みたくなります
幸せそうな表紙とドラマティックな作品タイトルが気になって読んでみました

読む前に思っていたような同性婚自体へのジレンマや切なさはあまりなかったな、という印象でした
結婚自体が物語のゴールにはなってはいるのですが、他のBL作品の中で描かれるような付き合う事が一種のゴールになっているのと同列な感じになっているように思います
なので同性婚だからという気負いなく読める作品かと感じました

知り合って、お互いを知って、戸惑って、すれ違って、葛藤があって…→→→付き合う
付き合って、更に愛が深まって…→→→同棲
家族の事とか将来の事とか2人でクリアして…→→→結婚

みたいなある程度の流れがあって、その中で生まれるドラマが摂取したい場合はこの作品ではだいぶアッサリしていた気がします

なぜなら段階を踏んで結婚に至るのではなく「結婚する為に」知り合うから、濃度がどうしても薄く感じます

その分良いとこ取りっぽいサクサク展開するのはいいのかな?とも思うのですがそこに「運命」というドラマティックなワードがある事で期待してしまう気持ちとの温度差がありました

感動的なお話しを読みたいなって思っていたのでテイスト違いだったなと思いました

紆余曲折が無い訳ではないですが数巻あって至るような流れを、ぎゅっとまとめて150ページない位で描いて下さっていれば仕方のない事なのかなとは思います


<評価に関して>
表題作は自分の期待値とは違ったという所で萌かな?ですがお話しとしては重さのない結婚を読みたい方には程好く読めるので萌2でもいいと思います

ただ、今回同時収録がだいぶ好みと違っていたので驚きがあり、そこを含めて評価しました
事前にビジュアルを確認出来ないので仕方なかったとは思いますが、だいぶガチムチ受けでした

ガチムチ受けで一途、健気
好きな人には好きかも知れない
ただ自分の好みではなかったのとミニスカサンタコスプレも個人の感想ですが痛かったです
攻めとの関係性も見たいタイプではなかったです

私の好み優先の評価です
きっと好きな方には見たかった2人なのかも知れませんのでガチムチ受け好きな方や男性感ある受けがお好きな方にはチェックしてみて欲しい作品だと思います

今月はミユキ蜜蜂先生祭りです♡

現在執筆されている少女漫画の中でも実はBLテイストのあるキャラが居たりしていて…でもきっと叶わない切ないヤツなので…先生の手で生み出されるハッピーなBLを読みたい!って思っていたので…!!もぉ…!最高でした!!!

BL営業♪
なんて素敵なシステムでしょう
キャンパス内の女子たち、最高の環境ですね?!すごい楽しそうです♡

設定にキャラがベストマッチなのか、キャラに設定がベストマッチなのか、、、とにかく【完っっ璧】にビタビタにハマってました!

楽しくワクワクする軽いノリからちゃんと展開もあって、BLとしての恋愛要素の萌も男の子たちのワチャワチャした萌も沢山摂取出来ました
最高過ぎました!

つい先日、連載中の少女漫画2作品も新刊が出た先生!
今月はミユキ蜜蜂先生祭りですごい幸せです♡

全ての作品の続きを楽しみにしています!

ホントに作画が神ってます
かわいいもかっこいいも色気も!
全部がある!!!


すごくお薦めです♡

学べてその上色んな欲を刺激される天才的な作品です!すごい!!

ベースはラブコメだと思いますがバタバタしたりワチャワチャしてるタイプではなく、しっかりキャラ達の交差しないもどかしさを味わえるラブコメです
楽しく読めるのに「楽しい~♪」で終わらず、読後にしっかり「読んだ!」って思える1冊でした

きっと、2人の交差しない所を「なんで交差しないのか」を辻褄をしっかり合わせて描き切ってくれているのがお見事だったからだと思います
そもそも色々と噛み合わない2人なのです
ゲイとノンケ、生真面目と楽観主義、現実的とギャンブラー…などなど
だからこそ起こるすれ違いやそれぞれのキャラの考えの基盤を、哲学軸で「なぜそう考えたか?」「なぜそういう行動なのか」を分かりやすく、第三者的ポジションになる哲学者達の残した言葉をうまく織り交ぜて教えてくれる手法にはとっても刺激される読み心地です

さらに同じシーンを受け目線で最初に語り、その後攻め目線で語る
この見せ方には”こういうの!こういう読ませ方を読みたかったーーー!”という興奮を覚える展開に胸が熱くなりました

しっかりしたストーリーのある天才的な上手い作品でありながらも濡れ場も楽しめるのも「見たい欲」を満たしてくれました///
恋愛以前のセフレスタートなのでゲイの瑛人君のテクニックとノンケなのにおしりの才能のあるw能美先輩のえちシーンは結構しっかりあって、プレイも2人の表情にもドキドキしてしまえました♡

読んでいて「知りたい」と思えるキャラの心情を理解出来て、「見たい」と思える見せ方やシーンもたくさんあって、さらに「知らなかった」知識まで増える!!

これは是非たくさんの方に読んでいただきたい作品でした
☆☆☆☆☆大満足です☆☆☆☆☆

とにかく犀川さんと虎谷君はいちゃいちゃラブラブあまあまえちちでした…♡

あれ?4巻で結構犀川さんのお家事情が入って来たし、気になる従兄弟の明も登場したのでその辺も楽しみにしていたのですが、ほぼほぼ会社ターンでした

特に4巻終わりで立ち上がった新人研修のお話しがメインだったので前巻で気になった明ではなく、新入社員の犬丸君の出番が多めとなっておりました
すごくこの犬丸君と虎谷君のコンビも良かったです
いかにも新人君の悩みっぽいのもそれを寄り添って解決していく虎谷君らしい先輩っぽさもキャラに合っていました

更に犀川さんと2人だけでは引き出せない虎谷君の先輩っぽさが出せた事で、甘える犀川さんという貴重なデレも自然と楽しめる流れになっていたのは最高でしたね♡
この流れは犬丸君が居たからこそだと思うのでいい仕事をする有能さに拍手ですね!!

犀川さんと虎谷君の2人の関係は完っ全ラブイチャモード全開で何の不安もなくって…♡
めちゃあまでした(≧▽≦)
でも幸せ過ぎて心配…というヤツでしょうか?
鳥野さんの存在が少し気になる終わりでした

6巻は鳥野さんが虎谷君にちょっかい出して来ますかね?
それとも犀川さんのお家事情でしょうか?
どちらも気になりますが、変わらずえちえちでラブラブな時間が減らない事を祈って次巻を待っています!!

月明りと木漏れ日のどちらも似合う作品

全ページが美しかったです
作品が醸す空気感に凛とした美しさの反面その戒律の中に所在を見出せない孤独のような静寂も感じます

夜の月明りと陽の木漏れ日のどちらも似合うような感覚を覚える1冊に魅了されました
これがまさに10代の彼らだから違和感なく併せ持つ美しさなんだろな、と思います
「何者」であるかを分かりつつもその理想と現実に挟まれる、自分の望む事と周囲の見てる自分に溝を感じて苛立つ
そんな揺れ動く胸の内を感じます

カイは家柄からの将来への諦観や不信を抱えてるのでしょうか
ノアは満たされ切らなかった親からの愛情に飢えているのでしょうか
それぞれが日々に鬱屈としながらも過ごす日々
そしてルームメイトとしての距離が変わるサンルームでの時間
きっとここでの時間がお互いが「何者」であるかを厭わずに「ルームメイトのカイとノア」で居られた時間になり、そこから2人で居る時間の居心地の良さを感覚的に感じて積み重ねていっているのでしょうね
すごくそんな少しずつ進む変化が愛おしく描かれています

カイとノアの目の表情がとても心に刺さり残ります
カイは上目遣いも見下ろす視線もどこか冷たさだけではない優しさと不安を感じます
ノアはすぐに目線を外してしまう所に防御力の高さを感じます

目の動きや少し触れる指先や軽く肩を叩いた手で感じさせる存在感などの細かい動きで互いの気持ちや温度を感じるような描写がとにかく美しかったです

2巻、どんな風に2人が近付いていくのか、、、
知りたくて堪りません!!
1巻、とてもお気に入りです
続刊を楽しみにお待ちしております

新鮮で楽しめて、気付いたらすごい元気になってます!

過去作全制覇は出来ていないのですが好きな作品の多い作家様です
キャラの感情に重さがあって、どこか切ない雰囲気がありつつも温かさに包まれてるような印象で、腰を据えて落ち着いてゆっくり読みたいお話しが多いな~って思ってます

そんな先生の新作、とっても楽しみにしていました(*'▽')♪
しかも!試し読みをさせて頂いた感じのテンポが軽快!!
なんだかとっても楽し気な高校生BLではありませんか!?と、私的な印象にあった先生像とのイメージ違いに新鮮さを覚えました

そしてこの新鮮さが今の私にはドツボでとっても楽しかったんです!!
単純に自分自身が選ぶ作品傾向故のお話しなんですが、、、
結構普段から落ち着いた作品の方が手に取りやすいのでゆったり、しんみりな落ち着きトーン作品を読む事が多めです
だからこそ先生の作品も好きなんですが♡

ただ振り返ると少し落ち着き傾向が強めだったようで、今回久文と充司のかわいい掛け合いとワタワタ加減を見ていて「あぁ!今の私にはこの楽しい気分が合ってたんだ!!!」っていうのに気付きました

ほんと、読めば読む程自分の口角が上がっていき、別に元気がなかった訳じゃなっかたハズなのにすごい元気になってて、そんな自分に自分で驚く…!というすごいお得な体験をしました(笑)

なのでこれからも「何か読みたい、、、でも、何読みたいか分からない、、、」なんて時が来たら真っ先にこの作品を読もう!って決めました♡
すごい大好きな作品に巡り合いました!
おすすめしたい1冊です

フィクションの中にある真実 

フィクションの中にある真実を感じさせてくれながらも、ちゃんと「物語」の枠を壊さないで読めるのがとても良かったです

思い起こせばノンケの澤根との始まりはセフレですもんね、、、
そこから考えたらまさかここまでのお話しとしての結末を迎えるだけでもだいぶフィクション味は強いかも知れません
でも、そのスタートの中にあっても常に新見の葛藤はちゃんとあって、、、
そこには外せない家族のお話しもありました
子供の性的指向をすんなり受け入れられない親の気持ちを描きながらも作品の終わりとしての読後を完結巻にふさわしい流れで持って行ってくれています

この辺の構成がすごくシリーズを通して良かったなぁって思います
きっと実際のお話しとして考えたら千差万別ですし一概にはこうだろう、とは言えないけれど、、、新見のあのお父さんの反応から考えたらなかなかそう上手くはいかないかも知れない感触。。。
そこを澤根の人知れず行う努力が実り・・・!?というドラマな展開はフィクショであっても素敵な見せ場
それでもその中で「何もかも受け入れた訳じゃない」というお父さんの言葉を入れる事でグッと現実感を持たせる
そしてかえってこのセリフがある事でこの一連の流れが陳腐に見えない、というのがまた胸に残ります

最後の最後までこの物語の中で「生きる澤根と新見」のラブストーリーとして読み切る事が出来ました

改めてこの作品を出版すると決断して下さった少女漫画のレーベルにも感謝を伝えたいです!!