こあら先生の全作面白いんだけど、これはダントツです。
大学の哲学科のお話です。と言っても小難しいことはなく、スルッと話に哲学を入れてくるので、哲学へのハードルが下がり興味が湧きます。まんまと「ソクラテスの弁明」買いました。(もちろん光文社さんの古典新訳です。活字慣れしてないので全然読み進められてないの悔しー!)
事情があり緩くクズ生活を送る自己肯定感の低い正孝と、それとは正反対に自分に絶対的な自信を持ち真面目に学問に取り組む瑛人。身体から始まった関係だけど、2人の気持ちの変化の描写が上手い!テンポが早いのに無理やり感がない!何気ないセリフがリアル(ギャンブルやら煙草やら)!絵が可愛い!おしゃれ!(こあら先生の作品て全部そうなんだよな~)
そして読み返す度に瑛人おまえこん時こんな心境だったんかーい!とのたうち回っておりました…
瑛人がだいぶクソガキなのに正孝にとっては「可愛い」なんだな~それって愛じゃん…でっかい愛じゃん…(大の字)
「知を愛し、愛を知れ」というコピー、バチっとハマっていて大好きです。
他の方もおっしゃってますが、クズ受けが地雷でなければ読んでほしい!(私的にはそんなクズではないけど)
続編決定しているとのことなので、2人のいちゃいちゃ(特に瑛人が信じられないくらい正孝に甘えてるところ)お待ちしてます!