トウテムポールさん、初読でした。
TV業界が舞台ということ、帯のあらすじに惹かれて購入したのですが、予想以上に引き込まれました。
まず、テンポがすばらしい。
新米AD宮坂×先輩AD矢野という組み合わせなのですが、
本当はできる子なのに、ヘタレ、宮坂の忠犬っぷりや、空回り加減が笑わせてくれます。
とんとんとストーリが展開していくのでとても楽しいです。
そして先輩の矢野はきれいだけど、何を考えているのかわからない不思議ちゃんです。
自ら宮坂にキスをしたりしているのに、恋愛感情は持っていないのか、終盤まで分からず、
宮坂が「好きです」と告白したのに対してあっさり「知ってる」と返し、告白成功かと思いきや恋人になる気はないと宣言します。
始終矢野が不憫で仕方ありませんでした。
まさに魔性です!!!
時折見せる笑顔が可愛かったり、矢野の面倒をよく見たり、褒めたり気を持たせたり、付き合えないなら冷たくしてあげればいいのに!!!と宮坂が何を考えているかわからない分、矢野に感情移入してしまいました。
そして、宮坂の上巻終盤の「セックスしよう」発言に面食らい、いい加減にしてあげて!!!と言いたくなりました。
そんなこんなで下巻へと続いていくのですが、少しでも矢野が報われるよう、願わずにはいられません。
今後の展開に期待です。
4年半ぶりのコミックだそうです!!!
待っておりました。
ヤクザものが大好きなので、それだけで萌なのですが、ドMで変態の矢代を筆頭に、訳あり用心棒の百目鬼、火傷フェチの影山など個性的なキャラクター達が今後どう動いていくのか、期待大です。
これだけの個性的なキャラクターと、重いテーマを扱っているのにもかかわらず、ストーリーがぶれていないのはさすがだと思いました。
主人公の矢代は痛すぎて、時折目をそむけたくなるのですが、不思議と感情移入してしまって胸を打たれる場面が多々ありました。
もっと素直になってほしいし、やはり幸せにもなってもらいたい。
これから百目鬼と過ごしていく中で二人の関係が変わっていくのか楽しみです。
そしてやっぱり、セリフのない画で見せる人物の感情表現がさすがだなあと思いました。
涙のシーンとか見事です。
やっぱりヨネダ先生好きです。