1945年シリーズを最近知り、2作目にこちらを選びました
戦地での、お互いなくてはならない唯一無二の、刹那的な関係性は、男女では成り立たない、BLならではの貴重で尊いテーマだと思う
話題作からの拝借だけど、魂の片割れ ってこんな感じなんだろうなあ
戦記物としても興味深い描写がたくさんあった
とくに零戦の細かい調整具合なんかは机上の空論ではなく、当時、現地で携わった人じゃないと分かり得ないことで、純文学として評価されても良いのではと思う
塁の、気まぐれで気が強く懐かない感じがまさに猫ちゃんで、読むたびに愛おしくなる
そこに三上の世話焼きお兄ちゃんムーブが苦しいほどに刺さる
読んでいてこちらまで、思わず塁の頭をよしよししたくなる衝動に駆られる
あと名前は呼び捨てなのに敬語という所がなんともエモくて絶妙
「三上の支えを力に換える」
このシンプルで美しい一文に塁の最期が詰まっていて涙腺崩壊しました
読み終えて暫く経つのに、毎日塁くんの人生について考えてしまいます
これ、弟が最大に萌えキャラです
まさに母性本能をくすぐるって子
兄貴も心配してたけどチョロくて心配だけどかわいいから守ってやりたいし手放したくないの、わかる
キャラ選手権攻め部門ノミネート願いたい!
あとこの作品はシリアスとコミカルのバランスが絶妙
このテーマなら許されざる恋で重くなりそうだけど
心の声のツッコミがなんとも良いセンスで心地よい
脇役(友達2人)のキャラもいいなあ
モブにしがちなポジションだけど、ちゃんとキャラ立ちしてて、かつめっちゃええ子やあ
両親はどクズだけど、クズだからこその関係が出来た訳で、GJ と言わざるをえない…⁉
なによりも最後、再会する絵がいいんだよなあ
セリフも、余計なフリも入れず、1枚絵で全て伝えにくるところに作者さまの力量を感じた
兄のビジュアルが苦手なタイプではあるものの
それを越えて繰り返し読んでしまう作品です
受け、攻め以外に子供、キーマン(りりこ)の背景や心情や過去話、という風に通常より多いであろう情報量を、それらいつどこにもってくるかなど、構成大変だったと思うけど、見事上下巻にきれいにまとまっていて、素晴らしかった。
こういう話大好きです、ちゃんとエチシーンもあって完全燃焼できたし、星7つしたい!
でも欲を言えば、少なくとも3巻くらいかけると良かったような。
だって、特にセンタローの音楽の着地点は入れるべき要素と思うのに。
・各話での扉絵で目線がドキッとするほど色っぽいのがあって惚れた
・めぐるちゃんが最高にクールでかわいい(でも自分の娘ならしんどい)
・アニメイトの小冊子が当たりだった
・せんちゃんの子育てが愛おしくて泣ける
・トーマはクールキャラ一徹かと思いきや、けっこう狼狽えたりして案外かわいい
シーモアさんで割引かつ評価も高かったのでなんとなく購入→大あたり!
最初から(正確には想いに気付いてから)最後の最期までずっっっとキラキラしていて爽やかで欠片も不純物がない、まさに青春!そんな作品でした。
ごく自然に、流れるように両想いになった所が秀逸で、またキャラ設定も終始ぶれずに安定し、運命の様な相性の良さがとても心地よく読めました。ナナチの思考やセリフ回しが多少大人びているようで、でも高学歴なだけのちゃんとまだ高校生。なところが絶妙でした。
途中、キモチのすれ違いを挟む作品が多い中、それに代わって受験の障害をメインにしてあるところも光属性の自分の好みでした。
ひとつワガママを言うならば、家族の描写もちょっとあると高校生らしさがより感じられて深みが増したかな?。でもそれくらいで、あとは完璧な作品でした!
今後、好きなBLは例えばこういう系の作品です、と挙げるだろう作品になりました。
このたびシリーズまとめて読みましたがやはりこの5巻が最高に良くて好きになった。
余韻凄くて何度もリピしてます。
エチの描写が品があって好きです。特に最後はようやく身体も心も繋がって、多幸感に溢れていて理想でした。二人が全裸でただぎゅーっと抱き合う。激しい描写よりきゅんきゅんして涙出そうになる。一冊ずつタイムリーで追ってた皆さまは感慨もひとしおだったろうなあ。
あと全体通してずっと感じてたのが、とにかく仕事の会話とか社内の雰囲気とか行事とかの描写が的確で凄いな‥と感心してしまった。
まさか先生は現役の社員!?と思うくらい再現度高い。取材だけなのか、よく研究されてるなあ。
でもスーツの腕まくりは見ないから先生の癖なのかな笑