無事の2巻発売おめでとうございます。
でもこれで完結とのことでちょっぴり残念!
性癖に関して真摯に向き合って描かれていることが伝わってくる漫画だったし、今までにない視点を与えてくれたと思っています。
だからこそ、もう少しゆっくり読みたかったというか…。
2巻では攻め受け2人だけでなく、シェアハウスの他のメンバーの性癖?や考え方も触れられており、あまり馴染みのないものだからこそ少し難しかったかなぁという感想です。
なるほどなぁと思いつつも、文字も多いし、みんなの会話が講釈のように感じてしまった…。
作者さまの伝えたいことがじっくり描かれているのだと思うのですが、少し入り込みにくさも感じて残念でした。
自分の読み込み不足が原因かもしれないのですが…。
2人の関係についてはコミュニケーションも大事にしながら、2人なりの結論を出して収まっていたのが良かったです。
また、相変わらず攻めの目や行為中の受けの姿でゾクゾクするような瞬間があって、表現の仕方が秀逸でした。
楽しめなかったなどのマイナスな感想ではないのですが、私には読み切れなかったのが無念だなという気持ちです。
めっちゃ良かった〜〜〜。
溺愛男前攻め×めちゃくちゃ健気受け!
可愛らしい表紙は画像で見ていましたが、実際に紙本で手にとったら、思った以上にめちゃくちゃ可愛らしくて童話の世界のようで表紙から素敵すぎました。
お守り鳥のマル(受け)がもう健気すぎて…!
お返事の「あい!」が最高に可愛い。
純真で前向きで素直で、嫌みなところがなく、終始ひたすら応援したくなる主人公でした。
序盤の攻めとの出会いから、攻めと共にマルのことが大好きになってしまった。
ルーカス(攻め)もハッキリきっぱりと最初からマルをまるっと受け入れてて溺愛で最高です。
お互いに唯一の主人とお守り鳥として絆を深めていく過程や、マルのうれしさや喜び、みそっかすとして生きてきた自分のお役目に目覚めるところ、もう本当にキラキラしていて堪らなかったです。
"みにくいアヒルの子"なんだろうなぁと早くから分かりますが、本来の姿が判明してからもマルはマルで。
2人の別離はとても切なかったけれど、お互いに信じて前向きに過ごす様子が読んでいて安心できました。
忠臣ザックも、攻め兄である王も、魅力的な人物が多くてもっとお話を読みたいです!ぜひシリーズ化を!
キングの続編~
きっちり収まるところに収まった安心感と終始ラブラブでごちそうさまでした!という感じでしょうか。
2人の関係は盤石なので、攻めのアオハの嫉妬や独占欲が結構な頻度で出てきたし過保護で良かったです。基本オラオラだけど、やっぱりシノには優しいし甘いし特別感がきちんと出ていて良いですね。
ジョーカーからシリーズ読み始めた口ですが、レオもがっつり絡んできててフロラとも最初からワイワイギャーギャーやってたんだなぁと…そしてそこからジョーカーの関係性に発展すると思うとエモい…。
超人気芸能人が割と素顔のままアチコチうろついてるし、すっぱ抜かれるのかな~なんて思ってましたが、むしろ特に隠さないし自分から発表するスタイルでアオハが強強すぎました。2人に関しては出会いからパートナー契約までしっかり描かれていて良かったと思います!
あぁ~、早く読めば良かった!
「黒髪の黒縁瓶底メガネの大人しい受け×圧倒的人気の芸能人スパダリ攻め」の様式美と決めつけててゴメン、と猛省しております。
さすが人気作。めっちゃ面白かったです。
ブラットテイマー/ジョーカーのCP二人が好きで、どういう風に登場していたのか気になってキングを(やっと)手に取りました。
(そしてクイーンも読みたくなった)
受けはメガネ外すと美人で色気溢れるタイプで、キャラクターは前述した通りの様式美だし、ストーリーや展開も王道なんだけど、読んでいてすごく読み応えがあって2人の恋と本能をドキドキ見守りました。
DomSubの設定が上手く料理されていて、コマンドの使い方やプレイの進め方、そしてアフターケアまできっちり描いてくれているので、DomSubで見たいところがいっぱい詰まってたなぁと思います。
DomとSubの特性がそれぞれ強く出ていて、攻めの「際限なく甘やかしたい」はめっちゃ良かったー!
大満足です。
佐藤さと先生のデビュー作とのことで、おめでとうございます!
自傷やトラウマがテーマなので、ちょっと勇気を出して読了させていただきました。
テーマは軽々しいものではないけれど、救済に向けて2人が歩こうとしている様子が丁寧に描かれていると思います。
重苦しいというよりは、仄暗いくらいのトーンかな。
ライブハウスや歌舞伎町、キャラクターの佇まいなど、時折ハッとするようなシーンが印象的で、作者さまのこだわりを感じました。
内容はと言うと、
インディーズバンドのメンバー同士で、既に付き合っている2人。
冒頭からちょっと謎めいて掴み所のなさそうな受けのキャラクターと、致している最中に攻めに自傷で出来た「傷を触れ」というダークな始まり。(しかもガッツリ。痛いよー)
自傷がやめられない受けに対して、攻めが理由を聞いても教えてもらえないし心を開いてもらえない…そのもどかしさに攻めが焦れたときから2人がすれ違い始めます。
攻めは受けのことが大好きだからこそ知りたいと思っていること。
昔は簡単な付き合いしかしてこなかったし、面倒だとすぐ関係を投げ出してきた攻めが、受けに対しては投げ出さず向き合いたいと思っていること。
受けは育ってきた環境がヘビーでトラウマがあり、自傷をやめられないこと。
自分の好きなもので身を固めることで、本来の自分を取り戻そうとしていること。
そうした2人の心理描写がとても丁寧に描かれていると思いました。
攻めが強烈な一目惚れで惚れ込んでるし、受けに対して純粋な気持ちで一緒にいようとしているのが、受けの救済に繋がっていく過程が良かったです。
読む人を選ぶ作品かと思いますが、最後に光が見えてくるラストになっているのを見てホッとしました。
小田切家の長男・清にぃキターーー!
「訳ありオトナ彼氏」というタイトルと、美人な清にい&攻めの色気。表紙からもう心掴まれちゃいました。
三兄弟の長男で両親は亡く中学生の弟2人抱えて、さぞかし大変…と思いきや、清丸くん名前に反して大変爛れた生活してました~。4Pて!(女子との直接的な絡みはなし)
しかも遊んだ女子の彼氏に見つかってボコられて…拾ってくれたのが攻めであるバーの店長巡さん。
攻め32歳なので一回り以上離れた歳の差CPです。
最初の方は攻めに対しても生意気でクソガキな清にいですが、一枚も二枚も上手で余裕のある大人に敵うはずがなく。
ガキ扱いされてイライラしてる長男、そしてそんな長男を見て「バイト先で子ども扱いされてるんじゃ?」とヒソヒソする鋭い次男&三男。2人の中学生時代も可愛いし、今回も3兄弟の絆が沢山見れました。
生意気言った仕返しにHなお仕置きされてからセフレ関係になっちゃってぐずぐずのトロトロ。
それでも、常に鼻っ柱の強い男気ある受けの性格が良かったです。あと清にぃのお尻が筋肉質というか男性らしくて良かった。
攻めはタトゥーも入ってパンクな髪型でいかにも怪しげな訳あり男ですが、きちんと導いてくれたり護ってくれたり、小田切家の話を聞いてくれたりと頼りになる存在。
だからこそ、この2人の関係性が萌えに繋がって…
攻めのような「大人」でないと素直に寄っかかることができなかったんだろうなと思うと絶妙な年齢差だなぁと。
攻めの前では素直になれる清にいの変化、可愛すぎて必見です。
あと、エロがエロい。受けの身体の中に入ってる攻めtnkも透け透けだし、巨根だし、久しぶりにがっつりエロ見ました。(最近綺麗に見えない角度になってるエロもよく見るので。ちなみに紙です)
攻めが受けを翻弄するえち、沢山見られます。
清にぃが寄り添おうとして上手くいかず思わず流した涙も泣き顔も大変美しかったです。勝ち気な受けの泣き顔サイコー。
ただ一点だけ(勝手な)心残りがあるんですけど、攻めの下ろし髪見たかったな~。シャワー浴びても崩れないヘアセット…無念です。
全体的な評価としては萌2~神で悩みましたが、三兄弟で一番好きだし、個人的「あのシーン好き」の割合が多いので神にします!
あぁ、泣けてしまった。
重いのかな、切ないのかなと思い、なかなか手に取れなかったこちら。
さすが凪良先生原作ですね。
お互いに不器用で生きづらさを抱えているような攻め受け2人のキャラクター、繊細な心理描写とストーリー、展開にガッツリ心を揺さぶられました。
そして、黒沢先生の繊細な絵柄で紡がれる世界観と作品の温度。哀しみと切なさが全体的に溢れており、その中で少しずつ詐欺師である受けの心の変化や小さな光が感じられて、とても響きました。
マンションで一緒に過ごす時間や寝ちゃう受け、帰りを見守る攻め、良かったなぁ。攻めと出会ったときまで時間を巻き戻したいという切ない想いに泣きました。
原作も読んでみたい。
2人が好きなものに囲まれ静かに幸せでいられるように祈ります。