読後多幸感に包まれるようなそんな作品でした。
以下ネタバレ
受け様はエリート中のエリートで、著名人とも仕事で得た繋がりがあります。自分のダイナミクスを理解してくれない親、エリートでコマンドの効かない受けを屈服させたい、ろくでもないDom達によって受け様は心身を壊してしまってました。
そんな中で恩義のある人から紹介してもらい、出会ったのが攻め様でした。攻め様もその人に恩義があり、受け様を紹介されます。
攻め様はホストであり、Domとして高い能力を持つ自分を活かし、Subのケアを副業にしていました。
一見水と油で、出会った当初の攻めと受けのやり取りは爆笑ものですw
受けにDomとして屈辱を感じても諦めずに、指摘された発音を健気に練習・勉強し、上手くできると受け様が素直に努力を褒め、照れちゃう攻め様はめちゃめちゃ可愛かったです。
攻め様は真っ当な優しいDomですが、あらゆるものに長けた完璧な人間ではないです。でもこの作品はそこが良い。
過去に大事にしてた彼女に、根暗地味で必死に周りに合わせる中身のない馬鹿云々と陰口を言われ、人を信じれなくなり、人に本気になるのを恐れていました。
けれども、受け様が言ってたように、攻め様の優しさや一生懸命さなどがとても良く、特に放っておけないほど見る目のない幸薄な受け様の前だとその良さが表れる。また、一緒に過ごすうちにその攻め様の魅力を見つけ、形ではなくその中身が好きだと受け様は伝えてくれる。惹かれ合うのも必然だなと思いました。
そんな傷ついた2人が互いが互いに良い影響を与え、成長していくってお話に弱いんですよね。
最後に夫婦漫才のような2人のやりとりにクスッと笑え、そこで締め括られてたのも完璧でした。
なんで神にならなかったのかというと、私好みの甘々ではないし、萌えとまではいかない。けど話はとても良いので萌え2としました。
発売から結構時間が経ってなんで評価が少ないんだろって思うくらい良かったので、ドムサブに抵抗なければ読んでみてください〜!
義兄弟もので刺さるものってあんまりなかったんですが、これは個人的にとても良かったです。
義兄弟なわけですから背徳感をテーマにしてすごく暗かったり、葛藤もなく甘々だったり、ほのぼのだったりかなり極端なものが多いイメージです。
ですが、こちらの作品はそれら全てのバランスが良いなと思いました。
受けは無自覚に攻めへの恋愛的感情があり、躊躇なく全身で好意を伝える攻めを兄弟でこういうことをするのはおかしいと、強くはないですが拒絶します。先輩である飯島からの言葉で攻めのことが好きだと自覚しますが、葛藤しますし、付き合ってからも思い悩みます。
そういう心理的描写が切なく、健全でとても好ましく思いました。少しそういった仄暗さはありつつ、攻めが本当に受け大好きって気持ちを周りの人がわかるくらい惜しみなく前面に出してるので、甘々〜な雰囲気もありキュンキュンしました。
あと魅力的なのは受けの濡れ場の色っぽさ…
どんどん攻めの手によって作り変えられ、快感に正直になるわ、どんどん口も素直になるわ、攻めがそんな受けに参ってしまうのもわかりますし、とても伝わりました。
当て馬の女性の不快感が最後まで拭えませんが、攻め視点のSSで私は吹き飛んでしまいました。
義兄弟もの好きな方におすすめできる作品だと思います。
シリーズ全8作目にして初レビュー。
今回も安定の面白さと萌えです!
有生の不調、有生の出生の秘密、そしてまた今回も有生を引き入れたい井伊家の策略…
有生の不調の原因にある程度予想はしつつもキュンとなり、出生の秘密に慶ちゃんと驚いたり、井伊家の罠や討魔師たちのピンチにハラハラしたりしました。慶ちゃんが成長してるのであまり不安にならずに楽しませてもらいました。
そして今回の萌えポイント。
有生を甘やかす慶ちゃん、甘やかしてくれる慶ちゃんにとことん甘える有生に非常に萌えました。他にも萌えポイントはたくさんあるのでお確かめください。
喧嘩しつつもバカップルぷりは健在です。
以下だいぶネタバレになると思うので↓
次回への引きの慶ちゃんのモ◯期到来(ただし変な人限定)との子狸ちゃんの情報にとても胸が躍りました!!ただでさえ独占欲が強い有生だけど本格的に慶ちゃんにモ◯期が到来したらどうなるか非常に気になります♡妄想するだけでニヤニヤしちゃいます。
新人くんに勘違いされて厄介そうなフラグが立ってる?感じでしたよね。黙ってれば顔が良くキラキラしたオーラを放つ慶ちゃん、童貞も惹き寄せてしまいます。次回に引き続くのかわかりませんが、動向も気になるところです。
そして柊也は今巻どう動いたのか…?
本編でお確かめください!
あと地味にサプライズだったこと。
私が覚えてる限り瑞人のイラスト見たの初めてでした(過去にあったらすみません)。気になる方は是非確認してみてください。子狼達が生き生きしてて面白かったです♪
次巻も非常に楽しみにしてます!
3巻まではコメディ要素を保ってましたが、4巻別マンガ買っちゃったのかな?って思うぐらいジャンルが変わってました。蛯原くんと漫研のみんながいてこそ前巻までの空気感ができてたんだなと改めて感じました。
やはり他で言われてるように4巻まできてメインカプに心理的にも肉体的にも進展なく、突如芸能界やサブカプの方に舵を切ってリソース割いてるのは理解し難かったです。
「鯛代くん、君ってやつは」を購入したら当然鯛代くん×蛯原くんのお話が読めると思ってました。読みたいカプの進展や絡みがなく、コメディ要素が抜かれ、芸能界モノが苦手な私には正直苦痛でモヤモヤしました。
あとがきを読むと2CP同時進行になるようなので、5巻も大して進まないんだろうなと思っちゃいました。本当にタイトルを変え別でやって欲しかったです。
1巻から画力がメキメキッと上がってるのは目に見えてわかり、眼福ではあるのですがそれだけだなと今巻感じます。キャラのビジュアルが好きって方には満足できるのではないかなと思います。
鯛代×蛯原が気になるところではありますが、次巻以降の購入は慎重にならざるを得ません。
攻めと受けが再会して学生時代(恋人になって別れるまで)を回想しつつ互いの誤解が解け、復縁するまでが前半。
復縁し恋人になるも、受けの母の症状が一時的に悪化したり、父が家族を捨てていったトラウマで、妹が長野の病院へ移る攻めに着いて行こうとする受けと衝突し、和解するまでが後半。
前半は、攻めと受けの視点が交互に描かれてたので、どちらの心情にも共感できて切なさでいっぱいで、キュンキュンしましたし、再びくっついた時は2人とも末長く幸せになってくれと思い、涙が出ました。
後半は攻めと受けが復縁し傷も癒え、これからラブラブな日々が描かれるのかなって思ったのですが、妹と受けが中心に描かれてたのが残念だなって思いました。家族からも容赦なく責められる受けが不憫で少し萌えましたが、まあ現実はそう甘くないですよね。リアリティという言葉はあまり好きじゃないですが、現実味がありました。
SSも妹の結婚式が中心で残念でした。せめてSSが攻めと受け中心のその後の幸せな日常が描かれてたら間違いなく神評価だったと思います。