崎谷はるひ先生と街子マドカ先生コンビ再び!
『恋愛証明書』『キスができない、恋をしたい』コミカライズ最新版。
LOVE xxx BOYSでの電子限定ショートストーリーコミックス第3弾です。
雑誌ルチルの付録『崎谷はるひ作品スペシャル小冊子』内のコミカライズを含めると、これで4回目。
このコミカライズシリーズ、本当に大好きです♪
今回は『恋愛証明書』のメンバーのみでした。
(晴海と遼一と准くん余呉さん)
今回の主役はなんと、准くん!
あの「逆上がり」を言えなかった小さな准くんが、9歳になってたのもしくなっています。
これ原作さえ読んでいれば、他のコミカライズシリーズを読んでいなくても大丈夫。
原作がお好きな方には楽しい続編です♪
ボガード店内で、晴海の見合い話をすすめに来たお節介オバサマに困ってしまう遼一と准くんのお話です。
とにかく准くんが大活躍します!
『崎谷はるひ作品スペシャル小冊子』も9歳の准くんが出てくるお話だったのですが、准くん本当に頼もしくなりました。
パパよりカッコ良くなりそう!
このコミカライズシリーズ、いつかまとめて欲しいなぁ。
崎谷先生、街子先生、いつも楽しい続編をありがとうございます(^^)
大好きな『美しい彼』の続編。
すっっっごく楽しみにしていました!!
しかしあまりに楽しみにしすぎたせいか、他の小説が読めなくなりそうで。
楽しみが終わってしまうのが寂しくて。
なかなか開けず、新年に持ち越し。
結局、今年はじめのBL小説&レビューとなりました。
キモウザな平良と、クールビューティーな清居。
この不思議カップルにハマるか苦手と思うかは『美しい彼』を読んだ時点でわかれると思いますが。
『美しい彼』にハマったからと言って『憎らしい彼』にハマるかは又、わかれる気がします。
何が言いたいかというと、それぐらい平良ワールドが炸裂する!ということです。
※ここからは、愛ゆえにネタバレし過ぎる可能性あり。
未読の方は読まないでね。
いや~、もの凄かったです平良ワールド。
あの思考回路、世界観、思わず漏れる笑い方。
わ~超絶キモウザだ!キモすぎる!ウザすぎる~!
でもなんか楽しい!
清居は気の毒だけど、ほんと楽し過ぎるよ平良!
凪良先生は「気持ち悪い攻が好きです」と宣言されていました。
確かに文章の端々に、先生の平良への愛情が駄々漏れしていましたよ。
平良は気持ち悪いを通り越して、もう宇宙人ですよね。
同じキモウザワールドの住人である私にも、理解出来ない突き抜け感が素敵過ぎる。
始まりの部分は、前にレビューした小冊子のお話を冒頭だけ変えている内容。
そこから膨らました?お話が、ここまで楽しいものになるとは!
新脇キャラの清居の先輩女優安奈、プロカメラマンの野口がまた良いんですよ。
他にも平良の親戚の菜穂、キモウザ仲間の設楽、清居の事務所の社長など。
この人達の見事なスパイスぶりにクラクラしました。
安奈の二つの撮影シーン、好きだなぁ。
実在したら絶対大ファンになるな。
清居は一皮剥ければ、安奈以上に化けそうですね。
清居の何が美しいって、秘めたる情熱だと思うんです。
平良は清居の化けの皮を、無自覚に簡単に剥ぎ取ってしまう。
この無自覚というのが曲者ですよね。
平良という宇宙人的生き物を理解するのではなく、理解は出来ないけど受け入れられれば。
溜まって鬱屈した感情は、演技で吐き出せればもう怖いもの無しになります。
頑張れ~清居!
君の忍耐力と情熱こそが、このお話の一番の萌えポイントだから。
最後に。
読んでいて、帝国という言葉が何度か出てきます。
私の脳内では、帝○の逆襲、という言葉があのメロディと共に頭をかすめました。
宇宙の川に浮かぶ宇宙船は、睫毛のクリンとしたアヒル隊長という私の妄想。
そして、まだまだ闘いは続くのだ…。
凪良ゆう先生、楽しすぎるお話をありがとうございました!
葛西リカコ先生、素敵な素敵な挿し絵をありがとうございました。
ラストの平良の眼差しが一番好きです。
あ~楽しかった♪
電子書籍は電子限定ものを買うとき中心に使っていたのですが。
たまに無料ものを読んだりしていまして。
これは1話が無料な事につられて読み、続きが気になってついつい5話セットを買ってしまいました。
こいでみえこ先生は初読みです。
元ホストのマコトはノンケなんですが。
訳あって、仕事で女装をすることになってしまいます。
マコトが働く事になったオカマバーの用心棒である伊達には、いつも「似合わない」とからかわれます。
伊達は髭が似合う男前で、強気で寡黙で力持ちでワイルドです。
バイなのか?時々マコトにちょっかいを出してきます。
そしてこのマコトくん。
元ホストとは思えない、純粋無垢な可愛い男の子。
ちょっと乙女で泣き虫さんなので、女装子姿にまったく違和感がありません。
じっと見つめる瞳は色っぽいし、時々すごく男前。
笑顔は可愛いし目の保養になりました。
バーの弘子ママやアキシンさんや川辺さんなど、他のキャラも個性豊かで楽しいです。
お話もすごく読みやすいし綺麗な絵でした。
濃いお話を読んだ後だったので、すごく癒されました。
紙で一冊に纏まったら、また買ってしまいそう。
たまにはこんな衝動買いも良いですね♪
杉原理生先生の最新作。
実は先月はじめに読みました。
あ~杉原先生の世界だなぁ~、としみじみ思う世界観。
しかし、レビューが難しかった…。
悩んでいるうちに、あっという間に一月たってしまいました。
私が読んだ杉原先生のお話はどれも、静かにゆっくり変化が起きます。
派手さや激しさはあまり無いですが、心の中の熱量は半端なくて。
今回の主人公である光里も瑛斗も、表面的には低体温過ぎるくらいな雰囲気の男の子達なのに。
中身は青い炎が静かに、でも怖いくらい熱く燃え上がっています。
自分も相手も、お互いその炎を覗いてしまう事が怖くて。
過去や現在の人間関係も複雑に絡み合って。
気持ちが強いほど、相手が大事なほど、互いの大切なものを壊してしまいそうで。
必死に気づかないふりを続けている二人です。
※今回のレビュー、かなりネタバレをしていると思います。
未読の方はご注意を。
このお話の好きなところは、やはり同性愛への「迷い」がしっかり描かれている事。
男同士で。
義理とはいえ兄弟で、家族で。
一冊まるまる迷うこのお話は、やはりかなり好みのお話でした。
そしてもうひとつ好きなのは、「家族」がしっかり描かれている事です。
特に母という存在は、男の子にとってかなり大きな存在。
このお話には二人の母が出てきますが。
どちらの母も、すべてを左右する大きな存在ではあっても、理解のある存在ではありません。
でも母の愛が何よりも大切なのは、まだ十代の二人には当たり前の事だと思います。
お話の終盤に家族がそろうシーンがあります。
その家族を見送った後の光里の姿は、心を鷲掴みされるくらい印象的でした。
そして、その後の二人が互いの気持ちを吐露するシーン。
光里の越えなくてはいけないもの、瑛斗の欲しかったものが重なる時。
二人にとって、最初の人生の分岐点となります。
最後の最後、光里が見た夢についてのお話は、ストンと府に落ちる終わり方でした。
このお話のレビューが難しくて一月もかかった理由の一つは。
私の中で、評価がいったり来たり激しかった為でした。
結局、萌とまりになってしまった訳ですが。
理由は二つありました。
一つは、二人の気持ちが重なるシーンが短かすぎると感じた事です。
本音を言えば、ラストのエッチシーンは無くても良かった。
あの雨のシーンの後だと、私の中ではまだ家族の残像が色濃すぎて。
まだ受け入れられませんでした。
もう少し、互いの気持ちをしっかり受けとめあう部分が欲しかったです。
もう一つは、瑛斗にあまり感情移入が出来なかった事。
光里は子供の頃に早く大人になりすぎているので、あんな感じかなと納得なんですが。
瑛斗はもう少しだけ、高校生らしい部分が欲しかったかも。
そして、光里の親友である木之瀬くんが可愛くて。
ああいう感じの男の子好きだなぁ、と思ってしまったせいもあるかも?
坂下先輩が可愛がるのわかるなぁ。
でも、全体的な構成は大好きでした。
ラストはとにかく流石!と思いましたし。
二人の関係が淡々と、行きつ戻りつしながら前進していって。
例えこのお話がメリバだったとしても大好きです。
それにしても、杉原理生先生と小椋ムク先生のタッグが初だったとは驚きでした!
杉原先生のお話は淡々としているため、淡いタッチの挿し絵が多いので。
小椋先生の絵はぴったり。
今後またあると良いな♪
素敵なお話と絵をありがとうございました。
大好きな崎谷はるひ先生の小説『恋愛証明書』と『キスができない、恋をしたい』の番外編コミカライズです。
幻冬舎さんありがとう!
今まで私が読んだ番外編コミカライズは二つありまして。
今回が三つ目です。
◇一つ目は、雑誌ルチルの付録『崎谷はるひ作品スペシャル小冊子』内のもの。
本編の数年後、カフェレストランのボガードで憲之と脩が春海の息子准くんの成長した姿を見守るお話。
◇二つ目は、LOVE xxx BOYS(ラブキスボーイズ)という電子限定ショートストーリーコミックス。
脩が憲之と旅行へ行った時の愚痴を、2丁目バー止まり木で遼一やマスターにこぼすお話を読みました。
◇今回の『恋よりさきに、キスをした』。
これもLOVE xxx BOYS(ラブキスボーイズ)という電子限定のショートストーリーコミックス。
こちらは前編と後編の2冊ありました。
32頁と42頁、合わせて74頁のちょっぴり長めのショートストーリーです。
○本編二冊の主人公:
『恋愛証明書』
皆川春海×安芸遼一
『キスができない、恋をしたい』
岩佐憲之×天野脩
○本編二冊に共通の場所と人:
カフェレストラン「ボガード」余呉
2丁目バー「止まり木」マスター
あらすじは。
遼一の働くカフェレストランのボガードで、脩は昔の知り合いと偶然再会します。
そんな彼とメモで交換した携帯番号とメールアドレス。
機械オンチな脩は、家のソファーで上手く登録出来ず困っている様子を、憲之に飽きれられます。
その相手が誰かを知った憲之の様子を見て、ヤキモチを焼いてくれていると喜ぶ脩ですが…?
※感想はかなりネタバレ注意です。
今回は、脩を口説こうとする当て馬が出てくる訳なのですが。
この人が、ちょっと過去に色々あった相手。
脩自身は気にもしない様子でも、まわりは皆心配してしまいます。
特に遼一は、いつも脩の愚痴やノロケを聞いてきただけに、かなり心配してくれます。
こういう、遼一と脩の友情が愛おしいなぁ~。
そして、前編ではボガードの余呉、後編ではバー止まり木のマスターが出てきて。
いつもの場所のいつもの友人達が、脩のノロケにウンザリしたり、心配したり。
そんな様子がすごく満足な内容でした。
春海の息子の准くんが出てこなかった事だけが、ちょっと残念。
そして面白かったのが、なんと言っても憲之と当て馬さんと脩が3人揃うシーン。
憲之の、大人のマナーという攻撃に大爆笑!!
崎谷先生、あれめっちゃ面白いっす♪
憲之と脩の最後のやり取りは涙ものですし。
その対比が楽しかったなぁ~。
脩を泣かせた憲之の思わぬポロッと出た言葉には、普段が普段な憲之だけにキュンッ♪となりました。
ラストはいつもの感じで、マスター頑張れ!と言いたくなりました。
これをまたCDで聞きたいなぁ。
無理だろうけど、脳内であのキャストで再生しながら読んでいます(*^^*)
崎谷はるひ先生、街子マドカ先生、今回もまた更なる楽しいお話をありがとうございましたm(__)m
『ウチの嫁が言う事には』の続き、後編です。
前編が旦那(武田くん)視点で、この後編が嫁(姫原くん)視点です。
こちらも、ネタばれ注意で感想です。
お互い何故か前世の記憶がある武田くんと姫原くんは、過去に夫婦だった二人。
今は同性で同級生ですが、ツンツンしながらも甲斐甲斐しく武田くんの世話をやく姫原くん。
でも、鈍感でお人好しの武田くんがどう思っているのか読めず、ヤキモキした日々を送っています。
ある日、実は武田くんを狙っている存在に気付いた姫原くんは…?
素直に武田くんを好きな気持ちを表せない姫原くんなんですが。
武田くんの好きなキャラクターを把握するために、アニメを(鬼の形相で)見たり。
そのキャラ弁を箸をプルプルしながら、必死で作ったり。
とにかく、甲斐甲斐しいのなんの!
時々過去の自分(マリー)と武田くん(ジャック)の気持ちが重なって、余計に切ない姫原くん。
後半は強面ではなく悩める男(乙女)の表情満載です。
ああ~楽しかった♪
電子限定、短編二冊組の一冊目です。
レビューを見て面白そうで購入してみました♪
いや~、面白かった!!
女子ネタ含むお話が大丈夫ならば、是非読んで頂きたいです。
では、ネタばれ注意で感想を。
何故か前世の記憶がある武田くん(高校生)。
お人好しでいつも誰かに何か頼まれていますが、嫌な顔一つしない優しい男の子。
ある日別のクラスを用事で訪ねると、強面だけどイケメンの姫原くんとぶつかります。
すると、お互い前世で夫婦だった相手と気付き…?
はじめは、迷惑そうな姫原くんに睨まれてばかりの武田くんなのですが。
お人好し過ぎる武田くんを見るに見かねて、鬼の形相で手伝いまくる姫原くんが、とにかく可愛い!
はじめはびびっていた武田くんも、姫原くんの優しさがジワジワ心に沁みてきます。
そんなある日の、姫原くんのとある爆弾発言!!
短いけれど萌えまくりの前編でした~♪
大好きなSHOOWA先生の、イベリコ豚シリーズも三冊目。
大変楽しみにしていました!
通販にしたので発売日よりも二日遅れで手に入りましたが、届いてからは何度も読み返しています。
いや~、楽しかった♪
読み終わってしまった事がすごくすごく寂しいです。
三冊続けて読むと、源路と吉宗さんの関係の変化が丁寧に描かれていて感慨深いですね。
イベリコさんや吉宗さんの妙にツボに入る言い回しとか、背景の文字とかもすごく楽しいし。
源宗二人きりのシーンも萌えますが、仲間たちとのシーンで更に物凄~~く萌えました!!
源宗二人のシーンでは、やはり一番萌えるのが、吉宗さんの変化。
一冊目の頃は源が一人心も体も暴走している感じでしたが。
二冊目で、源の真っ直ぐさに惹かれていく吉宗さんの戸惑いが見えてきて。
今回の三冊目では、やっと吉宗さんが素直になりかけた途端、またグイッと過去の心の傷に引き戻される。
でも、源は吉宗さんの傷ごと優しく包み込んでくれました。
源はクールな仮面が剥がれてからは、いろんな意味で真っ直ぐなところが魅力的ですね。
何があっても何を知っても、素直に吉宗さんが好きな気持ちをぶつけていく。
吉宗さんを迎えにいく時も、ちゃんと冷静に行動しようと努力する姿は感動ものですし。
ヤキモチとか戸惑いもすごくあって、人間味に溢れていて大好きです!
最後には、吉宗さんは源の愛情に包まれて。
悪宗さんから甘宗さんになっていましたv
甘宗さん、ほんと可愛かったなぁ~♪
そして、仲間たち。
まずは何と言っても、イベリコさんと吉宗さん。
イベリコさん宅での深い絆のシーン。
源さえ入れないくらい、二人には強い友情を感じました。
ず~っとオチャラケたイベリコさんが続いていただけに。
もうね、イベリコさんにはほんと惚れ直しちゃいましたよ♪
椿は今回、何だかとんでもない事(姿が)になっていますが!
吉宗さんさえも惚れそうになるくらい、色々とスキルの高い人ですね~。
そして、他校生徒とは思えないくらいイベリコさん達の高校に馴染んでいて、相変わらず楽しいし人です♪
イベリコさんとお互い良い影響の与え方をしているんだなぁ、とつくづく思います。
ゴミ拾いの仲間たちでは。
粗大ごみ担当の敬太がカッコ良かった~♪
甚平姿もですが、源の柔道部員との会話の後とか、文化祭時とか、源との仲の良さがステキですね。
そして清さん。
吉宗さんを迎えにいく時の源を待ってくれていた清さんすごく好きです。
源の呼びかけにすぐかけつけてくれて。
吉宗さんがマンションから出てきてからも、言葉少なな中に仲間としての強い絆を感じました。
可愛かったのは黒木くん。
他の巻でもチョコチョコ顔を出している彼が前から気になってまして。
今回新キャラの黒川になぜか追いかけ回されていて可愛かったな~。
今回の巻で名前がわかったり、顔がわかった人が何人かいて嬉しかったです。
イベリコ豚のお話は、野郎達の友情と愛情と絆の、深~~いお話ですね。
ずっと大事にしようと思う宝物です。
SHOOWA先生、ありがとうございました!!
このお話は、「キスができない、恋をしたい」と「恋愛証明書」の電子限定コミカライズです。
以前、雑誌ルチルの付録『崎谷はるひ作品スペシャル小冊子』に「恋愛証明書」と「キスができない、恋をしたい」のコミカライズがありまして。
私はてっきり、それと同じ内容のものが電子限定でコミカライズ発売されたのかと思っていました。
そちらは余呉さんのカフェレストランを中心に描かれた、原作よりも数年未来のお話でした。
一方この『スキが言えない、愛してる』は、「キスができない、恋をしたい」のラスト直後のお話。
いや~、原作ファンにはたまらない内容です!
32ページと短いですが、私はとても満足でした。
原作で未来の約束事として語られていた事柄の続きが、今回しっかり描かれていました♪
場面はバー止まり木。
遼一と春海とマスターのところへ、脩は旅行土産を持ってやって来ます。
しかし憲之の名前が出たとたん、とっても機嫌が悪くなる脩。
遼一が優しくなだめ、脩と憲之の旅行エピソードを聞いてあげます。
それは、憲之がある約束を果たす予定の3泊4日の楽しい旅行。
はたして、脩は何を怒っているのか…?
なんだかんだ言っても、結局はラブラブな憲之と脩なんですが。
憲之の愛し方、脩の愛し方の違いが面白楽しい~お話でした。
春海と遼一も、愛情の深さと安定を感じさせる台詞があったりして。
すごく素敵なラストでした。
マスターにもラブを!と思うこと請け合いです。
あ~楽しかった♪
ゆくえ萌葱先生は、作家買いしてしまう作家様のお一人。
非BLを含めてすべて揃っていると思います。
先生の作品の中でも、かなり好きな展開のお話です。
なかなか先に進まない、なかなか決断が出来ない。
自分の気持ちがよくわからない。
そんな、大好きなじれった~い恋のお話です。
※
このお話の感想は、どうしてもネタバレし過ぎになるかも?
ここからは、ご注意ください。
実はぶっちゃけると。
オジサン受けや下克上ものは、特別好きな方ではありません。
キャラによってはちょっと苦手な時があったりします。
見た目老けすぎなオジサマも、受けだとちょっと苦手な時があります。
そんな訳で、このお話は少し悩んでから買いました。
植松さんは、なんとまだ40才。
はじめ植松さんのくたびれ具合はどう見ても50才前後に見えました。
くたびれているのには、それなりに理由もあるのですが。
老けすぎだよなぁ~と思いました。
ところがこの植松さん、少しづつ雰囲気や行動・言動が若くなってくんです!
旭川くんの明るさに癒されて。
好意的な言動・行動に影響されて。
次第に表情や他者に対する態度にも変化があらわれます。
まさに、恋は人を変える、ですよね!
旭川くんは、若くて元気な牛丼屋のアルバイトをしている大学生。
彼の明るくて真っ直ぐすぎるくらい素直な性格は、まわりをとても幸せにしてくれます。
旭川くんも、自分に影響されて少しづつ元気になっていく植松さんに惹かれていく訳ですが。
辛抱強く植松さんのテンポに合わせるところが素晴らしい!
植松さんはバツイチ子持ち。
一緒には住んでいなくても、やっぱりお父さんなんですよね。
娘とあまり年の変わらない旭川くんへの自分の気持ちに、なかなか確信を持てず。
気持ちが行ったり来たり。
大人な顔の下に、色々な感情がぐるぐるしています。
子を持つ親であるこの年で、かなり年下の、しかも同性相手に恋をする。
迷いが無い方が不思議ですよね。
トントン拍子に恋が進めば、そんなに印象に残らないのですが。
植松さんの迷いが最後の最後まで続いて、そこがとても好きでした。
ちなみに表紙裏には、娘さんと植松さんのエピソード漫画がありまして。
これがかなりお気に入りです♪
私が十代の頃に自分のお父さんに変化があったら、私ならどう思っただろう…?
そんな事をリアルに考えてしまうお話でした。
ゆくえ萌葱先生、ありがとうございましたm(__)m