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3巻は謝清呈が、そして4巻では賀予が

いやーーーーー本当に凄かったです、『病案本』4巻……

まず冒頭から大晦日からの春節でお祝いモードの中2人は夜を徹して祭りです。
大変なページ数で微に入り細に入って祭りを描写してくださった肉包不吃肉先生。感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。

そして、3巻の感想で賀予が愛に気づく日を今か今かと楽しみにしていると書きましたが。

遂に!やりましたね!!
賀予はできる子だとずっと信じていました!!よく頑張った!!

そうなってくるとこの冷淡で淡白でオールドファッションかつ硬派な謝清呈という難攻不落の男が、どうなってどうやって情を見出すに至るのか、それがまた楽しみで楽しみで仕方ありません。

とはいえ、彼に残されたHPと時間があまり無いように感じられるのにも焦りが募ります。
これからまた地獄が……来るのでしょうか……。


一点気づいてしまったのは、謝清呈が4巻の121話で賀予のことを「大型犬みたいだ」(すごく面倒な、大型犬)と形容しているところなんですが。
ここで2巻の巻末作者コメントでの、謝清呈のプロフィールを思い出してしまったわけです。
そう、“好きな動物:犬” を。
謝清呈…… 謝清呈!
自分の好む動物に例えるなんて、無意識下での賀予への好感が多少なりともアップしているということの現れなのではないでしょうか。
……まだ人間じゃなくて動物レベルですが。

あと同じく2巻の巻末の賀予のプロフィールの方ですが、そういえばこちらも “好きな動物:冷血動物” って……
これはつまり謝兄さんの比喩ですね??

衝撃の真実にページをめくる手が止まりません

年末年始を利用して、『病案本』を第1巻から読み返し、ついに先ほど3巻までを読み終えました。
面白すぎて寝るタイミングを逃すレベルです。年明けからこんなにも面白い本を読むことができるなんて今年も幸先良すぎます。

人間同士の複雑でややこしい感情のやり取りの面白さを味わいたい人、重たい感情の行き来が大好きな人はみな病案本を読むことをおすすめします。

3巻では衝撃の事実が一部明らかになります。
それにしても、ここまで追い詰めないと謝清呈がその重たすぎる口を開くには至らなかったわけですね……
肉包不吃肉先生も謝清呈には手を焼いたのではないでしょうか。

しかしここまで溜めた甲斐あってというべきか、情景描写が豊かな病案本の物語中でも、特にこの3巻の撮影スタジオ内でのシーンは心に深く刻まれました。
冷たく暗く揺らぐ、透明な美しさを放つ一場面となっているように思います(私もご多分にもれず(?)、スマートフォンで『My Heart Will Go On』を流しながら読みました。ロマンス度が5倍増幅しました)。

BLのLの部分についてですが、この “どのように心が変化していくのか?” の経緯が詳細に描かれていくさまがとても良いです。
賀予の奥底に芽生えたその感情は、今後どのように成長していくのか?そして謝清呈へどのような影響を及ぼしていくのか?

まずは賀予がその感情が一体何なのかに自ら気づく日が来ることが楽しみで仕方ありません。その日が来たら盛大にお祝いをしなくては。

読みながら笑顔になれる三角関係でした

表紙と試し読みから伺える、そのポップなのに美しい絵柄に惹かれ購入した『俺が先に好きだった!』。

何が特に良いって、肩幅です……。
近頃はドラマを見ていても映画を見ていてもついつい肩幅に目がいってしまう期に入っており、そういうわけでトレタ先生の描く人々の素晴らしい肩幅を見過ごすことなど私にはとてもできませんでした。

人物造形のバランスや絵柄に関しては100人いれば100の好みがあるだろうと思います。
したがいまして、絵が好きだ!と思えることって、本当に幸せなことだと思います。
もうそのその絵を拝見しているだけでも幸福な時間を過ごせること間違いなしなのに、漫画の場合それを200ページも味わえるという……なんと贅沢な。
漫画家の皆さまには頭が上がりません。いつも素晴らしい作品を世に出してくださりありがとうございます。

三角関係なのに軽やかでラブコメしているストーリーも楽しかったです。
登場人物の誰もが、執着や情はあれども基本的にはカラリと爽やかな性格をしているのがとても好ましく感じました。
エキセントリックなのかと思いきや、意外と地に足のついているアヤトくん、そのギャップも含めて魔性の男で良かったです。

またトレタ先生の作品を拝読できることを楽しみにしています。

言語化により紡がれる物語

ろじ先生の『できれば愛をつづりたい』、拝読しました。

先日読んだ『何それ愛かよ』でも感じましたが、今回の作品の主要キャラである二人も、思い悩みながらも自分の気持ちを言語化することに長けているなぁと思います。
言語化したその気持ちを直接相手に伝えるのか伝えないのか、またどのタイミングで伝えるのかはそのキャラクターそれぞれです。

とはいえ、彼らのその言語化能力の高さには驚かされます。
そしてそもそも「気持ち」という曖昧になりがちなものを曖昧なままにせず、 “これが一体なんなのか言語化しよう” とする懸命なもがき、そこに今作のきらめきがあるように感じます。

この言語化に関しては、現実世界でも誰もが得意とするものではないと思います。
また創作世界の中でも、明確に言及されることで行間や絵からの想像の余地が減ってしまう、というようなことが起こりうるかもしれません。

しかし、思い返してみれば、今作の主人公の一人である秦野さんは小説家です。
まさに言語化を生業とする人。
言葉に書き表わすことで物語は立ち現れ、進んでいくのです。
ここに、彼らが必死になって言語化にこだわる理由もある気がします。

秦野さんが「喋るとまた間違えるっ」と言うシーンが良かったです。
確かに、同じ言語化でも書くと話すには大きな差異があります。
話すのが苦手で、すべてのお願い事や連絡などを詩にして綴っていた、といわれている杜甫を思い出しました。
たぶん秦野さんもすべてを小説にすると良いんですよ(?)

今後もろじ先生の作品を楽しみにしています。

洗練×カオスがギュッと詰め込まれた1冊です

里つばめ先生の新刊『東京似非紳士倶楽部』。
もうタイトルからして好きです。
すべて漢字、しかも9文字の長さ、紳士と自称しつつ似非だとあらかじめ断りを入れる矛盾、そして加えられた “東京” イメージ。
もう絶対に楽しそうな予感しかしません。

東京と付くものには整然&無機質&洗練の仮面を被ったカオスと雑多と悪趣味とがある気がします。
その双方併せ持つさまこそが、ザ・東京(かどうかはわからない)。

物語はまさにその二面性の間を駆け巡ります。
第一話で登場する人々は皆ハイソサエティな地位にあるようですが、まず人数が多い上にそれぞれのキャラクターが際立ちすぎています。
それはもう、それぞれに1冊ずつスピンオフが出そうなほどです。
濃いキャラクター達が一堂に会し口々に話し始めるこれをカオスと呼ばずして何と呼ぼうか。
既に面白くてたまりません。

第二話、第三話にならないと主役陣が出てこないのも面白いです。
この主役の二人のキャラ設定もヴィジュアルもまた最高に良く、そして彼ら二人を取り囲む家族や使用人のキャラクターも味わいがありすぎます。

特に煌己さんの侍従である東さんが良いです。
大雅くんと煌己さんの関係性に巻き込まれてまったくその気が無いのに振り回される東さんの話とか、まったくその気が無いにも関わらずしらっと煌己さんへのスキンシップ多めな東さんの話とか(歯噛みする大雅くんの様子を見るのが面白いからわざとやってる)もっともっとあと100話くらい読みたいです……。

ぜひとも続きを拝読したい作品です。

物語の余白まで大好きです

発売を心待ちにしていた里つばめ先生の新刊『落花と破鏡の』。
緑と銀とを基調とした表紙の色合いは、同時発売の『東京似非紳士倶楽部』の赤と金とに対になっているようにも見え、その並びに惹かれて久々に電子書籍ではなく紙の本を購入しました。

里つばめ先生の書かれる作品の登場人物たちの、目が語る描写が大好きです。
台詞になる箇所とならない箇所。人々の台詞にならなかった部分、それをしみじみ読ませてくださる。
その余白のテンポがとても心地よいです。

人知れず迷い悩んでいるさま、想いを口にしかけて結局言葉にはならなかった瞬間、そんな時間があたたかく描かれている、そんな作品でした。

里つばめ先生の作品の全攻めが本当に好きなのですが(造形も設定も性格その他も)今作の攻めの然くんも良すぎて……
長めの黒髪に袈裟で若干生臭坊主感もあるとか……でも実は超一途とか……
過去の重さも相まって犬○叉の弥勒様もびっくりしちゃうくらいの色気でした。

このテンションに乗せられて元気が出ること間違いなしです

この度の2巻の発売を祝して、あらためて読み返していた『番長!神絵師コイツです!』。

やっぱり最高でした。もう、大好きです、この様子のおかしさが。

司くんの脳内での尋常じゃない勢いの叫び、に対してのプロ級ポーカーフェイスが良すぎます。
彼のその鋼のメンタル(たまにくじける)、大好きです。
ちょこちょこ現れる謎のゆるい絵と、不意をついて登場する超絶いい男モードな伴長のコントラストも素晴らしい。

とにかく絶妙なスピード感のコメディ、かと思えばギュッと胸を掴まれるシーンもあり、の緩急が良すぎて……!
登場人物の表情が良いんですよ……。
漫画って、絵の表現って本当に凄いなと思わせてくれる作品です。

物語終盤、“気づいてしまう” 伴長の描かれ方など最高でしたね。
こういう瞬間を待っていた、こういう瞬間を読みたかったんだ……!と心から思ったシーンでした。

この二人、良いバディではあるけれどそこからの発展の可能性はあるのか……!?
これから2巻を読むのが楽しみでなりません。

もしやこっくりさんの名前ってあの京都の豆餅の超有名店から来ているのでしょうか

初めて熊猫先生の作品を拝読しました。

まず目に留まったのが、和でサイケデリックな雰囲気ただようカッコよすぎるコラージュの表紙です。
TADANORI YOKOO感ある色合いといい、作品の内容に関するモチーフを散りばめたデザインといい、素敵すぎます。
ページをめくると、これまたカッコよくて……!
色の使い方が派手なのにパキッと決まっていて、まず表紙から目次ページまでの4ページを何度も繰り返して眺めてしまいました。

本編は本編で、また絵が良いです!
まず攻めの千代田先生の登場シーンが良すぎます。
逆光、かつ顔の下半分からの登場。そして効果音は「ぬ。」
こんなコマを見てしまったら、図体がデカくて不届きもので怖いもの知らずな美形の登場を期待せずにはいられません。
そしてその期待を裏切らない千代田先生。とてもいいキャラしてます。

オカルトや異世界との絡み、二葉との関係性の在り方に関してはもっと細かく読みたいくらいでした。
素敵な絵を存分に堪能しました。

夏が来てまた少し成長する彼らの物語

古矢渚先生の『君は夏のなか』の続編、『君と夏のなか』です。

夏が来るたびに読み返したくなる、夏の空気を存分に味わわせてくれる作品です。

佐伯くんと渉くん、この二人の関係性のあり方は見ていてとても心地良いです。
とはいえ佐伯くんからは、自分からの矢印の一方通行なのではないか?と感じているような節が度々うかがえます。
元々のこの恋の始まりが始まりでしたから、そう考えるのも無理はありません。

でもその、自分自身に言い聞かせて納得させているようなところ、渉くんに期待し過ぎないようまずは待とう、としているさまが健気かつ理性的で……
こんなハイパー大学生に出会えるフィクションの世界って、やはり素晴らしいですね。
今後もフィクションには大いに期待し続けたい所存です。

ラストのほう、手を繋ぐシーンにはグッと来てしまいました。
古矢先生の描く、人々の感情が昂る瞬間が大好きです。

作品を読みつつも、こうしてシリーズ物として二人の成長を一緒に追うことができる楽しさと喜びを味わっています。

理想郷の夏が、ここにはあります

先日の『君と夏のなか : 3』の発売を機に、久々にシリーズ1巻であるこちらの作品から読み返しておりました。

眩しさに目がくらんでいるうちに、一瞬で過ぎ去ってしまう夏の儚い透明感。そんな空気を味わうことのできるこの作品が大好きです。

作者の古矢先生も今作の後書きでおっしゃっているように、漫画や小説、そして映画などで描かれる二次元の夏、イデアの夏はかくも美しい。
そこには理想の明るい太陽と澄んだ風ときらめく海があります。

その上、この作品には互いへの想いを大切にあたためながら徐々に心を通わせていく二人がいます。
ストーリーは王道と言えるのでしょう。が、その王道こそがいつも私達人間を感動させるのだと思います。

理想の夏に息づく普遍的な愛の物語。
どの夏にも、何度でも読み返したい一冊です。