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氷雪の王子番外編

どれもこれもクオリティの高い番外編ばかりで一見の価値あり!なのですが、「氷雪の王子と神の心臓」番外編について。
本編はロシェ視点に重点が置かれていたと思いますが、こちらはどちらかといえばイスハン視点でイスハンのロシェに対する強い強い気持ちがこれでもかと伝わってきます。

思えばイスハンがした選択は全てロシェのため一択でしたよね。
物議をかもしたあの一年も神の心臓を手に入れることも結局全てはロシェのため、イスハンがロシェを側に置くことを何よりも欲したから。
皇帝の座を手に入れるため必要だったことを塗炭の苦しみと振り返っていましたが、そうまでして手に入れたロシェを失った悲しみ、絶望がひしひしと伝わってきてこちらも悲しくなりました。
あの1年のことをイスハンがどう思っていたのかが初めて書かれており、こういう一文が本編にあれば良かったのにと思いました。

以前ツイッターで作者が本編に入れたかったけれど削ったと言っていた「ロシェに子守唄を歌ってあげるイスハン」がこの番外編で見れます。
子供のころ、故郷を思って寂しがるロシェに歌ってあげたそう。
イスハンはそうやってずっとロシェの側で大事に守ってきたんだなあと全編通してイスハンのロシェに対する深い愛情が感じられる話です。
··そう、本当に小さな子供だったんですよね。
もう少し年が上だったら、時代が少し違ったら別の選択肢があったでしょうが、あのときは仕方なかったのだと本編のあの一年にひっかかっていた心に折り合いがつきそうです。

せつない話ですが、3兄弟の仲の良さ、リディルとロシェのいたずら小僧ぶりにはクスッと笑えてほっこりします。

攻めがカッコよすぎる。そして甘い!

いや〜もう、甘い!甘すぎる··!
表紙からしていつもの西野先生には似合わぬ静謐さ。(失礼)
あらすじから感じられるとおり確かにエロは多いんですが、受けが王様ということでそんなにヒドイ目には合いません。
カップリングの所に書いてあるとおり、モブ姦はちょっとありますが最後まではなし!
というか危ない所にさっそうと現れて助ける攻めがカッコイイ。
最強の剣闘士で顔もカラダも良い攻めに大事に大事に抱かれて、王様としての孤独を慰められて、あなた一人の為にこの剣を捧げるとか言われたらもう落ちるしかないですよ。
またイラストの攻めがカッコイイったら。そんな最強の男があまりにもひたむきすぎて恥ずかしくなります。
あと、受けが王様ということで敬語攻めです。
地味にここもポイント高し。
受けのレヴィアスも民のことを一番に考えるとても良い王様です。
いつもの西野作品ならあげといて落とす展開があるんじゃ!?とか身構えてましたが終始あまあまです。
逆に言うとあまあますぎてもう少し波乱が欲しかった。
ということで、スパダリな攻めにひたすら大事にされる受けという王道を読みたい方はぜひ。
ちなみに、攻めは剣闘士なので試合のあと客の奥様方に誘われたり··という描写があります。
攻めが受け以外となんて··と気になる方はぜひAmazon限定ペーパーを一緒にどうぞ。
こちらのおまけが個人的に神でした。

ふと思ったのですが。

イスハンは神の心臓を手に入れることにより普通の人の10倍遅く年を取るんですよね?
てことは、皇太子の方がイスハンより先に死にますよね?
跡継ぎいなくなりますよね?
··ロシェ❨と読者❩にあんな思いさせてまで後宮作った意味ありますか?
あのエピソードに関してはモヤりながらも皇帝になるために仕方ないと思ったのですが。
その後の初夜で、女に思い入れはなく「ロシェだけが欲しい」っていうイスハンの気持ちは十分伝わりましたし。
でも、後に神の心臓のエピソード持ってくるならあれは何の意味があるのかと考えてしまって。
作者によると本編はもっとボリュームがあり、限界まで削ったそうなので、それなら後宮削って他を掘り下げてほしかったです。

かわいい二人が堪能できる

イスハンとロシェレディアのお二人がお好きな方なら、コミコミスタジオの小冊子は外せません。
むしろ、本編が結構しんどいので糖分を補うためには必須です。
前作の小冊子も素敵でしたが、幼い二人が書かれたこちらも素敵。
イスハンから約束していた魚をとりにいこう、と誘われて嬉しさのあまりジュースを凍らせちゃうロシェがかわいすぎる。
辛い過去でも、ロシェレディアと共にやり直せば良い思い出だったに違いないと言うイスハン。
「この先はずっと思い出を重ねていこう」というイスハンの言葉が素敵ですが泣けます。
ロシェレディアはこの数年後には身体を失ってしまうのですから。
結末がわかっているがゆえにどうしてもせつない気持ちになります。
こういう幸せな二人の番外編をもっともっと読みたいです。