すぎちよ先生はオメガバースものを描かれることが多いですが、どれも既存の枠に収まらない素敵なお話が多いです。
攻めの有間くんは年下わんこのα。新月の度に最愛の人の記憶のみが欠けてしまう。
それでも日記をつけたりアラームを鳴らしたりと自分に忘れない様に伝え、最愛の人に出会った時も記憶にはなくなっているのにやっぱり惹かれていく。
受けの佐久さんは生活能力破綻している美人Ω。有間くんが記憶を失っていることに気づきながらも、それを知られまいと明るく振る舞い関わってくれることに喜び、時に寂しさを感じながらも健気に思い続けている。
運命って何なんだろう?
そんな気持ちも抱きながら4話で号泣しましたが最後はしあわせな気持ちで読み終わることができました。
新月に翻弄されながらもやはりお互いがかけがえのない人だという気持ち、思いやれる心、惹かれ合う運命に素晴らしさを感じられずにいられませんでした。