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テルが幸せになるまでの軌跡

敦賀編をより楽しむためには

5巻40話→4巻→5巻41話〜47話→5巻アニメイト小冊子→5巻描き下ろし

の順に読むのがお勧めです!

敦賀編は3巻28話で さいさや の痴話喧嘩に巻き込まれた後、リバイバル上映されていた「あの夏の僕らは」を観たことから動き出します。

4巻32話で佐山と廊下でぶつかった時、よく見るとテルはスマホで漫画を読んでいました。
映画を観たのは終業式の日、32話は冬休み明け。
41話で漫画アプリ入れて連載を追うほどハマったと言っていたので、テルが読んでいたのは「あの夏」に違いありません!

ミツル先生は4巻のインタビューで「テルも裏でちょっとした物語がある」とおっしゃられていました。
3巻あとがきでも「テルのこれからも楽しみ」、4巻では「そろそろテルの話も動かしたい」とおっしゃっられていたので、第3章連載時には既にミツル先生には敦賀編の構想があったのかもしれません。

そもそも、「あの夏」は1巻9話で佐山が埼玉カルテットらクラスメイト達と話すきっかけにもなった重要アイテム。
3巻20話で再び出てきたのは敦賀編のためだったのだと思うと感慨深いものがあります。
テルのお相手の雪センセイをただの新キャラとしてではなく、「あの夏」の原作者として登場させてくださったミツル先生の手腕にただただ感服です!

元来テルは優しい人(2巻13話参照)ですが、その優しさ故に辛い思いをして(2巻14話参照)…
いろいろ間違ったけど、佐山に出会って救われて、佐山を好きになった。
でも、気づいてなかっただけで、佐山への気持ちと雪センセイへの気持ちには決定的な違いがあったと思うんです。

テルが呟いた印象的なセリフが二つあって。
一つは43話で佐山にフラれた時に零した「やっぱかっけぇな…」
もう一つは45話で雪センセイと海デートしてる時に零れた「終わりたくないな…」

聞き返された時、佐山には「んーにゃ!」と切り返せたけど、雪センセイにははっと我に返って照れ隠しに蹴り入れたんです。
同じ"好き"でも、佐山への気持ちが"憧れ"、雪センセイへの気持ちが"恋"だと裏付けた瞬間ですよね。

佐山や埼玉カルテット、クラスメイトといる時のテルって、楽しいけどどこか無理をしている感じがしました。
才川と張り合ってる時とか特に(4巻カバー裏参照)。
対して、雪センセイといる時のテルは振り回されてることに変わらないんだけど、歳相応というか…凄く自然体なんです。

敦賀編が始まった頃はビックリしたけど、テルは受けの方が合ってると思います。
テルは基本受け身で優しくて不器用な子だから、攻めだといっぱいいっぱいになって潰れそう。
ゆとりを持って受け止めてくれる大人な雪センセイこそがテルに必要な人だったんですね!

雪センセイは自分のこと「重いやつ」って言ってましたけど、それは裏を返せばどうしようもないくらい相手を好きすぎるってことで…
付き合った以上は離してやれないし、離す気すらないんでしょうけど、テルが本気で嫌がることや怖がることは絶対しないと思います。

現時点で ゆきつる がセックスしてないのがその証拠で、ここに最初に言った

5巻40話→4巻→5巻41話〜47話→5巻アニメイト小冊子→5巻描き下ろし

の順に読むのがお勧めな理由があるんです!

佐山は経験もなくまっさらな状態だったから才川に与えられるものが全てだけど、テルは「する側」から「される側」になるわけで…
それって凄く恥ずかしいし、何より凄く怖いことだと思うんです。

高校生だと理性より本能が勝って割とすぐ勢いでセックスしちゃうけど、雪センセイはそこんとこ大人だなって思いました。
雪センセイだって若いし、本当ならすぐにでも抱きたいでしょうけど…
寧ろ後で美味しくいただくために少しずつ開発してるのかなーと(*´꒳`*)
そしてそれ自体をめちゃくちゃ楽しんでそうです(笑)

ミツル先生もあとがきで「テルのへそピはまだ出す」とおっしゃっていたので、きっとどこかで ゆきつる のセックスを拝めると信じています!
ゆきつる は永遠に私の一番です!

私の語彙力では魅力が伝わりきれません…!

子守唄が流れ出すタイミングが絶妙でした。
漫画では子守唄を背景に、エルヴァ様が黒海と戦い倒れるシーンとアルトが母親と死別するシーンが並行して(入れ替わりで)展開されます。
対して、ドラマCDではアルトが母親と死別するシーンから始まり、漣と斬撃の音からエルヴァ様のシーンに切り替わます。
疲弊し切った呼吸に重なるように子守唄が流れ出すのですが、心地よい漣の音と美しい歌声が本当にマッチしていて…
「死」という永遠の眠りにゆっくりと誘われるようで、子守唄がレクイエムのようにも思えました。

黒海のシーンは想像以上に怖かったです。
心地よい漣の音がマグマが煮え滾るような音に変わり、人の形を形成しながら唸り声をあげ、物凄い勢いで襲いかかってくる様がまざまざと脳裏に浮かびます。
エルヴァ様に興奮してはしゃぐアルトのおかげで緊迫感が一気になくなりましたが(笑)

酔っ払ったアルトがエルヴァ様にキスするシーンは思っていた感じと少し違いました。
「アルト、悪か…った………!」って感じの、スローモーションで、時が止まったような演出になるだろうなと思っていましたが、
「アルト、悪かった、ん…んぅ!」と真逆だったのでビックリしました。
でも、それが却ってアルトの悲しみと余裕のなさが一層強調されてよかったと思います。

漫画では第1巻のラストで夜の海に落ちたアルトが西の覡・マニエリに助けられる描写が描かれていましたが、ドラマCDではその部分がカットされ、代わりにアルトを心配するエルヴァ様の心の声が追加されていました。
【第2話 恋】でカットされていた「夜の海に近づくのは心配性のエルヴァ様が断固として許さなかった」という部分が回収されていて、ユノ先生はテンポと尺を考えて、原作の内容が上手く収まるよう趣向を凝らしてシナリオを作ってくださったのだな、と嬉しくなりました。

アニメイト限定版に収録されたユノ先生書き下ろしのエピソードは、エルヴァ様の「子どもの面倒を見る優しい人」という面を前面に出したお話でした。
ユノ先生がTwitterに載せてくださったドラマCDの紹介漫画の、猫耳をつけるエルヴァ様に「?」だったのですが、こういうことかー!とほっこりしました。
猫の数え歌、ついつい口遊んでしまいます(笑)
アルトの「エルヴァ」呼びとタメ口は必聴ですよ♪