心の棘をゆっくり溶かしていく2人の恋
表紙のほんわかさに惹かれて購入しましたが、期待以上に好きな作品でした。
求められている自分になりたくてもなれない葛藤を抱える善次くんに心打たれます。。。
高校生にして自分の能力を理解して収まるところに収まるという厳しい現実を受け止める強さと、ありのままの自分を見つけて欲しいという弱さみたいなものを持つ不安定さが素晴らしいです。そして、ありのままの自分を見てくれる相手を見つけ惹かれていく過程が一冊の中で丁寧に描かれていて、本当にずっと見守っていたくなります。
大満足の一冊です。