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胃袋掴み系男子!

某ネットショップのレビューで、
読みにくい。という意見が多かったのですが、
個人的にはそういった難もなく、楽しく読めました!

ワンコ攻大好きな私が2012年発表作品の中でキング・オブ・ワンコだと思っている吉武くんと、
部活の先輩でノンケの守屋くんのお話です。

吉武くんの素晴らしいところは、お料理が上手なところです。
ノンケでガードの固い守屋先輩も育ち盛りの男子ですから、
毎日の美味しいお弁当、おやつ攻撃にほだされてしまいます。
「あいつの作った飯の方が美味い」とか言わせちゃいます。

そして吉武くんの手料理を毎日美味しく食べた守屋先輩は
吉武くん好みの体に育ち、それを最終的に頂いてしまう、という、素晴らしい計画。
注文の多い料理店的な計画なわけですね。

とか、書くと「え、恐い話…?」と思われてしまいそうですが、
そこは腰乃先生。
リアルなセリフの応酬で毎度のことながら素晴らしいもだもだ感が出ています。
吉武くんを犬に例えているところもわかりやすくていいです。

とにかくとにかく、
ワンコ攻が大好きな方には是非読んで頂きたい作品です!

愛を狩り取ったハゲタカ、その後

「僕の先輩」で先輩の愛を狩り取った、自称・愛のハゲタカ、
はじめちゃんは受験生に、先輩は無事高校を卒業し、あの工務店に就職。

続編ですから、波風立ちます。
はじめの父と母が登場したり、三木てぃの恋もちょっとずつ進んだり、
三郎の過去だったり、これからの不安だったり…。

↑とか、言うと恋愛漫画のようになってしまいますが、
そこはやはり羽生山先生。
笑いのツボもそこかしこに地雷のように埋められております。

特にカラオケのシーンがもう、ツボ過ぎて泣きました。もちろん笑い泣きです。
「俺様の舞苦丸(マイクまる)はまだ血を欲しておるわ」
とか、もう先生どんなテンションでそのセリフ思いつくんですか!
とインタビューしたいぐらいの素敵フレーズ!!!(※個人差があります)

そして最後に先輩が男気を見せます。
もう結構見せまくってましたけど、髪型とかで既に。
やっぱり今回も胸ぎゅーーーーん!させて頂きました。

初めて漫画に透明ビニールのブックカバーかけました。
それぐらい大切にしたい作品です。

愛のハゲタカ参上!

ぼかぁ、愛のハゲタカだよ?先輩が消耗すんの待ってんだ!!
↑このセリフにピンときたので読んでみました。

地元のお祭りに遊びに行った時、不良にからまれたところを
かっこいい男の人に助けてもらったはじめちゃん(高2)。
実はその人が同じ高校の先輩で…
というところまではフラグびんびんなよくある恋のお話です。

が、
何故もっと早く読まなかったのかと後悔しました。
頭を鈍器で殴られたような笑いの応酬、斬新なコマ割り、筆ペンのクセの強い文字…。
全てがBL内では異色で斬新ではないでしょうか。

個人的にはじめちゃんの電話の着信音がガンズのウェルカムトゥジャングルだったり、
ジークコラーゲン!っていう掛け声だったり、トレーナーがB&Bだったり…
んもう、ツボつかれまくりです。抱腹で絶倒でした。

なのに、締めるとこ締めます。
「ぼくの気持ちは作り物じゃないんだけどな」とか、
ラストの先輩の「名前書いとけ」っていうところとか…。もう!もう!泣けます。
今まであんなにふざけてたのに!(失礼)

絡み自体はあまりないので、笑える漫画が好きでBLにも抵抗ない。という方にはうってつけではないでしょうか。

リーマンカップルの良さに気付いた

変態な後輩・中村と男前で潔すぎる先輩・北川のリーマンカップルのお話。

中村のストーカーじみた熱視線に気付き、
待てどもアプローチしてこないことに痺れを切らし、
遂には自分から酔ったふりして家に、ベッドに上がりこんだ北川、男前過ぎます!

で、中村のキャラクターが変態ということを取っ払ってみても、いい!
腰乃さんの作品に出てくるキャラクターの話し方とか言葉使いってものすごくクセがあって、
そこが好きなんですが、中村はその中でも話し方のクセがいい!
「何をやっていますか、俺」 とか、
「ありがたくやらせてもらっちまいますけど」 とか、
「俺、あんたにホレてんですよ」 とか。
何だかかっこよくて惹かれてしまいます。

で、北川は北川で常に攻にチェンジできる日を虎視眈々と狙っていて、
ついに中村のお持ち帰りに成功するも、寝ぼけた彼にしてやられる…と。
でもその後のお説教も男らしくていいです!

個人的にはお正月に北川が風邪をひいてしまうお話が一番好きで、
多分その話だけ一番読んでるかと。にやにや度が一番高いお話でした。

しかし、腰乃さんの作品の中で、この作品だけずば抜けてエロいと思うのは私だけでしょうか。
普段、軽めのBLなら夫の前でも読めちゃう私ですが、これだけは絡みが多いしリアルだし、妙に恥らって読めませんでした。

あと、「暴露の夜」が良かったです!小峰くんが可愛い。
「俺の顔も見れるよ?見る?」「…みる」  …くっ!

「明けの明星」の続きですが、絵柄がだいぶ違うので、別物としても読めそうです。


隣りの コミック

腰乃 

短編がたっぷり

表題の「隣の」は、隣人のゲイな東大寺くんに面倒をみてもらってるうちに
「あれ?何でオレだけそういう目で見てもらえてないの?悔しい…」と、
東大寺くんへの気持ちに気付く、ノンケの沢田さんのお話です。

あんた以外とすんの無理。
って腰乃さんのさりげないのにドキューンと胸にくるセリフが好きです。
描きおろしの「隣で」の東大寺くんが、はじめのずばずばもの言うキャラから一転、
なんか可愛らしいことになっていて、萌えました。

あと、「コンビニ店長と落ちる男」、めっちゃ好きです。
桜くんが可愛い。すぐ泣いちゃうのにふしだらちゃん。
で、店長が男前。桜くんの相手に文句言うところとか、キュンキュンしました。
先に「鮫島くんと~」を読んでいたので、あれ?この店長って??とちょっと嬉しかったです。

あと、熱の線上、誤解の先が特に!ぐっと来ました!

ヘタレで何が悪い

それまでBLに1mmたりとも興味がなかった私を
この素晴らしい世界に導いてくれた運命の作品です(大げさ)!

設定とか、キャラクターとかが素朴で、読み出してすぐに
「これは…やばい、はまるかも…」と悟りました。で、はまりました。
今までの人生の中で、一度読み終わってからすぐにまた読み返した本って初めてです。

同じ大学、同じ学年、同じバイト、シフトもほぼ同じ。
そんなお友達の笹原くんが好きで、告白してしまった鮫島くん。

告白はされてしまったけど、ひょっとしたら冗談なんじゃない?と、
今まで通りの友達付き合いを望む笹原くん。

この感じがリアルです。

で、鮫島くんのヘタレっぷりがもう!
笹原くんが家に来るっていうだけで…
笹原くんの手を借りてイッっちゃった次の日とか…
笹原くんといざ!っていうタイミングで…
ゴムがないって言えばいいだけなのに…etc
んーもー!!!と読んでるこっちがじたばたします。
でも冷静に考えたら、誰でも付き合いだして間もなくってそんな感じよなー。と遠い目で思い出してみたり…。
そういう不慣れさ故のあわあわ感もリアル。

で、一方の笹原くんは男前です。だいたいキレてます。
個人的には、自分の部屋を片付けて色々考えて、きれいになった部屋でひとりでして、
あーもう完全にこれはあれだな、と気付いて…から焼肉屋さんのシーンに行く流れが好きです。

2人が大学卒業して、社会人になった話とか見てみたい!

ありがとうツンデレ!

写真週刊誌編集部内での記者・尾上とカメラマン・蕪木のお話です。

「あれ?こいつ思ってたより悪い奴じゃないんじゃね?」
から「好きかも…」、「好きーどうしよー!」がわかりやすく描かれているのですが、
その度に尋常じゃないぐらい赤面する尾上が反則です…可愛いすぎる!

一度好きになってしまったら、もうジェットコースターか!っていうぐらいの加速度で、
相手のことが気になって、ちょっとのことで一喜一憂して、でも仕事では負けたくないから頑張って、結果空回りして…
尾上、ちょっと落ち着いてー!と、読みながら何度も思いました(笑)

で、蕪木が。かっこよすぎます!
「多分こいつ俺のこと好きよな?」って気付いてからの行動とか、やきもちとか、気遣いとか。
どう考えても蕪木の方が冷静なのに自分から告っちゃったり。
告っちゃったのにやっぱりクール、でも実はやきもちやいたり。

ありがとう、ツンデレ!!!!!

個人的には、最後の車の中で誤解がとけるシーンの
「尾上が雅やんと話していたのは、実は自分の話だった」とわかったあとの表情!
あれで3日ぐらい悶えられそうでした(笑)

いや、ほんとコピーしてラミネートして持ち歩きたいぐらい惚れました!!

何回、何十回読んでも萌えられる貴重な作品です!2巻が楽しみ過ぎます!

紆余曲折ありつつ…な

冒頭の10年前の黒川の写真を見て
「サギだ…」という島野。同感でした(笑)

今回は「島野のお見合い」が軸のようです。
10年前の出会いがキーポイントになってきます。

社長子息で25歳ですから、出てきちゃいます。お見合い話。

お見合いに躊躇する島野の背中を押す黒川。
その真意をはかりきれずにもやもやする島野ですが、
実はそんな黒川の行動にもちゃんと意味があって…

その黒川が今まで働いてきた理由っていうのに…
なんかジーンとしてしまったのは私だけでしょうか。
普通、お金ー!とか趣味ー!とか色々あると思うのに
「俺はそのためだけに働いてきた」ってはっきり言っちゃうところが。
男前です。萌えます。ありがとうございます!

今回は旅行とか引越しとかカップルっぽいネタが多いです。
あっさりと「お前の為に引っ越した」って言っちゃう黒川…
やっぱり男前です。
で、そこで赤面しちゃう島野、あー可愛いな!

で、描きおろしの温泉旅行。
いやいやいやいや!エロ過ぎるでしょう、浴衣の島野ぉぉぉぉ!
あーびっくりした。

ノーカラーとのコラボも嬉しかったし、同時収録のお花屋さんのお話も
好きだし、大満足な中身でした!

これが恋だ…

どうしようもないけれど。
読んだあとにタイトルを見て、
あーほんとどうしようもないよなー!恋ってそういうもんだよなー!
と、一人でうんうんと頷いてしまいました。

会社の敏腕営業マンな上司・黒川とその部下で社長子息の島野のお話です。

容姿もよくて、社長の息子なのに仕事も出来ちゃう、島野。
2万ぐらい払えばタクシーで帰れるでしょ。
とか言っちゃうセレブ育ちな人なんですが、
そんな彼が、唯一会社でいいようにこき使われているのが上司の黒川です。
こいつ嫌いだーとか思ってるんですが、嫌いだと余計気になるもんなんでしょうか、
ひょんなことから黒川の会社では見られなかった一面を見てしまいます。

きゃー、イサク先生の「あ、こいつこんな顔するんだな…」
個人的に大好物なんですけどーーーー!(興奮)

で、そっから島野くんは黒川さんにベタぼれで。
思い通りにならないかもしれない恋に必死になります。

で、先に手を出したのは黒川の方なのにこっちは男前。
もちろんやきもちやいたりするんですが、
あんまりそういうことを話さないので
ますます島野くん必死。元嫁も出てきてまた必死。
読んでる私、ニヤニヤ。

何か読んでるだけで幸せーな気持ちになります。
いい作品に出会えたなーとほくほくします。

しかし、10年前の黒川…かっこよすぎる…
髪型って結構大事だなぁーとか感心してしまいました!

ありがとう、関西弁!

生まれも育ちもどっぷり大阪なもので、
これはリアリティがより強くて、より萌えました…
ごちそうさまです!(笑)

お話はヤクザさんの跡取息子・龍之介とその幼馴染・直樹のお話です。

BL初心者なもので、ヤクザさんものは初めて読んだので、
重いとか軽いとかはわからないのですが、
テンポとか2人の距離とかが非常に心地よく、読みやすかったです。
主役以外の登場人物の温かさも魅力です。

龍之介の「直樹ー!好き好きーー!」が可愛い…
しかもそれが周知の事実っていう微笑ましさ…
母性くすぐられます…

個人的にはイサクさんの作品は一往に攻ラブなので、
今回の極道なのにワンコな龍之介がたまりませんでした…

もちろん受の直樹の美形さもイイ!です。
書き下ろしの妄想日記の時のスウィート直樹ったら!!!
やめてー!そんな顔で「寝られへん…」とか言わんといてーー!
と、萌えを通り越して悶えてしまいました。

「どうしようもないけれど」のその後も入っています。
いや、もうあなたたち夫婦ですやん!…と温かい目で見てしまいました!