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想像以上にすごかった…

色々とすごい、と思いました。
死体や流血などの残酷な描写があるので、そういう物の耐性が無い方は避けた方が良いと思います…

絵がとても美麗です!
萌える絵柄か?と言われればまた違うのですが、画力だけなら間違いなくBL漫画のトップレベルだと思います。
あと受けに女性的な部分が無く、きちんと男性に見えるのも良いです(中性的な外見の受けも、それはそれで良い物なんですが)
どうでもいいですが、読む前は表紙の髑髏を持っている人は攻めだと思っていました。
攻めは連続殺人犯と聞いていたので…

この話に愛はあるのか?と問われると、正直よく判らない部分があります。
攻めの篠原は受けの浅野に対して「愛してる」とは言っていますが、攻めは残酷な連続殺人犯で精神的におかしい部分がありますからね…
浅野は初めから最後まで拒絶しまくっています。
あとがきによると、いずれ恋愛面は出てくるとの事ですが…

話が受けの見ていた夢と現実が繋がって、まさにいい所で終わっているので、自分の中では惜しくも神評価にはならなかったですが…

グロ耐性のある方なら読んで損は無いと思います!

ほのぼの異世界ファンタジー

面白かったです!
異世界トリップ物は正直苦手なんですが、「神様の手違いで受けが死んでしまって、元の世界には戻れない」という設定に惹かれて購入しました。

受けは自分が神様の手違いで死んでしまった事よりも、本来死んでしまうはずだった弟が助かった事にほっとする程の優しい人で
攻めは国民にも配下にも慕われる名君。配下の人も嫌な感じの人は一人もいません。
攻めに呪いを掛けた魔女もいますが、そのお世辞にも性格が良いとは言えない魔女でさえ何か憎めないほのぼのファンタジーでした。
(魔女以外)善人ばかりなので物足りない!と感じる人もいると思いますが、自分はそのほのぼのさがツボでした。

表紙では攻めは人間の顔・身体に獅子のしっぽと手(前足)ですが、それは表紙だけです。
物語内では獅子顔(たまに人間に戻る)に人間の体なので、エロシーンの挿絵が何かシュールです(笑)
途中で魔女が攻めに更にじわじわと進行する本物の獅子になる呪いを掛けるのですが、獣姦はありません。

受け・世津は好感の持てる性格でしたが一つ気になった事が…
神様によって異世界に飛ばされる前に神様にお願いした事について「あんた本当にそれでいいの?(泣)」と思ってしまいました…
攻め・クレインは強引な部分はありますがひたすら優しい素敵な攻めでした。

ページ数が少なく物足りない部分があったので(ページ数の少なさはルビー文庫全体に言えますが)評価は萌と萌×2で迷いましたが、ほのぼのっぷりがたまらなかったので萌×2です!

ほのぼの好きでファンタジーが苦手でなければお勧めです!

まさに犬!

とても面白かったです!
ブログによると作者さんは「シリアスなラブストーリー」のつもりで書いたそうで、編集さんによると「コメディ」という事ですが、どちらかと言えばコメディだと思いました。
攻め視点部分と本編ラストと後日談は完全にコメディだと思いました(笑)

攻めの安綱の残念なイケメンっぷりがたまりません。
年季の入ったストーカーです。知能が高いはずなのにある意味愛すべき馬鹿です(笑)
安綱の時空の吹き溜まりでの行動には爆笑させられました。完全に怪しい人です。
逆に受けの旭はあまり癖の無いキャラだと思います。
攻めが強烈過ぎるから受けは癖が無いくらいが丁度良いのかもしれません。
宮緒さんの過去作の受けは、嫌いではないけどそれほど好みじゃなかったのですが、
ここ最近の話の受けは割としっかりした性格で、個人的に好みのタイプが多いです。

【以下、ネタバレレベルが上がります】
今回の攻めは犬神という事でまさに犬!
人間形態も取れますが本来の姿は獣型です。
合意ですが獣状態でのエロもあるので注意です。とうとう宮緒さんもこの領域に来ましたか…(笑)
最近合意の獣姦物ってよく見るような気がしますが流行りなんでしょうか。
安綱の本来の獣型の姿を行光と比べて可愛くない事を気にしている安綱が可愛かったです。
行光のぽわぽわの肉球を触ってみたいです。

バトルシーンが多くラノベっぽくも感じ、後日談がたくさん作れそうな話だと思いました。
受けの実家の問題もまだまだありますし、受けの弟との最終的な決着を見たいです。
江雪解放の時点で弟に勝ち目はまず無いのですが…
あの心根の腐った弟が改心するとはとても考えられないですし。

評価はちょっとだけ萌×2と迷いましたが…読み返してやはり面白かった(特に安綱のキャラが面白すぎ)為神評価です!

※ただしイケメンに限る

監禁物を探している時に購入しました。
攻め→→→→→受けの監禁物(攻めも受けも監禁と言っていますが実際は軟禁)ですが甘くて軽い感じです。
ページ数が少ないルビー文庫の上に話が前半と後半に分かれているので物足りない部分はありますが、結構好きな話です。
萌×2にかなり近い萌評価です。

前半は攻めがストーカーに悩んでいる受けを助ける振りをして軟禁し、受けがほだされるまでの話で、後半は受けが本当に攻めの事を好きなんだろうか?と疑問に思い色々あったが自分の思いを自覚する話です。

攻めの迎はヤンデレというよりは王子様系の腹黒といった感じです。
受けの峻は見た目はかなりの美形ですが中身は普通…というかどちらかと言うとズボラで、あまり物事を深く考えないタイプに見えます。
外見と中身のギャップが凄いので彼女が出来ても長続きしません。
前半に小椋に付き纏われたのも物事を深く考えなかった結果の気がします。
でも自分はこの受け割と好きです。

ただ前半の小椋、後半の浅沼(ともに受けを狙う当て馬だが小椋は非美形、浅沼は美形)の扱いの差を見ると、どうしても「ただしイケメンに限る」って言葉が思い浮かぶんですよ(笑)
小椋は峻の事を素晴らしい被写体として追いかけ回していたのか、恋愛的な物があったのか謎の部分がありますが、
小椋が美形だったらまた違った話になったような気がします。

あと初出が1998年の話で、峻は大学生で一人暮らしですが、親の名義の固定電話が部屋にあって、携帯を持っていない、というのが時代を感じます。

題名に偽りは無かった

ものすごく面白かったです!
攻めに女性的な要素が入っているのが嫌な方には決してお勧め出来ませんが、
その要素が許せてヤンデレ攻め好きな方にはお勧めです!!
あと宮緒さんの話にしては、女性の存在感が大きいです。
数少ない自分の作家買いの宮緒さんの話の中でも、一番自分に合っていたように思います。

題名と作者さんの傾向からして攻め→→→→→受けに見えますが、この話はそれほど一方的な関係ではないです。
なんだかんだ言って初めから受け・祐一も攻め・呉葉に心惹かれていますし。
受け攻め両視点で、呉葉が月子の影響でだんだん病んでいくのにぞくぞく来ました。
(月子の影響だけでなく、元々呉葉もヤンデレ要素はあるような感じですが)
クライマックスでは一体どうなってしまうの?と思いましたが。かなり手に汗握りました。
月子は散々祐一を苦しめたのに、自分にはなんか憎めませんでした。
元々は優しい人の上に、雅浩への一途な思いは本物だから、でしょうか。

・超美人女装攻め(オネェではない)
・受けは超美形で女性恐怖症だが女に超モテモテで、受けを狙う当て馬も女。攻めは職業柄男にモテる(というよりも高嶺の花、という感じですが)
・前世は夫婦で受けが夫で攻めが妻だった。
とBLの常識を思うと逆を行っているのですが、自分はむしろそこがツボでした。
駄目な人は駄目なのでしょうが…
あと現世では出会ってからあまり時が経っていませんが、前世も含めるととんでもない執着攻め、というのにも萌えました。
超美形同士のカプ、というのもツボでした。BLには夢を見たい方なので(笑)
攻めのキャラも受けのキャラも宮緒さん作品の中で一番好きかもしれません。

今回の攻めは犬じゃない…と思いきや『俺は番犬か何かだと思え』とか「他の女の匂いがする…」とか犬要素もしっかりありました(笑)

自分にとっては、文句無く神評価です!!

後日談を激しく希望!

とても面白かったです!
6Pがあると聞いて購入(笑)
自分は小説だと複数物を沢山所持していますが、漫画だと殆ど持っていないんですよ。

婿候補は個性に溢れています。
ごつくてオヤジっぽいがギリギリ20代、母親がイタリア人でハーフ、おバカっぽいハッカー、眼鏡インテリ経済893、無口な暗殺部隊リーダー(忍者っぽいけど忍者じゃない)の五人。
二回目に読み返した時に、婿候補達の事を「人柄・人望・容姿・文武両道を兼ね備えた有望な方々です」と表現されているのを見て
「果たしてこんな奴完璧な奴婿候補にいたっけ?」と思ってすみません(笑)
あえて言うなら優吾(ハーフ)が一番それに近い感じかな。
婿候補達の中では笹川(眼鏡)が一番好みですが、全員良いキャラでした。

自分の場合、複数物は攻めの個性と魅力も大事ですが、それ以上に受けの魅力も大事だと思っています。
攻めが魅力的であればある程受けがしょぼいと「何でこんな奴が攻め達に愛されるんだ」と思ってしまうのです。
この話の受け・烈は「美人組長」で暗殺部隊の長である修と渡り合える程に強い上に、作中で菩薩や天使に例えられる程慈愛に溢れる性格なので、個人的には複数物の受けとして納得できる受けです。
ただHの時のアングルの関係もあって「この人本当に股間に大事な物が付いているのか?」と読んでいて思ったので、中性的に見える受けが駄目な方は避けた方が良いです。
あと何処に身篭るのかとか、何処から産むのかとか言う事は考えたら負けです。そういうのを気にする方は避けた方が良いです。

Hシーンは一人を除いてH前に烈にメロメロになるのでラブラブな感じです。除かれた一人だけは緊縛Hなので注意です。

6Pは婿候補は全員烈にメロメロ、烈も皆大好き状態なので楽しく読めましたが、そんなに人数が居ると何をやっているのか判らなくなるのが難点です(笑)
更に番外編では4Pもあります。

欲を言えば一対一のHで一人だけラブラブ状態じゃなかった婿候補との一対一のラブラブHが欲しかったのと
各キャラ(烈や須山含む)の色々なエピソードや後日談をもっと読みたかったです!
あとがきによると、烈も含めたそれぞれに似た子供が一人ずつ生まれるそうですし…
須山と先代の話も読みたい!!

カバー下にも漫画有り。
カバー下の漫画も封入ペーパーの漫画も可愛かったです。

複数物や男が子供を産む設定に抵抗が無ければお勧めです!

☆2013/3/6補足☆
「朱雀組」「笹川会」「青龍会」の後日談が一話ずつ電子配信されているようです。
個人的に好きな笹川会やラブエロを読みたかった青龍会の話があったので大満足です。
でも更に後日談を希望です!!!

暴走童貞攻め!!

とても面白かったです!
嫌な感じのキャラや不快な展開は一切無く、安心して読める話だと思います。
特に攻め・藤原のキャラが良すぎです。暴走童貞攻めはかなり美味しく頂けました。
受け・大紀も働き者でお人好しで自分の好きなタイプの受けです。
サブキャラの徳竹もいい味出しています。

受け攻め両視点。
藤原は潔癖症気味の上に過去の出来事が原因で女嫌い。
藤原は大紀くらいしか友人がいなかった為、昔から大紀の事が友人として大好きです。
現在も家にゲームをしに来る大紀の為だけに、普段しないゲームの腕を磨くという健気な人です。
そんな藤原がある事がきっかけであれを大紀に扱いて貰う事になるのですが、
扱くだけ→キス→素股と会う度にどんどん要求はエスカレート、大紀の方も結局は流されます。
この辺りの藤原の暴走ぶりがたまりません。
特にキスと素股の間の会社での妄想…完全に危ない人です(笑)

一つ気になったのが二人が完全に結ばれるシーン…場所は一応伏せますが、あの場所であんな事をしたら壁薄そうだし周りに聞こえるんじゃないか…と気になって集中して読めませんでした(笑)

挿絵ですが、大紀の髪型が仕事とプライベートで違うのが、公私を分けていて仕事が出来る男という感じがして、かなり良いです(プライベートの髪型の方が好み)
逆に藤原の(徳竹も)下睫毛が気になります…下睫毛バサバサ、攻めなのに(笑)多分こんな事を気にするのは自分だけですが。藤原は成長前は美少年だったそうなのでその名残でしょうか(笑)

軽い明るい話を何も考えずに読みたい時にお勧めです!

個人的にはもっと増えて欲しいですね、童貞攻め。

普通の大学生と変わり者な天然美人の日常

すごく良かったです!
大きな事件が起こらない上に、いい人しか出てこないので、人によっては退屈な話かもしれませんが、自分にはものすごく合っていました。

この本は全4巻の1巻目で「水の化石」「彩度ゼロの奇跡」「永遠に似た瞬き」の順番です。
2巻目まではエロ無しです。

基本的には攻めの西野視点で話が進みます。
大学の同級生の受け・白川との関係の進展が丁寧に描写されています。
西野は友人の多い普通の人で白川は変わり者で天然で美人です。
この二人は性格の相性がバッチリだと思いました。
だんだん心を開く白川が良かったです。

自分は攻め視点の為に西野に感情移入して西野の気持ちになっていまい、白川がものすごく可愛く思えました。
特にこの巻の終わりの酔っ払い白川が可愛すぎました。

脇キャラは多いですが、嫌な感じのキャラは全く出てきません。
女性キャラもいるので「嫌な女じゃなくてもBLに女性は要らない!」という方は要注意です。
あと全巻通して酒盛りのシーンがやけに多いです(笑)
個人的に「あるある!」と思ったのが「苗字が山本だからあだ名がジョージ」


ちるちるで何かを探していた時にこの本の存在を知り、数ヶ月間探していた本だったんです。
古本でしか手に入りませんが運良く全4巻を手に入れる事ができました。

BL初心者の方に是非4巻セットでお勧めしたい話なんですが、入手困難なのが本当に残念です…

羽を折られた天使

ものすごく面白かったです!
ただネタバレ無しの方が良い話だと思いますし(但し予想は簡単に付く)レビューを書いている自分が言うのも何ですが、レビューは先に読まない方が良いです。
ヤンデレ攻め好きには文句無くお勧めできる話です。
帯の文句で犯人の予想は付いて実際その通りだったのですが、自分の購入の決め手はその帯の文句だったりします。

以下ネタバレ含んだ感想につき注意


攻めの腹黒ヤンデレ具合が本当にやばいです。
特に攻めから受けの(元)彼女に対しての仕打ちが半端なかったです。
受けに対しては優しいですが、受け以外どうでもよく、受け以外の人間には本性がバレバレだったという…
同時収録の「child」は攻めの一人称の短編で、攻めの狂気がよく表されていたと思います。
攻めはヤンデレで明らかに異常ですが、受けもおかしい部分があるので、ある意味お似合いの二人だとは思います。

ラストはもっとバッドエンド寄りの物を想像していました(同作者の「三人遊び」みたいな)
作者さんはあとがきで「暗いけれどもバッドエンドではないと個人的には思っています」と書かれていましたが
バッドエンドではないどころか十分ハッピーエンドだと個人的は思います。

ヤンデレ(特に策士型)好きな方には本当にお勧めできます!
本当に購入して良かったです!

個人的ハズレの話が全く無し

宮緒さん目当てで購入。
自分は地雷が多いので色々な話がある雑誌は心配でしたが、全部面白く読めました!
ストレートな題名の物が多い印象です。
CDはまだ聴いていません。


「学生寮で、後輩と」
友人が多いが勉強苦手なワンコ系後輩×人付き合い苦手な優等生、という正反対な二人。
高校生同士でほのぼの甘酸っぱくて題名通りの話でした。
受け友人の山口がナイスキャラで好きです。


「仮面の秘密」
出来るリーマン同士のカプ。
秀さんは攻めだけでなく受けも優秀な設定な事が多いので好きです。
内容は「黒い愛情」をちょっと思い出しました。
こっちの攻めも受けも別にトラウマ持ちではありませんが。


「二つの爪痕」
三角関係で肉体的にはホスト×大学生←リーマン。
精神的には今の段階ではどちらも選んでいない状態。
後日談や続編があったら3Pルートに突入しそう…
受けは宮緒さんの受けの中ではダントツで好きです。
面白かったですが、元々は何の非も無かった受けの姉が可哀相すぎるので金銭的以外に何らかの救済希望。


「嘘と親友」
大学生同士のカプで題名通りの話です。
仲良し三人組の一人が事故で亡くなり、残された二人の仲が拗れに拗れて…
水原さんの話の中では読みやすい設定の話だと思います。


「ヤクザがニューヨークにやってきた」
本編未読。
ほのぼの可愛い話…というか特に攻めが天然っぽくて可愛いかったです。


「舟遊び」
本編未読。題名通りのほのぼのしたインターバル的な話。
本編読んでいないのでキャラがこんがらがる(笑)


「公爵様の羊飼い9」
連載の最終回。
敵との戦闘等BL以外の所でも面白かったです。
最終回だけでも面白く読めました!


正直一つ二つくらい個人的なハズレがあるだろう、と思っていたので、ハズレが無くて嬉しい誤算でした。
単発読み切りのは全部文庫が出たら購入したい!と思った程気に入りました!