読んでいる時間がとても楽しかった。
よくあるファンタジーの、魔法も特殊能力もモンスターや妖精や物言う獣などはでてきません。ひとつだけ、過去から未来までを見せてくれる鏡に出くわすだけ。
それについても誰が、どうして、の追求は極さらりとしたもので、読後に自由に想像出来るこの余韻が、とても良い時間。すてきな「寓話」・・・
主人公の改心、相手方の改心、それぞれに共感できるし、その他の登場人物、話の内容、展開、もんくなしに面白かった。
挿絵がちょっと私のイメージとは合ってなかったかな?
私のマルジンは憂鬱の雨宮で脳内再生されていたので、イラストに出てくる度、誰?ってなってびっくりした。