色んな意味で面白かったです。
BLはファンタジー、だからこそ面白い!と今まで楽しく読んできたのですが、バンドか…そうかー、そうきたかー…
大昔に国内外問わず追っかけしたりバンドやったりしていただけに、ちょっと感情移入しちゃってモヤモヤします。
アイドルだったり、役者だったりしたら違うこの思い。
そして今どきの追っかけさん達に色々思ったり。
ヨルと朝一よりも周りが気になっちゃって、それであれこれ昔の事を思い出して集中力が横滑りしてお話が頭に入ってこない。なので何回も読み直しました。
朝一、甘すぎ。バカなガキだな、と。
ここはお兄さんに同感です。もっとクズでもよかったな、と思います。
ヨル…好き好きアピールがもっと欲しかった。好きだから朝一の言いなりになるんじゃなく、果敢に猛アタックして、蹴り倒されても全然めげないヨルを見たかったかも。
だからいおり兄さんが落とし前をつけに行かなければ二人はもしかしてくっつかなかったのかもな、って思いました。
なので「付き合うって何だっけ?」って言っちゃう朝一にいおり兄さんは砂利入りのアレを注入してもいい。というか、やっちゃって下さい。
俺のおかげだろうがああああ!という掛け声入りで。
SMの関係で主導権を握っているのは実はMだという事。
Mはご主人様を選び、Mのして欲しい事に従うのがS。
その見返りはMの悦ぶ顔、ってどこかで知りました。
真澄の悲劇は飛田君に普通の友達として、恋人としての
「お付き合い」を求めた事にあります。
上記の条件で言えば、飛田君は悦ぶ顔を真澄だけに
見せる事で十分なんです。
それ以上の事は望んでないし、そういう事をされると真澄は
自分との「関係」に不満がある、自分を哀れに思うから嫌々
付き合っているんだ、と飛田君は脳内変換してしまいます。
あと、飛田君の背景が物凄く気になります(佐久間さんとの事も!!)
ボーナストラックは本当に良かったです。
「真澄が喜ぶみたいだから」って!!!もうもうこのこの!!!
そう言った飛田君は相変わらず暗かったけどおだやかで、
人は愛し愛されて生きるのさ、って事を覚えたみたいです。