試し読みをして気になった作品。レビューはとにかく辛い、悲しい、メリバ…といったものが目立っていましたが、内容が気になり思い切って購入しました。
結論、読み手の解釈次第でいくらとも取れるお話です!あらすじで明確に”最期”という表現がありますし、割と最後の方まで不穏で重い雰囲気なので完全なるハピエンではありません。
ただ私はこの話を輪廻転生や、浄土宗の世界観として読みました。現世は苦しみが多すぎるのでせめて来世は幸せに…という考えがこの作品と近いような。
それを思ってもう一度読み返すと作中のセリフや表現にもそういう意味もあるのかな?と感じる箇所がありました。辛いけど最後の最後で救われた気分。
ちなみにエロは全くありませんので、よりストーリーが濃く、色々な鍵を握っているように感じました。
こういうお話もあるのか、という新しい引き出しが増えた一冊でした。