鮮烈な美しさ
独特の輝きを持った作品。
かなり暴力的な描写がありますが、今にも壊れそうな危うさが堪らない味です。
表紙だけでは表紙の子が虐げられているようにすら感じますが、読めばそれだけではない狂った尊さに出会うことができます。
ひりつくような痛みがパチパチと弾けるような快感を与えてくれる作品です。
沢山のモブが出てきますが、彼らの登場により、普通の人よりは特別だという目安が分かります。ですが、それだけでは叶えられない願いが痛烈です。
彼らの言動が閉ざされた場所で生きる息苦しさを教えてくれ、私はさらに内容が深まったと思います。