聴いた当初は原作未読。作品の世界観にすっと入っていけて、あっという間に聴き終わった作品でした。
CDを聴いてから原作を購入。
原作と合わせて聴くと、脚本や一人一人の演技が細かいところまで丁寧につくられているのが分かり、作品の素晴らしさをより実感しました。
特に脚本に関して。
原作に忠実すぎるが故にモノローグやセリフの入り方に不自然さを感じてしまうような作品がある中で、この作品は自然なモノローグやセリフの流れをとりわけ意識した脚本だと感じました。また、ストーリーの本筋から逸れるようなモブのセリフ等は削除する一方で、濡れ場も含めたロキとアルキルの描写を増やしてくれたことがとても良かったです。聴きやすさを追求してくれた脚本だと思いました。
演技について。
素敵なレビューがあるので省略しますが、控えめに言って最高です。
個性豊かなキャラクター達の声のバランスが良かったです。熊谷さん演じるロキの声に終始聞き惚れてました。
作品の世界観を知らずに聴きました。
評価は神寄りの萌×2です。
正直オメガバース作品は食わず嫌いな程避けてきたので、聴いて衝撃を受けた後は身構えていましたが意外と楽しく聴けました。
ストーリーは初見さんにとても親切な分かりやすい内容でした。テンポも良いのでサラッと聴けます。加えて濡れ場もあるので、付録にしてはお得すぎると思います。
個人的に増田さんのテンポよく聴きやすいモノローグや、獅子倉の想像シーンでの虎谷の演技とそのシーン直後の獅子倉の冷静なツッコミがお気に入りです。
特に想像シーンでの興津さんの演技(「あーん」・「うまい」等)がツボで、聴けて大満足です。
原作が大好きで脳内妄想が暴走した故、イメージしていた演技や演出と違いすぎてショックが大きかったのもあり辛口評価です。すみません。
・コマンド命令時の効果音が派手すぎるように思えました。できたら役者さんの演技だけで表現してほしかったです。
・濡れ場は短いながら何回かありますが、その時の正己の感じでいる声がどの場面でも同じように聞こえてしまったのが残念でした。私の耳が腐っているからですね…
・原作の都合上必要なのは承知してましたが、「○ね」の連呼を聴いてるのが本当に辛かったです。
・個人的な問題ですが、山下さん演じる悠生の声と演技を受け入れられない所が多かったです。山下さんの自然な演技が好きですが、この作品に関しては不自然に感じてしまう所がありました。
・脚本は分かりにくいと感じるかもしれません。正己がサブなんて底辺な存在だと思うきっかけにもなった、正己の母親の痛々しい姿を描いた描写など、音声だけでは説得力に欠けると感じた描写を見かけました。
原作未読。
獣人作品は避けてきたので、獣人の世界ならではの会話が新鮮で面白いと感じました。ファンタジー要素も相まって、キャラクターの可愛らしさやほのぼのした世界観を堪能できます。
特に主役の二人(二匹?)は、等身大の高校生よりピュアでした。
個人的に4名の声のバランスが最高だと思いました。
熊谷さん、木島さん、伊東さんが中低音のイケボなので、野上さんの高い声がより可愛く聞こえました。演技は素晴らしくて、どの方のもキャラクターの表情が想像できて楽しめました。
特典のエピソードでは志狼をその気にさせようとして黒兎が頑張ります。ご飯を食べるときの一口が小さいようなのでチロチロ舐めるかと思いきや、野上さんの自前SEを駆使して舐めはじめたので思考停止しました。凄まじかったです。かと思えば急に受けポジになって可愛くなるので、黒兎の変わり様に振り回されました。
原作未読で聴いてから原作を読みました。未読でも聴けましたが、初めの場面は原作を試し読みしてからの方が世界観に入りやすいかもしれません。
原作の表紙からも感じるモノトーン感を音にしてくれた作品でした。
まずbgmが素晴らしかったです。ピアノの単音で奏でられていて、余分な音を極力減らしたかのような音楽でした。とても繊細に作られていると感じました。
また主役二人の声のトーンが控えめで、速さがゆっくりなので、ゆったりと話が進むのも印象的な作品です。
*忍役佐藤さん*
忍を佐藤さんに演じて頂いて本当によかったです。
キャラクターの感情を緻密に声で表現して下さいました。大事な短いセリフを丁寧に演じて下さっているのが伝わりました。
忍は表情のないキャラクターなので声に温度を感じません。なのに濡れ場では自前SEで行為の生々しさを感じさせてくれました。
特典は漫画にはない、オリジナルエピソードとなっています。
そのトラックでの、少しだけ表情を豊かにした声の匙加減が素晴らしかったです。水葵の行動や言動に感情が揺れ動くのがセリフを通して伝わりました。
*水葵役天崎さん*
最初水葵は弱々しいですが、忍との出会いをきっかけに成長していくのが声でも表れていました。成長後の、忍を側で支えるような安心させてくれる声が心地よかったです。
天崎さんは、セリフを漫画のセリフのコマの通りに忠実に再現しているのが印象的でした。
一方で特典では自然体で演じて下さって、佐藤さんとの掛け合いが心地よかったです。本編では見られなかったちょっと無邪気な水葵くんが可愛かったです。
本作は5,6巻の内容になります。何度も読み直している大大好きな作品故に聴くか悩みましたが、CD4枚目にして聴いてよかったと思えました。
というのも、濡れ場での桂木の声が想像以上に艶かしい。前作とは桁違いです。
濡れ場での色気のある声はたくさん聴いてますが、艶のある声とはこういうものか、と。これを聴いたら桂木役は平川さん以外考えられなくなりました。また桂木の豊かな表情がセリフを通して感じられて、その繊細な演技が素敵でした。
また、羽多野さんが演じる暁人が呼ぶ「桂木」は本当に聞き応えがあります。たくさん呼んでいますが、毎回違う感情を伴って聴かせてくれるのがたまらなく大好きです。
今作では特に最終トラックが良かったです。出番は珍しく暁人と桂木だけで、綺麗なbgmと合わせて二人の甘々な世界に浸れました。とりわけ桂木の手を取って階段下へ向かう時の暁人の台詞の声色がとても柔らかくて甘いです。
最後に、本作は特に原作中の場面の移動が多いため原作の流れと脚本が大きく異なります。原作のイメージ通りで出番が楽しみだった雨宮役の吉田さんをはじめとする、脇役の台詞のカットが多いです。台詞の細かい部分の変更も多い印象を受けました。ですが、全体として分かりやすくまとまっていて聴きやすいと感じました。
前提として、この原作の魅力は画力の高さでキャラクターの個性やギャップを楽しませてくれることだと思っています。CDでは演出や演技でキャラクターの魅力を納得させて欲しかったですが、物足りないと感じてしまい残念でした。
この作品の雰囲気は原作に合っていました。お二人の声は原作の可愛らしいキャラデザに合った、幼馴染の高校生らしい初々しさが感じられます。今まで聴いたbl作品と比べて声は結構高めです。一方で声の高さがほぼ同じで、声の判別が難しいところが多々ありました。
また欲を言うなら、もう少しだけ声で説得させてほしかったです。
例えば二人が付き合う前と後。綾平が甘やかしてるのは分かるのですが距離感にあまり違いを感じられませんでした。
脚本に関して、場面・語り手が変わった後や絵で説明されている描写は多々分かりにくいところがありました。原作片手に聴いた方が良いかもしれません。
物足りないところを長々と書きましたが、以下好きなところを挙げていきます。
幼少期は本当に可愛いです。特に悠真が笑う場面は必聴です。
悠真の妹の声は想像通りです!聞きやすいです。いいアクセントになってます。
悠真の喘ぎはリアリティがあって可愛いです。
綾平は想いを伝えあった後が優しくて甘々で、ずっと聴いていたいと思いました。
続編、描き下ろしの場面を聴きたかったです…(妹からの仲直りプレゼントで終わりです)
最後に、先生役が鈴木崚汰さんで、聴きながらスタッフ情報を確認して喜んでしまいました。気怠げそうな低い声、最高でした!
まず、シドナイの息遣いから絡みの場面が展開していきます。息遣いはほんの10秒ほどでしたが、この時の山中さんの演技を聞いて、リアルすぎて感動しました。この演出にも感謝です。
本当に好きなのが最後1分のだんだんと距離が近づく場面。二人で合わせての、息遣いからのリップ音…!! 愛し合ってるのがわかります。息ピッタリ、両耳から聞こえるリアルなリップ音は悶えます。
前々作のeins「愛の章」を楽しんだ直後ということもあり、ベリアルとシドナイの縮まった距離感にキュンキュンした以上に、さらに磨きがかかった佐藤さん山中さんの演技には終始聴き惚れました。
この作品の聴きどころはオリジナル作品ならではの脚本構成と演出だと思います。特にストーリーの抑揚と尺のバランスが秀逸で面白かったです。二人の距離がより縮まった、素敵なストーリーでした。
原作未読。
ピアノで奏でられる音楽と、夏川と一仁の掛け合いがとても心地よいです。キャラがほわほわしているので癖がなく、リピートして聞いてます。
夏川役の小林千晃さんの声は男性らしさを感じさせないかわいい声だと思っているのですが、その良さが際立っていたように思います。
一仁役の鈴木崚汰さんの声は包容力増し増しでかっこいいのに、夏川に対しては甘々になるギャップがたまりません。
春名は二人の同級生設定ですが、古川さんの声も相まって、勝手ながら2人の先輩として聞いていました。
両思い後の話は特典に収録されているため、特典と合わせて聞いた方がより楽しめます。夏川のよりかわいい声や、夏川が好きすぎて悶えている一仁の声が聞けるので、声優推しの方にもおすすめです。