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自分もピノに救われる

ピノは無垢で負の感情も知らない明るくて前向きな子。それが木で作られた人形だからこそ、このストーリーになじんだと思いました。
これが貧しい村の少年とかだったらその性格が嘘臭く感じただろうなと思います。
木の人形のピノだからこそ何の違和感もなく読めました。

又、ピノとラウルがお互い引かれていく過程やスピードも何の違和感もなかったのが良き。

後半はもう涙が止まらなくなりました。お別れシーンは悲しいけど美しくてすごく羨ましかったです。

ピノキオみたいに最後は人間にもどるんじゃないところも良き。
すべてにおいてのバランスがパーフェクトな作品でした。
ピノの明るさに私も救われました。
そして最後にyoco先生が挿し絵を担当してくれてありがとうとお礼を言いたい。yoco先生だからこそこの作品に価値が出ました。
もうピノが可愛すぎます!

感動作

氷泥のユキに対してのレビューは皆さんが書いて下さっている通り、本当に素晴らしいので割愛させて頂きます。

アニマルパークシリーズを全部読み終わった後に思ったのは、すべて年齢の若い受け視点で書かれており性別の悩みや相手の将来を心配して身を引こうとする同性愛ならではの悩みが丁寧に書かれていますよね。受け視点で書かれており最後は良かったね!って思うのはもちろんなんですが一番救われていたのは大人の攻め達なんじゃないかと思いました。
賢司さんも、新さんも、緑さんも、晴夜さんもそれぞれがトラウマを持っていて人生を諦めている部分がありましたよね。賢司さんはお姉さんを守れなかった自分を攻め続け、新さんは過去の恋愛で自信をなくし仕事の生きがいを忘れていて廃人とまで言われ、緑さんは父親の最期と一人で向き合い、父親に紹介出来る人じゃないと誰とも付き合わないつもりでいましたもんね。晴夜さんは恋人と友達の浮気現場を目撃し両方を失うという過去が。攻めは全員が大人の対応で素敵だなと思っていたけど受け達と付き合って救われていたのは彼ら達の方なのではと感じました。
特に緑さんなんて結生と付き合ってよく泣くようになったので感慨深いです。

yoco先生が朝丘戻先生の作品に息を吹き込んだアニマルパークシリーズのみんなが本当に大好きで読み終わってロスになってます。

あおに鳴く・続 コミック

 

数回読むと感想が変わってきます!

初めてこの作品を読んだ時は悲しくて涙がとまりませんでした。

時間をあけて数回読むと、最後の終わり方に少し希望があるように思えてきます。

鴻は過去に戻って、菊次郎と話をつけて落とし前をつけてくると言ったので過去に戻った瞬間に戦争で死ぬわけじゃないんだなと。
そして有言実行した通り菊次郎と話をしたからこそ司朗の家の写真がじいちゃんとの写真から家族写真になってます!

最後は個人的な願望ですが、
次は俺の番ってことで、飛行機を飛ばして落ちちた瞬間、鴻が戻ってこないかな。
鴻が過去に落とし前をつけて前進することで未来の司朗が家族に愛されることを知れたから次は俺が鴻を幸せにするって意味だと良いな。

って思ってレビュー書いてますが、漫画の帯に「これは一瞬で永遠の愛」と書かれてました。
この言葉だと帰ってこないのかな↓
なんにせよ素晴らしい作品です!