普段見る専ですが、二哈の魅力を布教するため初レビューいたします。
mtmx3作品、病案本、千秋、鎮魂など沢山の中華BL小説を読みましたが、私は二哈を1番に推したいッ!基本的に師尊と弟子3人で物語が進んでいくので話が分かりやすく、ちゃんと地獄もエチもある。
推しポイント① 楚晩寧の性格
中華の受けってみんな恐ろしく強いけど、基本的にはやわらかく明るい性格をしていますよね。でも楚晩寧は違います。口より先に手が出るし、ブチ切れたら容赦無く墨燃(攻)に鞭を振るいます。かなり理不尽な理由でブチギレる昭和のお父さんタイプです。しかし、中華BLにしては珍しく、受けである楚晩寧の方が、わりと序盤から墨燃に恋心を抱いています。しかしその気持ちは押し殺し、墨燃が幸せであればいい、と黙って見えないところで攻めに尽くす受けなんです。健気で切ない。受けが先に惚れてクソデカ感情を抱き、攻めに尽くすパターンは珍しいと思いませんか?新鮮で萌えます。
推しポイント② 楚晩寧のリアクション
中華の受けは脳筋が多すぎます。痛みに鈍いのか、傷を負ってもあまりリアクションしない受けが多いと感じているのですが、楚晩寧はちゃんと痛みに顔をゆがめたり、涙を零したりするんです。飄々とした受けも好きですが、痛みをちゃんと感じている上で、弟子たちや平民を守る姿が男前でカッコイイんです。
楚晩寧の性格が不器用すぎるゆえに、すれ違い、地獄を見る2人ですが、楚晩寧の愛の規模がデカすぎてビビり散らかします。中華BLでは、攻めの猛アタックの末ゴールインするカプが多い中、こんなに深い愛を初っ端から攻めに注いでいる受けは初めて見ました。中華に足を突っ込んでる人も、そうでない人も、迷っている場合ではありません。さぁ二哈を読むのです。