BLを読み込んでる人にも、BL初めての方でも。
どちらの方々にも楽しめる作品だな、と思ったのが第一印象でした。
まさに秀逸◎◎
二人の関係は幼馴染。
大型ワンコの甘えた攻めのキャラクター設定がかちりのはまり、読んでるうちにどんどん引き込まれました。
あんなに格好良いのに攻めのことになると直ぐ不安になっちゃうのも可愛かった◎◎
BL作品て「身体の関係」に持っていく設定、シーンが1番難しいですよね。
ここ失敗すると全体的に嘘っぽくなっちゃう。しらけちゃう。「やいや、それはちょっと無理あるでしょ」て。
男女の漫画では普通に描けるシーンでも、同性同士が身体に触れ合うきっかけを描くてかなり難しい。じっくりゆっくり描きたくて1冊でなんとかまとめなきゃってなるとページも限られてくる。
でもお隣さんがゲイカップルだというちょっと偶然過ぎる設定をあえて持ってくることで、身体への関係に発展するシーンをさらっとクリアしましたね。
お見事でした。
あと、もう言わずもがなですが二人が格好良い。背高い。顔面偏差値高い。絵も上手。高校生や社会人ではなく大学生という設定もちゃんと生きていたと思います。
高校生だと「やいや受験勉強でそれどこじゃ無いでしょ」て思うし社会人だと結婚するかどうするか…て急に現実的な空気になる。
両親に打ち明けるべきか…という流れも嫌いじゃないけど今までの空気感を良くも悪くも変えてしまう。
無理のない設定に流れるようなストーリー。ちゃんと最後にはお楽しみシーンも描いてくださって大満足です◎◎
購入を迷ってる方がいましたらぜひおすすめします。2巻も続刊予定とのことですごく楽しみです。
上下巻読んで最初に抱いた感想は「え、これで終わり?!(゚o゚;;」でした。
やっと二人の仲が良くなったのに。
攻めも受けもなかなか素直になれず「あー言えばこーゆー」関係が続き、見てる方としてはなんとももどかしい…。。
そしてやっと仲良くなったと思いきやお楽しみシーンもほとんどなく終わってしまいました。。
や、少ないことに文句は無いのですが帯には大きく「ビッチ」とあれば期待してしまいますとも。しかも隠れビッチなんて。だがしかし少ない。(特に下巻)
神谷の魅力には堪能させていただきましたがもちょっとえちえちに振り切っても良かったのかなぁ…と思いました。
他、作中で気になった点をいくつか。
神谷が「フェラしてあげる」という提案に梶が「今日はだめ」というシーンがあり、その後描かれるのかな?と(楽しみに)待っていましたが無かったですね。残念。
神谷が「バックの方が動きやすいんだけど」と素直な意見に、梶は「白々しい、本音で喋れ」と返すシーン。
え、めちゃめちゃ素直な意見だと思ったけどだめなの??私の読解力が足りない??梶的にはそんな風に言って欲しくなかったのかなぁ。。
良いシーンだったのにイマイチ乗り切らずあんまり甘いシーンにはならなかった気がする。(まぁまだ二人の関係も発展途上だったのでこれもまた狙いだったのかなぁ)
…ノンケの攻めに対し、受けがいつかまた振られてしまうのではないかという不安を拭えず長い間こじらせてしまいましたが、最後はお二人とも仲良くなって…!最後は本当よかったです!
髪切った梶もとても素敵でした!!
続編が出るよう期待を込めてこの評価で*
里先生、続編待ってます!