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気持ち悪さが絶妙に絡み合って、素晴らしく最高です

本屋大賞受賞作「流浪の月」でファンになった、凪良ゆうさん。
知らなかったのですが、BL作品作家さんだったと聞いて驚愕。

「流浪の月」も普通じゃないけど優しく噛み合っている登場人物の関係が好きだったので、これはBLも最高に違いない。これは読むしかない。
と思い、シリーズ3作品まとめ買いして読ませていただきました。

控えめに言って最高すぎた。BL小説を初めて買って読んだけど、布教したいために紙の本で買う人の気持ちがわかった。お願い読んで、そしてハマって。
1冊1日ペースで読んでしまって、睡眠時間が足りないが、その価値が十分にある。
一般小説の「流浪の月」も読みやすくてすらすら読んでしまったけれど、文章の雰囲気としては、こちらの方がよりポップでアニメ感というかカジュアル?な気がした。
つまり、テンポがよい&ぐいぐい引き込まれるため、一度読み出したら止まらない。

平良もきもいけど、清居の方も巻数を重ねるごとに「やばいのではw人のこと言えないのではw」と思ってしまう。
黒子の位置で攻めのアカウントだと特定するのはやばい。みっともないところ見られたくないのはわかるけど、イベントでの発言に救われ、舞台きてるのも黙認してるなら、T●itterで追っかけなくても普通に会えよ…!

全く違って噛み合わないように見えて、しれっと絶妙に気持ち悪い通じ方してる2人がたまらない。そんでもって、ツンケンしてたり卑屈になったりしてるようで周りにはバレバレバカップルまたやってんな認定されてるのウケる。
運命ってこういうことかしら…

でも、この小説の素晴らしいところは、その気持ち悪いまでのデレラブっぷりを見守るだけで終わらせないところ。
かたや俳優、かたやカメラマンとして、お互い(なかなか素直に認めないだろうが)支え合い、相手と対等にいられるように行動していくのが健気で本当に相手が好きなんだなあとひしひしと感じるし、成長する過程で悩んで足掻いている描写が生々しく繊細で引き込まれる。
あくまで2人で一つではなく、1人+1人でいようとするのが魅力的。
ズブズブに依存してしまうのではなく、相手のため自分のために自立して立とう、人として仕事人として成長しようとしていくのが読んでいて胸熱で深いな…と思うし、2人の関係性を思う上でもそれが分厚さを持たせている。

後書きで凪良さんが「やっぱり気持ち悪い攻めが好きです。強気で美しい受けも愛してます。」って毎回のように言ってるのも、一般小説からきたBL好き読者的には、「凪良さん…好きです…」ってニマニマしてしまう。

そして、後書き通り、気持ち悪さの描写に遠慮がない。ガチで気持ち悪い。
気持ち悪いけど、けして押し付けとか無理やりとかしない清居ファースト紳士(方向性かっとんだりするけど)で行動派どこまでも一途でぶれない平良。
強気に垣間見える寂しさ危うさ、鬼メンタルでゴリゴリ男前なのに綺麗な自分しか見るなみたいな急に乙女出してくる清居。
大好きです。永遠にバカップルやってろ。

どうか次回作を。楽しみにお待ち申し上げております。