四人のにびいろなど、akabeko先生はヒューマンドラマを描くのがとても上手だなと思いました。
友の死とウトサとタオの出会いから内乱、そしてタオが皇帝権を譲位するまで、よく一冊に纏められたな…と思いました。そこはもう先生の技量ですね…
ウトサは既に怪物となった身ですが、タオが付けた傷だけは治らない。そこだけがウトサの人間らしい部分で、タオが言っていたウトサを眠らせるというのは、やはり人間として殺してあげるという意味合いなのかな…?と思っていたのですが、最後タオはウトサを愛してあげる事で人間にしてあげます。そこがすごく素敵だなと思いました。
愛する事でウトサの中の孤独は消え、生涯2人は人として幸せに過ごすのでしょうね。