第1話試し読みで購入を決意しました。
人生を、いけにえとしての自分磨きに捧げてきた七生君。登場時、いきなり月桂冠をかむってローマの竪琴みたいなのをつま弾いてたシーンからすでに漂う笑いの気配……。
七生が気絶した後目覚めた部屋を「あいつの胃の中か」と勘違いしたり、「インフラが整ってるから最近はいけにえは必要ない」と言い切る現代的なひきこもりの神様という設定、あちこちに笑いの要素があって、飽きませんでした。
受けの七生くんは名家生まれだから若干偉そうなところはあるけど、育ちの良さがにじみ出てて、他人の言うことはまっすぐ受け止めるし、神様を「大蛇よ」と呼び捨てするし、素直な性格にとても好感が持てました。
攻めの大蛇は、ツンデレな神様なんだけど、七生の出すフェロモン的なにおいと、家庭の事情のために身を捧げる覚悟を持つ素直な性格の七生にほだされたのか、「床入り」させて「食う」=結婚する、ということに……。
そして大蛇の発情期のすさまじさよ(笑)
せっかく両想いになったので、この先どうなるのか、続編も、読んでみたいなー、と思わされました。