薺鶏白湯さんのマイページ

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男性薺鶏白湯さん

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ラップ愛&深夜ラジオ愛を感じる

ラッパーのBLと聞いたので「ヒプマ◯ね!」と思ったのだけれど全然違ってめっちゃ硬派でした。(とか言ってヒプマ◯未履修ですごめんなさい)

帯に「ボーイズお近づき!」とわざわざ書かれていたので「SEXまではたどり着かないだろうな」と覚悟していたのだけれど、キスはおろか手を繋いだりもせず、本当にお近づきになっただけでめっちゃわらいました。

アフタヌーンで連載しているラップ漫画の、主人公がラップを始めるきっかけになるマドンナが男の子だった的なノリに感じました。BL漫画、というよりは青年漫画を読んでいるという印象です。


おはなしも非常に完成度が高く、絵のクオリティも近年レベルが高杉晋作でお馴染みのBL漫画界においても抜きんでているように感じました。まじで「アフタヌーンで連載してたんだよ」って言われても信じてしまうレベルでした。

ラップおじさんのフェスでの涙、幡豆くんと梶田くんの因縁と、ふつうにお話として読ませる力が強く漫画として面白い漫画(日本語がどっかいった)と感じました。

肝心のラップシーンも歌詞を横文字にしたり吹き出しでコマを割ったりグラフィカルな処理を施したりとさまざまな工夫がなされており、ふつうに面白く読めました。

てか全然関係ないけど梶田隆って韻踏んでる…?のか…?フミトって韻踏むからフミト…?

特筆すべきはラッパーのおじさんの霊で、おじさんと主人公との間でひたすら繰り広げられる小気味のいいギャグがこれでもかと詰め込まれていました。しかもふつうにおもろい。何回か吹き出しました。
青年漫画とか、深夜ラジオとかそう言ったイズムを感じました。(作者のTwitterを覗いたら三四郎のannのファンらしく、ノリがTBSのジャンクっぽいなと思ってたのでビビりました)

BL漫画でメインの2人以外に重要なキャラがいると、一冊でSEXまでたどり着かないといけない性質上どうしてもメインが薄まる、とおもっていたのですが、この漫画に関しては(そもそもお近づきになるまでしかいかないし)ラッパーのおじさんのキャラが出過ぎず、出なさすぎずで非常にいいスパイスになっていたと思います。

また、ラップに関しては、宇多丸さんのラジオを聴いていたのでなんとなくサイファーとか、韻を踏むとか、だいたいサングラスをかけてる、とか薬で捕まりがち、とかは理解していたもののほぼ初心者だったのですが、細かく説明を入れたり、濃すぎる内容にもここは読み飛ばしていいよ的な処理をしていたので非常に飲み込みやすく感じました。

キャラもノンケの男子が書いたのか?というくらい媚がなく、カラッとしており、物足りなく感じる人もいるとは思いますが、わたしは好印象でした。2、3巻〜と続けて読みたいなと切に思いました、多分8巻くらい続けてようやく梶田くんがフミトくんの気持ちに気づくくらいのペースなんじゃないかな。。。


とにかくおはなしも絵のクオリティも高く非常に楽しめました。文句なしで神です!

ここがダサかわの極地。切な!?と思ったら雁須磨子。一巻じゃ足りない。

裏帯読んだらどうやらどっちかが死んでるらしいということが分かって、「え!切なくて明日辛くなるやつじゃん!」と思ったけど、想像してたよりも雁須磨子ワールド炸裂で柔らかく終わったので明日もちゃんと会社に行けそうです。

何冊も作品出してる人の漫画って「このキャラ前の作品の●くんぽいなー」ってのが出てきちゃうものだけど、翼くんのキャラの強さはここ最近読んだ雁須磨子作品の中でも飛び抜けていて読んでて新鮮だった。(オロチの恋に出てくるせんぱいをさらに暗くしてもっと尖らせた感じ…?)


そんで、
ァァ〜〜 翼きゅんかわいいんじゃ〜〜〜心がぴょんぴょんするんじゃ〜〜
『イラ』って効果音(?)が右上に出てるだけで可愛かったし、情緒不安定なのに急に笑顔になったり、しんたろーくんに男が近いた時の殺意のこもった目もめっちゃかわいかった。
最後の最後の「愛してる!」って言うシーン(コマが小さくて笑った)の横に手書きで書いてある「そういえば言うの忘れてた」ってセリフが雁須磨子すぎてあまりにもダサくて最高だった。他の若めの作家だったらこのセリフで二ページ使ってる気がする。

霊や呪いとか悪いものを寄せ付けてしまう子と、超光属性でそれを祓ってしまう子って設定がpixivとかTwitterでバズってる漫画の設定みたいですごく好きだった。(お守りくんとかそんな感じだった気がする)けどそこで終わらせないで、結局呪いの方が打ち勝ってしまって〜っていうシビアな方向に流してしまうのもすごく雁須磨子でよかった。

基本的にそこはかとない絶望感があるのに読んでると栗コーダーカルテットのBGMが聞こえてくる感じ…、だせえ…青野くんに会いたいから死にたいみたいな劇的な設定なのになんかだせえ…けどそのウェットになりすぎないカラっとした感じがはちゃめちゃいい…

文句があるとしたらとにかく一巻じゃ足りない!!しんたろーくんが霊媒師さんに乗り移ったところで半分近くページを消費してて「多分これはページが足りねえパティーンや…」と覚悟していたけどラスト1~2話急に駆け足になってほんとにほんとに足りなかった。。もっと語ってくれ。。
メインの二人以外に重要な人物が霊媒師二人だと思うし設定的に二人が出てくるのは仕方ないけどそれだったら最初から上下巻にしてくれ〜〜無理に一冊にまとめないで〜〜お願いよ〜〜〜
別に決定的に語り不足なわけでもないし、過去話入れてメインの二人の馴れ初めやら謎やらちゃんと説明してくれたし、二人が愛し合ってるのはわかったし、お話しはまとまってて最後オチもついたけど四人がみんな魅力な分もっと長く深掘りして欲しかった。。てか田中さん気になりすぎる。

ラストラストのあとがきの最後のコマ!!あの!!その設定で!!二巻目出してください!!お願いします!!お願いします!!

それにしても翼くんの着てる服ずっとダサくて笑った。ペイズリー柄はダメだろペイズリー柄は。最後の大事な抱き合うシーンもペアルックのフラミンゴ柄がださすぎて最高だった。
ラストちょっと柄がスタイリッシュになっててホッとしたけどあとがき漫画で着てるシャツが草間彌生????って感じでまたズッコけた。

表紙がかわいすぎる…こんなに薄い色みの表紙ないだろって薄さなのがほんとにいい
二話のカラーもちゃんと色付きで見たい……何を買えばええんや

あーおもしろかった
続き書いてください、平に。

プロフにヤリモクNGって書いた方がいい

作者の登場人物は受け攻めどっちかがゲイで、男が好きであることへの強い自己嫌悪を感じているパターンが多い気がする。「好きでごめん」的な。

よくあるノンケ同士の気づいたらおまえじゃなきゃダメになってたんだ!!的なものとは違う微妙にリアルなところが、作品通じての独特の生々しさに繋がっている気がする。

なんか…ゲイに描かせたBL漫画感がある…笑
同業者か?

受けがゲイの場合毎回ヤリモク男に暴力振られてるのがなんか気になる笑
そんな悪い人ばっかでは一応ない気がするけど…でも毎月毎週レベルでハッテン場とか行ってたらこういう男引くのかな…
いやそれか下町のハッテン場行ってんのか。
もしくはヤリモクっぽい人とばっか会ってんのか…
ヤリモクで会った子の前でずっと暗い顔してたらそれどつかれるわ、とか意地悪なことを思った。

周りにいる人間は対照的に受け入れるスピードが速い。
My Home〜のメガネの友達も「それおまえのこと好きってことじゃん」とふつうに返事するし
俺でいいの〜の時は同僚から大事にしろと説教されたりする。
自罰的になる主人公に対してとても理解のある、解放感のある周囲の捉え方が作者の感覚とかを表してる気がする。
驚いたり嫌悪したりするジェスチャー無し。
であればもう主人公たちの男同士の恋愛に対しての葛藤のうっすいのも読んでみたくなる。

さっきも書いたけどゲイが描いた感というか、、
めっちゃ自分の周りの数人の話だし偏見だろうけど、つきづきよしはゲイ受けする感じある。
出会い系アプリでBL好きです!ってタグついてる子と会ったときの「ちょっとマイナーなところでつきづきよしとかが好きで〜」率の高さは一体なんなのか。あと晴川シンタ。

死んで〜は自罰的なあまり死を選択する主人公が(走馬灯?)的な夢を見て自分の後悔や欲望に向き合うってはなしな気がするけど、一番後悔してる(戻りたいとき)時が、同時に一番幸せな時期ってのか皮肉な気もするしドラマチックよな。片想いの時が一番楽しいもんな笑

これまでの作品は(全部読んでるわけじゃないけど)自罰的な方がもう片方に全肯定されて自分を受け入れるって話が多かった気がするけどこっちは一応自罰的な受けが自罰的に動いたのがよかった
そういう意味では終盤に現実の彼に会いに行く際に2コマくらい再開への葛藤を描いて欲しかった気がする。まあでもしつこいか。

絵柄めっちゃ好きなのと裸を描いたときの肉感的な感じがめっちゃ好き雄っぱいちょっとある感じ笑

宗太は悪くないよ…!

pixivやtwitterで見かけたことのある方で、めちゃくちゃ絵柄が好みだったので、BLレーベルからも本を出されていると知ってびっくりしました。


か…かわいい〜〜宗太くん(髪の白いほう)
最初の保健室で、色素の薄い他人にはそこまで懐かないイケメンが、上目遣いで「ん」と手を主人公に差し出すシーンでもうノックアウトされた。
作者が描く男子のちょっと少年漫画っぽい絵柄が大好きだったので、その男の子たちがきゃっきゃしてるだけでもう幸せだった。


話は基本親の顔より見た幼馴染こじらせもので、長年続く友達関係があるがゆえに恋に気づかない&気づいても一歩踏み出せないという感じだった。

この漫画のちょっと他と違うところは何と言っても中盤からガンガン話に絡んでくる桜庭さんというサブキャラ(というかもはや準主役)の存在だと思う。
こういう幼馴染こじらせBLものって基本主人公の独り相撲が続き、彼氏役が転校する、とか彼女ができる(という勘違いをする)という友達関係のリミットが来て、主人公が恋を自覚する、とか何かしらの行動をとることで物語が展開していきがちだけど、この漫画は主人公の恋心の自覚は桜庭さんとの会話の中で済まされる。そこがちょっと勿体無かったと思う。
宗太くんとのやり取りでは物語が展開しないので、(最終話くらいだと思う)読み終わった時に宗太くんの印象がそんなに残らなかった。

またこの桜庭さんのキャラが非常に強く、とにかく口が悪くて喧嘩っ早い。何にイライラしているのか何に対して怒ってるのかイマイチよく伝わらなかった。主人公のトロさにイラついてるにしても、ここまで憎しみのこもった顔をするか…?(絵が上手いだけに結構怖い)
病弱なことに対する絶望であったりが関係するとしたら遠野くんに辛くあたるのはただの八つ当たりだと思う。(ただそんな描写はなかったのでやっぱり遠野くん&宗太くんにイラついてただけなのかもしれない)
主人公も桜庭さんに対して怒るわけでも言い返したりするわけでもなく、愛想笑いして言い負かされているだけなので、ひたすらに桜庭さんが胸糞の悪いキャラに見えてしまった。会話のセッション感もなく読んでいて辛かった。

とはいえ遠野くんの思わず赤面する表情や、ちょっと顔の暗くなる宗太くんのふとした横顔のセクシーさ…とにかくおとこのこたちかわいい…かわいすぎる…


作者がもともと一般雑誌で連載をしていることもあり、ありがちなBLマンガにしたくなかったんだと思うが、どうしても一冊の単行本に収める都合上、サブキャラにページを割き過ぎると、当然主人公たち二人のやり取りが薄くなるな…という難しさを感じた。
2巻まで出して、桜庭さんのバックボーンをもう少し描いてくれたり、主人公二人のやり取りにページを割いてくれたらころっと評価は変わる気がする。
作者さんは1巻完結よりも、もっと長く物語を描くほうが得意なんだと感じた。

恋ではないと思いたい、という題名のキャッチーさといい、表紙の主人公の目線、手の微妙な位置など端的に本の内容を伝える能力といいSNS世代感特有のコミュニケーションの伝達スピードの巧みさがビンッビンッに伝わってきてよかった。

ただ第5話のタイトルはとラストの引きは超絶ミスリードだったと思う。
これが発表された時点で「単行本一冊に納めたいのであと2話で終わりです〜」って突然担当から言われて方向転換したんだろうか。。。

偉そうに書いてきたけれど絵よし!話よし!というレベルの高さは担保されているので買って損はない、と言い切れる。宗太くんぎゃわいいいいいい

やばい最高ありがとうマジで大好き

 前作も好きだったので、新作出ないかなと思っていたのだが、もう出てたんですね、気づけなかったことに一生の不覚を感じている。

 そもそも絵柄が好きなので漫画のビジュアル面ではかなり贔屓している面があると思うけれど絵が最高。体格のいい二人の肉体、ごちそうさまでした。

 王子様設定のキャラなんてBL漫画では親の顔よりも見てきたが、早見くんの「学園の王子様」の説得力はすごすぎた。決してキレイ系の絵柄ではないのに、遺憾無く発揮される彼のキラキラとした空気感、それでいて損なわれない男っぽさ、犯しがたい清楚感が漫画の隅々まで徹底されていて、それもあって物語に出てくる彼のギャップが凄まじく愛らしかった。

 すけべ。男子の中〜高校生なんてみんなすけべだ。
二日にいっぺんか毎日オナニーしてると相場で決まってる。修学旅行とか林間学校の前日にちゃんとオナニーしとかないと大変なことになる。
 知識のないとっちらかった性欲はしばしばギャグとして処理されがちだが、この漫画はそれを話の推進力に変換してぐいぐい読者を引き込んでいく。えっ、そうくる??と読み手を(軽めに)裏切りまくる展開は常に(ちょっとだけ)ハラハラさせられっぱなしだ。
 それだけに後半はひたすら「エロ」に傾倒するのかなと思いきや、まさかの禁欲!!そう……そうきたか…。
 あなた修学旅行中に「溜める」タイプなのね。いたわね、そういう変態も。

 それにしてもこの物語は男性同士の恋を非常にナチュラルなものとして捉えていて、安直に男同士だから〜という悩みを二人の壁に設定しなかったところにとても好感が持てた。(男性読者としては男同士で悩まれると軽く落ち込む)

 要所要所で差し込まれる「コロコロコミックを読んでいるんだっけ?」と錯覚してしまいそうになるギャグも子気味良い。
終始飽きさせることなく、とても計算し尽くされたジェットコースターに乗せてもらった気がする。

 にしても早見くんの王子様感、の説得力も凄まじかったが、最終的に三田村くんが直面する○○の説得力も凄まじかった。ほんのりの悩ましく盛り上がる胸筋に咲く二輪の花弁……あかんがなそれは。
三田村くんがショック死しなくてよかった。

 読めないかな〜〜〜〜〜〜〜彼らの「すけべ」続き。読みたすぎて死にたい。
 こういう受けに魅力がありすぎる話って攻めの描き方によっては「うーん…」なんてモヤることがあるのだけれど三田村くん自身が非常に愛されるべきまっすぐな好青年(アホだけど)として書かれていてとてもよかった。二人とも幸せになってくれ。。

あと早見くんのパンツ、白なんですね。素晴らしい…素晴らしい…。
ああ、本当によかった。

噛みしめるような作品

気持ちの良い読後感。
いいもの読ませていただきました。


まず絵が上手、ハルタ系な感じ。

もともと好きだった2人が(告白はしない)大人になる前に分かれて都会で再開する話。

主人公が料理人で、ちょっとしたきっかけでご飯を2人で囲むことになるのだけれど、そうしている間にもどんどんと好きを再確認して、ついには想いが溢れてしまう、、という。

「あと何回、一緒に〜」っていうカバーのコピー、読む前は正直「重すぎでしょ…死ぬの?」くらいに思ってしまったけれどここでド納得。

気持ちが溢れてた結果、寝てる間にキスして「ごめん…気持ちわるいよね…」という展開は親の顔よりもみたけど、うじうじなやんだり引き伸ばしたりせずスピーディーにその話で2人を結んだのがよかった。説得力もあった。

合間に挟まれる過去の回想や攻めの癖について指摘するシーンがあり、2人の関係性の深さと長さを端的に表現していて好印象。

結構あっさりくっついたような印象もありそうなものだけど、再開ものだったという前提や過去の関係性を描いていてくれたこともあり、わたしは違和感なかった。
読み返すと、最初に再開した時の受けの驚き方は、普通の郷友へのものではないし、そもそも毎日ご飯食べに行くことを了承するって精神的に追い詰められていたとは言え、元が相当な関係性だよな…という。

中盤受けがご飯を食べるシーンが3コマで表現されており、店の部屋、厨房、攻めの部屋、という、距離の移り変わり、表情の変化で時間の経過と気持ちの変化を描いていて、本当に鋭い漫画表現だと思った。

また、2人の周囲の人間、職場の人も描きすぎず、描かなさすぎず、かつキャラも立っていて、2人の都会に出てからの人間関係を表現するのに一役買っていた。そこまで閉じた世界感でないことが良かった。

受けが意外と嫉妬深かったり悪い方向に暴走してしまうのもよくあるパターンに感じたけれど、ここの攻めくんはちゃんと冷静に自分をみれていて、「よかった…ちゃんと大人だ…!」と思った。

受けの男前美人とのSEXシーンはなかなかエロス。ありがてぇ〜〜。表現はソフト。
この男らしい美人が受けちゃうのか…というヒリヒリ感もあってよかった。
いざ挿入しますよ、というシーンで受けの裸体が俯瞰で描かれたコマがあり、「この人は…男!」という感じがしてとてもよかった。

肝心のフード描写は意外とあっさりしていて、最初のパスタのコマで「え!?マジ!?」とおもってしまった。しかしこの漫画はどちらかというと食がテーマというか食卓とか、生活の中に組み込まれた食、が重要なのかなと思い直したのであれくらいのノリがちょうどいいのかもしれない。

タイトルが本当に秀逸。焦がれる気持ちと焦がした気持ち(笑い)
タイトルも含めた作品、トータルパッケージとして納得感があった。

話の進め方も描き方も実際の絵も丁寧で、噛みしめるように読めました。
結構な高野豆腐、みたいな作品。
次回作もとてもたのしみです。


【ベテランの貫禄】高岡先生久しぶりの新刊

高岡先生久しぶりの新刊と聞いて買わずにはいられなかった。

今回神評価なのは私が先生のファンで、絵柄が好きで、年の差体格差が大好きで、アホエロが大好物だから、という贔屓目が多分に入っている。
しかしそれを抜きに見ても完成度が高い作品だと思う。

出だしから表紙の二人は付き合っていて、いきなりの「これからセックスします」宣言。

出会いであったり、恋愛の葛藤であったり、心の繊細なやりとりは大幅カットし、この本一冊丸々かけて、二人の「初エッチ」をテーマにアホエロがひたすらジェットコースターのような勢いで進んでいく。(ディズニーランドで例えるとガジェットのゴーコースターくらいなのでご安心を)
小気味よく入るギャグも普通に面白く、メインのエロを邪魔しない程度に読者を温めてくれる。
肝心のエッチシーンも濃厚すぎずライトすぎずだが、やることはしっかりやっている。

一話は丸々使ってキス→二話も丸々使って乳首いじり、とかなり初々しくプレイの段階を追っていくので(ただし表現は濃厚)、最終的に二人が合体したシーンでは謎の感動があった。

それにしてもこの本の魅力は一馬きゅんの途方もないかわいさに集約されていると思う。ころころと表情を変えつつ恥ずかしがったり怖がったり…エッチシーンのトロ顔も必見だ。

常識人のような顔をしてかなりぶっ飛ばした思考の平も魅力的で(えっそこでアクセル踏むの?みたいな)、一馬のかわいさに取り乱す姿は笑えるが、しっかり決めるところは男らしいスパダリ感を発揮してくれて安心する。

高岡七六さんのベテランらしいバランス感覚の良さが発揮された作品だと思う。
一馬きゅんかわいいよ一馬きゅん。