相変わらず店長がカッコいいのにカッコ悪くて可愛くて最高だった。レオくんの純粋さも健在で、愛しい2人である。
世のBLは受けの方が暗くなりがちって印象があるんだけど、店長もとい貴宏は相変わらず暗いね〜〜〜
何かあるとキスやらエッチやらでなぁなぁにしようとしたり、ジムに逃げようとしたり、男っぷりがすごい。男すぎる。男らしいのはモノの強さと腕の太さだけにしてくれ。貴宏のせいで今回の単行本は純然たる甘々エッチが少ないではないか!まったくもう!
20話のソファーで横になってもだもだしてるレオくんのお顔…好き…21話のリボンちゃんも可愛くて好き…ほんと希雄くんはニブちんだったり頭弱かったらすることもあれど純粋で可愛くて図太くて好き。クソバカカワイイから。
レオの勤務先の開発部部長、女装した男かと思ったら違った…のか?それにしてもレオは一体何の仕事をやっているのだろう。もうちょっとまともな仕事描写してくれないと盛り下がっちゃう。個人的に盛り上がるところしかないと思ったら作品なのに、余計なウィークポイントを作らないでくれ!
何故こんなに面白い作品がこの点数止まりなのか不思議でならない。BL小説はあまり読まないけれど、というかモノクロームロマンス文庫しか好まないと言っても良いぐらいだけど、ちるちるとは感性が違うなぁ。
それはさておき、面白かった!
辛いことや悲しいこともあるにはあるけど、概ね引きづらず、明るく解決していくものだから、読みやすいし気分の良い、とても好きな作品です。
マイロは、面白くないジョークに付き合わないといけないアメリカでは生きづらそうだと思ったけれど、日本も空気をやめて当然という空気があるから、やはりどの地でも同じなのかな。
しかしリトルビーチの地は彼にとってそうではなかったわけで。地というより、そこに生きるら、彼の祖母ウィルマが親しくしていた人たちがそうではなかったというお話。
挿絵のZAKK先生が描く2人のキュートなことよ。
属性縛りレビュー祭をやってますね。新規ユーザーさんにレビュー書いてもらうための祭りであって、言われずとも書く自分のようなユーザーはターゲットではないんでしょうけど、こちら「スパダリ攻め」で「ほのぼの」の作品です。ほのぼの…かな?
突拍子もない展開もあるけれど、魔法使いがカボチャの馬車を用意してくれる超展開すら許されるのがシンデレラストーリーですから。絵が好きなのと、天海さん(攻め)のビジュアルがツボでしっかり楽しみました。185cm87kgで胸板の厚い癖毛…うーんタイプ。カナトちゃんのお顔も大変可愛い。もっとラブラブしたところも沢山読みたかったな〜。未読ですが番外編出てるみたいですね。
終盤はもう九条さんの優勝なので。天海とカナトより良い笑顔を見せる九条さん。
上巻のレビューで揃いも揃って本音を隠したがるって書きまして、結局、本音というか真実をあらわにしきらないまま(読者にはわかるけど)終わる作品て珍しくて、面白いなと。めぐるとおばばは父親が誰か分かってんのか明確ではなく、藤馬と仙太郎が互いにしっかり好意を表明することもなく、生業としていたものを暴かれるでもなく、それぞれ隠し事ばかり。藤馬と仙太郎の関係は、これからが面白いところではあるから残念なんだけど。
あと共生を否定して共存と言って終わるところも家族モノの作品では見ない終わり方で面白かった。共生の方が近いし湿度があると少なくとも自分は思いますけど、彼らは詰まるところ家族ではなく、よき隣人であると。実際、仙太郎と藤馬はめぐるに対して本来なんも責任ある立場ではないですからね。おばばから金もらってるなら面倒はちゃんと見た方が良いとは思うけど、家族である必要はないと。
一方で凛々子やらおばばやら東海林(若頭)は完全に人を巻き込むタイプで、世渡りがうまいといっちゃうまい。しかし無責任なのでやや腹が立つ。仙太郎と藤馬は人が良好きでこういう輩共に搾取されるんだろな〜
描き下ろし、ガキができたと分かったときは確かに仙太郎を頼ろうとしたかも知れないけど、死ぬと分かった時に頼られたのはあなたも同じですよ。
それにしてもあんなに職質されそうな風体で、ポケットに粉をいれたままにするなよ。
この評判でこの始まり方なら、そう終わるんだろうと思いながら読んでいたら、そう終わりました。主役と同じぐらいの年齢の人が読むと良い作品なのかなと思う。
ちるちるでは他の作品のレビューでも繰り返し書いているのですが、自分は死を扱う作品に対しては思うところがあるわけで。
それが描きたかったのならそうとしかならないんだろうし、この作品はむしろそこがテーマの根幹なので殺すなとも言えないんだけれど。
さて、そんな自分にとって光に思えたのは、合唱コンクールの発表前の村瀬の挨拶。音読があの出来なので、村瀬が勉学の面で注目されることはなかったんじゃないかなと考えますが、日記は(もちろん作者が書いてるんですけど)詩的で素直で読み応えがあります。この挨拶を書けと言われて書ける中学生男子はなかなかいないでしょうから、特技を空欄にしていた彼が、最後には紛れもない特技を発揮する終わり方がなんとも美しい。
そしてもう一つの光は飯田くんと柿沼くん。この作品では主役でなかったけれど、ほんとうに眩しい青年たちだ。
「いやや」だったことに読後ちるちるで検索して気づきました。貝塚さんは関西弁。
『相原君と嘉島君はラブコメかもしれない』にハマったので、デビュー作も読んでみた次第です。設定、キャラクター、ストーリーはデビュー作らしくて、よくあるなって程度の感想なんですけど、赤面の可愛さというか、恋する表情やらもだもだする可愛さが出色。『相原君〜』に繋がるものを感じる。『相原君〜』に比べると場面展開の工夫がイマイチでテンポもそんなに良くないけど(私が『相原君〜』を好きすぎる故の感想かも)ここから2冊目の単行本になる過程に旨味を感じる…自分はそういう見方をしてしまいますが、評価の多さを見ると刊行時点で評判良かったのかな?
『キミドリ』から入って、『愛追うふたり』は世間の評判ほど馴染まなかった仁嶋先生。(この後、『どちら様〜』読んで『愛追う〜』読み返したら楽しめた!タイミング大事。)今回代理旅行という軸が自分の知らないものだったこともあって楽しめました。『キミドリ』と同じで、BLらしくないな〜という感想はある。これもBLをのっけずに、主役も男同士にせず(してもいいけど)、代理旅行を描く一般漫画として世に出ても面白かったのではなかろうか、とすら思う。お墓掃除とかぬい旅行とか、話の作り方も面白かったし、絵柄も一般受けしそうで丁寧だし、女性や幅広い年齢の人物も描けるし…先生が"BL"を描きたいならそれはそれでいいんだけれども!BL的萌はそこまで濃くなかったから…そもそも2人が接触してるコマが然程多くない。南先輩は可愛くてかっこいいから好きなタイプのキャラなのに案外登場シーン少なかったな。
『キミドリ』→『愛追う〜』→『俺のポラリス』→『どちら様〜』の順で読んで、こちらに戻ってきました。初めて読んだ時はピンと来なかったけど、読み返したらしっかり楽しめたので嬉しい。謎解きっぽいお話が得意な作家さんだったのね。こういうタイプの作品好きですし、端々に丁寧さがあるので好感が持てます。雰囲気は『どちら様〜』と似てるな。
登場人物みんなが優しくて(郵便物だけで登場した人はそうではないが。先生の作品、親とうまくいってないこと多い)、ひっそり心配してるおじさんとか、常連の皆さんまで愛しい。初めて出会った同類についていっちゃった感はあるものの、相性良かったならそれでいいじゃんね!爽やかでよし!