⚠︎ネタバレ注意です
今まではずっとあくまでキングとターゲットという立場でしかなかった2人が、とても大きな一歩を踏み出す巻だったと思います。特に今まで隙をまったく見せてこなかった刈野くんの人間らしさや本音が溢れてしまっているようなところが最高です。「今はどーだっていいだろ」のひとことで私はもうダメでした。
帯にもあります
「これじゃまるで恋人みたいだ」がすべてです。
今まで4巻少しづつ少しづつ進んできた刈野と梓を見守ってきたファンだからこそこの巻での興奮は凄まじいものだと思います。本当に萌えすぎてどうにかなるかと思いました、、早く6巻を読みたい!!改めて素敵な作品です。
この作品を初めて読んだ時は衝撃的でした。既刊4巻を読んでの感想になってしまうのですが、正直1巻のみを読んだ時点ではもういいやとなったのを覚えています。王道な切なくモダモダの末ハッピーエンドな作品が好きな私には合わないと感じたからです。ですので、1巻を読んでしばらくして、忘れた頃にたまたま本屋でみかけて、たまたま買ってみるかと2巻を買ったところからどんどんこの作品にハマっていきました。
本カプ以外のカップリングのストーリーもしっかりしていて、結構サイドのカップリングファンも多いと思うのですが私の場合はメインの刈野×梓のカップリングにどハマりでした。本当に素直じゃないんですというか、2人は自分の感情に本当に気づいてない?気づいてないフリをしている?気づきたくない?恋愛とか友情という関係性から凄く遠い距離にいる2人の奇妙な主従的な関係性が、ますます読者を焦らします。そしてなんでもない2人の会話や行動にいちいちキュンキュンさせられます。キュンキュンといっても実際は読者によってはキュンキュンでもなんでもないような、本人達も自覚があってやってるのか、思わず出てしまうのか?それぐらいもどかしい、、不器用な2人がいつかいつかお互いの大切さ、、お互いを好きだと認められる日がくるのか、ドキドキしながら読んでいます。
ハッピーエンドが来るまでのモダモダ、切なさが好きな方には是非読んで欲しい作品です。
また物語は基本受け視点で進むことが多く特に刈野の感情描写が一切ないため攻めがなにを考えてえるのか表情や行動でもよくわからないのでそこもまた受けと一緒にドキドキできるので楽しいです。