いちご狂さんのマイページ

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女性いちご狂さん

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“目に入れても痛くない”を実行した救済の狂愛

柊(レスリー)は借金の返済ができず痛めつけられてボロボロになっていた。
その様子をヤクザの事務所で見ていたのが掃除屋の彗。
ヤクザの事務所にいて掃除屋というから殺し屋なのかなと思ったんですが、死体処理の方でした。
柊に3万円で俺を買ってくれと縋られ、家に連れ帰って甲斐甲斐しく世話をする彗は、スマホに文字を打ち込んで会話する。
それには理由があるのか?と尋ねると、徐に口を開いて見せられて───。
衝撃の絵に、こっ...怖い...!どんな拷問だ?!と思ってしまいました。
闇しか感じられません。

掃除仲間のフランツに柊とは関わらない方がいいと忠告されていたのに、見捨てず庇護し、借金も全額返済して助けた彗。
助けてくれと土下座して縋られた時に見せたあの笑顔はどういう感情なんだろう。
ボロボロで弱って泣いている...その姿がルネットと重なって、ルネットが帰ってきたように思ったんだろうか。
彗の目には柊は黒猫に見えていて、今度こそこの子を守ると誓います。
私は冒頭のシーンを見た時、彗の父親は彗が可愛がっているルネットだから殺したのかと思っていたんですが、猫を虐待するのが好きなイカれた人で、無差別でした。
猫に限らず残虐な人間で、そのせいで彗の舌があんなことに。
彗の舌もですけど、柊の背中の傷も酷いんです......こんなの拷問だよ...もう...しんどい...。
柊も彗も何も悪くないんです。
柊の借金だって柊が作ったものではなくて友人の肩代わり...2人とも被害者です。
絶望と絶望が出会って惹かれあい寄り添い合うような、そんな重くて危うさのある救済の恋。
でも、優しい彗は壊れていて。
無償の愛がほしい、どこにも行かず一生そばに居てほしい、裏切らないペットのように......その願望が強すぎて柊が自立していくと不安定になります。
もしかしたら今度こそ守ると誓ったあの時も、彗は柊を僕のものを見つけたと思っていたんだろうか。
あれは歪んだ笑みだったのか...?
父親に虐待されたトラウマとは別に彗が抱えた歪んだ執着心。
この不安定さは母親の愛が希薄だったせいで生まれたものなのかな?
そこに父親の虐待が重なって、より壊れてしまったのかな?
裏社会にどっぷり浸かったフランツがなぜ彗を気に入っているのか、読み進めていくと腑に落ちました。
でも分からないのが、なぜフランツは2人を殺そうとしていたのか。
彗の味方だったんじゃないの?そしてなぜ殺すのをやめたの?
分からない...。
分からないけど、彼もこの結末を喜んでくれてはいて。

「ヤバい奴の相手はヤバい奴しかできない。」
愛のため、彗の望みを叶えるために、自らに刃を向けて枷を作ろうとした柊。
もはや狂気の沙汰。
でも壊れた彗と付き合うには、これだけのことをやってのけなければ信じてもらえないということなんでしょう...。
そんなことができる人はいないし、柊もそんな愛は嫌だったのだけど、結局は受け入れてあげられるくらい彗を愛していて。
愛のために自ら枷を刻めるか───フランツじゃないけど、頭のネジが飛んでいないとこれは無理だと思う。

タイトルの『The apple of my eye 』は“目に入れても痛くない”という意味です。
それくらい愛おしいという比喩表現であって、本当に目に入れるわけじゃない。
でも、それを実行した愛でした。
救済のお話ですが、狂気を感じたお話でした。
考えてみても答えが出ないことがいくつかあったのが気になりますが、私はこういうお話嫌いじゃないです。
「最高なハッピーエンド」とフランツは言っていましたが、「サイコなハッピーエンドでは?」と思います。
私はハッピーエンドだと思うんですが、このふたりの立場で考えた場合でもあるので、人によってはメリバと感じるかもしれません。

描き下ろしは、個人的にはない方が好みかな。
打って変わってコメディで、本編の余韻が掻き消えてしまうので。
でも、楽しそうにしていてよかったです。

評価は萌か萌2かで悩むなぁ...。
ときめくようなお話ではないのと、謎が残ってモヤつく部分があるので萌とさせてもらいましたが、「?」が理解できていれば萌2にしたかったです。
こういうテイストの作品を読ませてもらえてありがたい。
ダークなお話に飢えている方、歪んだ執着愛、共依存がお好きな方は読んでみてください。

アフターアクト コミック

rasu 

えっ………ち!

モデルの千尋は演劇が好きで演技の仕事がしたいと思っていた。
舞い込んできた初めての舞台主演のお仕事で共演したのが伊吹。
その舞台は男同士でのキスがある脚本で───。

伊吹は千尋が見に行っていた舞台の出演者だったのでご縁があるなぁと思っていたら、2人とも互いのことを意識しあっていたことが後に分かります。
これだけ懐いてこられて熱意を見せられたら絆されて仕方ないと思うのに、その上元々気になっていたタイプの子なんだから惚れるよなと。
そして千尋も伊吹ファンなので、こんなに間近でお芝居を学ばせてもらって一緒にお仕事できたら憧れが恋に変わることだってあるよねと。
伊吹が大人の余裕と色香で翻弄するのかと思ったら、千尋がグイグイ来ていてむしろ伊吹は翻弄され気味だったので、なるほどこの方がギャップ萌えだなぁと思いました。
伊吹の赤面が何回も見れるんですが、可愛かった~。
ていうか、舞台にキスシーンがあるというのは分かっていたけど、糸を引くようなキスまであるとは思っていなくて...何この舞台、私も現地で観たい、、、!

急に話が変わるんですが、この綺麗なお顔で脇毛がしっかり描かれているんですよ。
珍しいな?!と3度見してしまいました。
勿論伊吹にも脇毛あり。
陰毛もしっかり。
毛フェチの方は必見です。

実はですね、私は伊吹が攻めだと思っていたんです...。
でも先の通り千尋がグイグイリードしていて...あれ?これは... 伊吹が受けなのか????.........そうじゃん~~~!!!!!と驚きました。
勘違いして申し訳ないんですが、伊吹は見た目も中身も漢気というか男の色気が漏れている人だったので(体格もいい)...そして千尋は綺麗で愛嬌があって懐っこくて可愛かったので....あと表紙で抱いている方が攻めっていうBL定義的なものも相まって.........先入観!!!
でも私と同じ勘違いをする人は他にもいそうな気がする。
私は思っていた左右と逆でも意外性として楽しめましたし、年下攻めと分かって俄然盛り上がってきましたが、逆だと駄目な方は受け攻めご注意くださいね。
お話自体には驚きや予想外はなかったんですが、色んなギャップ萌えを撃ち抜いてこられました。

そしてえろが...驚きの神修正!!!!
たまにこのような細さの18禁との違いはなんですか?と思う短冊修正に出会うんですが...その度に思います、ほんとうにいいんでしょうか...ありがとうございます...ッッと。(拝)
出版社を見れば大洋図書さんじゃないですか...!道理で!
電子でこの修正で頑張ってくれる出版社さんはもう大洋図書さんしか残っていないのでは...!?
tnの描き込みも丁寧で見応え抜群、なので余計に目立ってしまうというか、これだけリアルだから細かいところが気になるというか、頭をチラつくのが初回ゴムなしなこと。
いや、この流れで千尋が用意しいてるのも嫌ですけど、伊吹がちょっと待てと渡してくれていたりしたらもっとよかったなぁと。
でも2回目はしっかりゴムをつけてくれていたので、私の追及は余計なお世話だったかもと思ったんですが。
勃たないことはよくあるけど、挿入できるけどイけない、好きなのに失敗に終わるというのがよかったです。
欲に弱くて欲に溺れるのも男心だと思うけど、真剣に考えているからこそのデリケートな反応も男心だなぁと。
伊吹は今までは好意を向けられるばかりで自分が向けたことはなかったようで、その経験上同じ熱量を持てない、返してやれないと話していたけど、心配せずとも千尋にはかなり熱量を持てていると思う。
千尋が特別だったんだろうけど、逆に言えばモテるけど今までちゃんと恋したことはなかったのかな。
これからは千尋と沢山好きを育んで恋を楽しんでほしい。

評価は総合して萌にさせてもらっていますが、えろは神です。
下品な言い方になるけど抜けるBLでした。
素晴らしかったです。

シーモア→白短冊

夏にプレイしてほしい人気作

死んだ人と生きている人の想いに寄り添う不思議で暖かいお話でした。

思うに、この作品の評価の高さはシナリオのよさと楽曲と声優さんの演技の上手さの賜物だと思います。
声優さんは、主要キャラはどの方も素晴らしかったです。
名もないようなモブキャラは、スタッフさんが当てました?と思う程の素人感の人が何名かいましたが。
プレイされた方は、あぁ~あれかなと分かってくださるんじゃないかな。
キャラデザ原画について触れていないのはなぜかというと、キャラデザの沢田さんはとてもお上手で魅力的なんです。
キャラクター達も満点をつけたいくらい、どの子も素敵!
ですが、魅力的なのはパッケージと立ち絵、スチルの何枚かのみで、ほとんどのスチルは別の方が描いた目も当てられない画力のスチルだったため。
そろそろスチルが来るぞ!!(ワクワク)「「「あなた(が描いたやつ)かい!!」」」とガクッとなるし、悲しいくらいそのスチルに萌えなくて...........。
それが惜しすぎたので、原画に点数を付けにくい、触れにくいという理由です。

スチルとシナリオどちらを重視するかと言われると、私はシナリオを重視します。
なので評判の通りよく出来た作品だと思うのですが、とはいえ本作はエロゲームです。
スチルも大事にしていただかなくては...下品な言い方をすると抜けないスチルは興ざめです。
全部沢田さんが描いてくださっていた場合はシナリオと並ぶくらい高く評価できたと思うし、評価は神か萌2をつけたと思いますが、マイナス点を差し引くと萌となりました。
辛口ですが、今までプレイしたBLゲームの中でランキングをつけるとするとしっかり上位に入ります。
夏にプレイするとより没入出来ると思うので、今の時期にピッタリです。

ここから下(↓)はネタバレしながらの感想になりますので、お気をつけください。

冒頭の颯太は不可解に喘いだりする不安定な状態になっていて、初回プレイ時は理由も分からずでおいてけぼり状態。
先行きが不安になりましたが、1度プレイすると理由も解明されていき納得させてもらえました。
キャラクターによって開示される情報量が違うので、徐々に知りながら遊びたい方は恭からプレイされるといいと思います。
お次はお好みで愁か宗定を。
個人的には恭√が可愛くて、愁√が好みでした。
プレイして驚いたのは、攻めに童貞キャラが多かったことです。(非童貞は1人だけ。)
どの子もいい男でモテそうなので意外だったけど、読み進めると納得させてもらえます。
対して受けは非童貞という。
颯太という人物と攻めの都合も加味してのことだと思いますが、この割り振り方は上手いと思います。

全√クリアして、1番謎が多いのが宗定でした。
宗定の目に見えている世界は彼以外には見えず知らず分からずのことが多くて、いくら颯太であっても言えないことを抱えながら生きなければならない人でした。
あの時白鷺に差し出した勾玉はどういったものだったんだろう。
当主は供物用の勾玉をいくつか所持していて、火急の時にやむなく使うということなのかな。
対価として眼球が釣り合う願いをして、目の代わりになるほどの価値のある勾玉...それだけ価値のあるものなんだろうことは伝わりました。

恋とはなんだ───?

高井と香住さん、これからゆっくりお付き合いが始まるのかと思ったら、付き合って2ヶ月後、体の関係アリの状態から始まったのでびっくり。
でも読み終えてみるとこの時間経過の表現はたうみ先生の計算だったんだなと思いました。
あえてこうなんだろうなと。
なので、察しがいい人はこの時点でこの恋の行方を察するのかもしれません。

香住さんが好きだな、魅力しかないなこの人。
白衣で現れるのも、オフモードな眼鏡姿も、こっちが「まじかよ」って思う照れた顔にもキュン。
優しいし、高井の喜ぶことを理解して喜んでくれる顔を想像して行動してくれる。
モテると好奇心で~とか気まぐれとか起こす人もいるかもしれないけど、香住さんはちゃんと高井のことを好きだし、恋してくれている。
私の萌えポイントになりますが、行為中に指にゴムを付けて慣らす描写ありでした。
直でもいいけど、この描写がある作品って丁寧で嬉しい。
そして勿論ゴムもつけます。
あぁぁ~香住さん好き!って端々でなるんですけど(私が)、高井の香住さんへの気持ちは恋ではなくて...。
未来を見据えた人に思い出として終わりを見据えながら会話されたショックはどれほどか。
香住さんはモテるけど恋愛経験は2回しかないんです。
きっと数え切れないくらい付き合ってはいるんですけど、彼にとってそれらは恋愛ではなくて。
完璧だけど完璧じゃない、初恋を引きづって生きているのもなんかよくて...引きづっていながらも、ちゃんと高井に2度目の恋をしたんですよ。
高井が香住さんにはそれだけ魅力的だったってことです。
人の喪失感と絶望感を私は汲み取れるだろうか。
私が槇尾だったとして、高井の変化に気づけるか、槇尾は気づいているのかと考えるとすごく難しいことだと思う。
そこを嗅ぎとれるのは香住さんが喪失感や絶望感を味わったことがあるからこそではないかと思うんですよね。
高井が初恋をして恋愛して彼氏を作ることは勿論気になります。
それは勿論なんですけど、正直私は香住さんのことが気になって仕方なくて...いい人と出会って欲しいよ.....(ショボショボ)と思って...いたら───!!!!
2度目の恋が失恋になったのは残念だけど、安心できたので悔いはなし。
幸せになってね香住さん。
高井は切り替えが早いよ、失恋ってもっと重くのしかかると思う。
氷室くんのことは気がかりだけど、自らの傷が疼いてそれどころじゃない心境でさ...でももう氷室くんの心配でいっぱい。
でもこの自分本位さは...
2巻目後半にして恋の予感───!
恋愛漫画なのに恋をするまでこれだけ時間をかける作品って貴重。

この世界の槇尾は、高井が飲みの席で千賀くんとの機会を作ったのをきっかけに千賀くんと仲良くなっていて、前の人生の時に選んでいた広告代理店から音楽関係に就職先を変えていました。
基本的な歴史の流れは前の人生と同じようなんですが、高井の行動で高井の人生だけでなく周りの人生も変化していて。
しかし、これは平行世界。
未来が変わっているわけではなくて、これがこの世界の現実。
大筋が同じだからうっかり未来が変わったと履き違えそうになるけど、頭を柔らかくして読まないといけません。

香住×高井がお好きな人は、よかったら電子描き下ろしも読んでみてください。
悔いはないと書いたんですが、これを読むとやっぱり名残惜しさが込み上げてきます。
そのカップラーメン一生忘れないよね。
恋って難しいですね...お互いにいい思い出になってくれるだろうことが救い。

世代が近いとなお楽しい!

Xで流れてきて試し読みさせてもらったら、高井と世代が近くて、人生に後悔を抱えているところにも共感がもてて、殺されてタイムリープする導入に引き込まれました。
続きが気になって即購入。
素敵な出会いをありがとうX...。

“他殺の権利”が面白い。
高井(40歳)は恋愛を知らず、ゲイである自分を偽って結婚し、偽りに気づいた妻に殺されます。
他殺の権利で戻りたいと願った時間(20歳)にタイムリープして、中身は40歳の状態で生き直しすることになります。
戻る世界線は生前とは別の平行世界です。
高井がこの年齢にタイムリープするまでのこの世界の高井はどこに行ってしまったんだろう?とか考え出すと頭がごちゃごちゃしてくるんですが、生き直しの世界ってどういう世界構成なんだろう。
前の人生の世界軸と同じことが起きていて、違う選択をしたあとは前の人生では関わらなかった人と関係が生まれたりして分枝しているようなんですが、記憶がしっかりあるから間違った選択も覚えていて... 40年分の知識と経験があって...あれ?このやり直しイージーモードじゃない?って。
でもこれはイレギュラーだったようで、本来は前の人生の記憶は消されるはずなのに死神さん?(名前がないので勝手に名付けています)が消し忘れたそうです。
やり直しさせる時に死神さん?が何か失敗した様子だったので何事かと思ったら...なるほど。
死神さん?の記憶も消されずに残っているので、普通に会話しています。
死神さん?が記憶がある方が人生の全てが選択だと思いながら生きることになってつらいよという話をしていたんですが、そうなのかな。
私は愚かなので記憶を消されたら同じ過ちを繰り返しそうな気しかしない... 1つ選択肢を潰してくれている時点で親切だと思うし、全部が選択肢だと思って慎重に生きるくらいじゃないとやり直す意味がなさそう。
なので高井と同じように記憶は残してほしい。
すんなり希望を受け入れてもらえていたけど、今後記憶を消さなかった弊害が起きたりはしないのかな。
しかし、ガラケーもケツメも花鳥風○も懐かしすぎる...懐かしさで胸が熱くなってしまった。
戻りたいとか思っていなかったけど、私も戻りたいのかなこの時代に。

やり直さなければ交わることがなかっただろうバンドマンの香住さんと付き合うことになったけど、派手さ華やかさの裏で諦念というか理不尽さを抱えた人で、外見じゃなくて内面に興味を持って奥底を覗いてくるような面白いキャラクターでした。
面白い人と付き合うことになっていて続きが気になって仕方ないです。
香住さんも言っていたけど、実際生き直しの高井は魅力的だと思う。
こんなに気が利く20歳いないんじゃないかな。
ってことは、見る目がある人の目に留まるよね。
香住さんとはベクトルが違うけど、高井もこの調子だとモテると思う。

シーモア→白抜き

結末が想像できない

こんなに真剣に社会について考えるオメガバース作品に初めて出会いました。
表紙で察しましたが、鷹虎は亀山と付き合っていて、有坂は龍ヶ崎と付き合っていました。
1巻ラストで鷹虎とその学友のΩたちは高校を卒業し、2巻ではそれぞれ大学生、社会人となっています。
1巻では鷹虎は有坂のことが好きなんだろうか...???有坂は鷹虎のことが好きなんだろうか...???と、お互いへの気持ちが分からずにいたんですが、やっぱり恋愛とは違ったんだなと2巻を読んで分かりました。

1巻の時点では私は鷹虎は自分の好みとはズレていたんですが、2巻を読んでいると前より好きになってきました。
α的で偉そうなところはまだあるけど、Ωとしての苦労を自らの身で体験することで変わってきたものもあって、思ったことを口にして傷つけたりもするけど見捨てず助けたりするし、優しさもあって。
Ωかもしれないけど、人を導くというか、人を動かすというか、やっぱり人の上に立つ人だなぁと鷹虎の魅力に気付かされてきました。
───と、思っていたのに...子供の件では恐怖を感じてしまって。
ないとは思っていたけど、亀山が産むのが嫌なら自分が産むと言い出すのかと一瞬思ったんです......ないとは思ったけどね...。
それが他のΩに...って、Ωの人権や制度を変えようとしている亀山には言っては駄目な考えすぎて。
違うと思うんだけど、まさかその代理のΩって大雀じゃないよね?
安心と目標と言っていたからもっと明るい道だと思いたいんだけど、一抹の不安が。
鷹虎と亀山、せっかく仲良く暮らしていたのに破局に繋がりそうなくらいの問題をぶち込まれ、次巻に続く。
でも、鷹虎の亀山への気持ちは愛なんだと思う。
有坂相手の時には伝わってこなかったものを感じられた。
...これからどうなっちゃうんだろう。
多くの作品はなるほど、ならきっとこうなるんじゃないかな?と(当たっているかは置いておいて)予測がつけられるんですが、この作品は予測がつけられません。
面白かったです。

あと、龍ヶ崎×有坂カプが立場逆転というか、Ωの有坂にSっ気があり、αの龍ヶ崎はM寄りなのが個人的においしかったです。
鷹虎×亀山よりスポットが当たる率が低いけど、龍ヶ崎×有坂のことももっと知りたい。(というかキャラクター的にはこちらの方が好み。)

BL的萌えは少ないけど面白い!

学園モノオメガバースです。
私はあらすじも読まず作家買いしたので、表紙の鷹虎が高校生に見えず社会人だと思っていて。(着ている物もブレザーじゃなくてスーツかと思っていた...下の方に描かれている亀山が同じ服を着ているので、よく見れば制服だと分かっただろうに...。)
読み進めると学園モノで、鷹虎が生徒から一目置かれており学園長室みたいな部屋で立派な机と椅子に座って生徒に処分を言い渡していたので、学園長なのかな?でも学園は俺の味方とか言っているから学園長ではないのかな...ん???と思ってしまっていました。
盛大な誤解...。苦笑
(あの部屋は何だったんだろう?学園長で学園長室だと思っていたけど違ったから、生徒会室?生徒会長なのかな?と思っていたんだけど、鷹虎は別に生徒会長じゃないし。)

ストーリーがさすが朝田先生でした。
一筋縄ではいかなかった。
オメガバースなんですが、熊獅子グループの長男でありどこから見てもαな鷹虎がある日体調不良不良となり、ヒートのような症状が出てきて、実はΩだと知ります。
第二の性は出生時に血液から染色体を調べるのですが、たまに診断不可な場合があり、その場合大体は第二次性徴期で自然と判明するが、極稀に本来の性とは別の性的特徴で育ってしまう人がいるそうです。
第二の性と身体特徴があべこべな外見の設定を初めて読みました。
鷹虎が犯されそうになるところを助けてくれた有坂。
なぜ庇ってくれるんだろうと思っていたら、Ωの有坂に犯されるという想像もしていない展開。
Ω同士では子供はできない───私もオメガバースを読み初めのころはその認識でいたけど、数々の作品を読んでいるとΩ同士で子を生しているケースもあるし、β×Ωで子を生しているケースもあるので、男型なら種があるという解釈に落ち着いていました。
でもこの作品はΩ同士での繁殖は不可能だし、βは女とだけ繁殖できるそうです。
(オメガバースは作品によって設定が違うので、把握が難しいなぁ、柔軟な頭がほしい!)

鷹虎があれだけ見下していたΩに犯されるのも、αからΩに転落するのも、更には子宮を摘出してくるのも、絶望の後タフに立ち直りΩだということなど跳ね除けるように前に進んでいくことも、有坂の親が毒親で絶望を味わうのも、想像の上を読ませてもらえて好みでした。

受け攻めが、最初は容姿が綺麗で小柄で華奢な有坂が攻めで、体格のいい鷹虎が受けだったので驚きましたが、朝田先生の他作品『CALL』も受け攻め逆かと思ったカップリングだったので、こちらもそうなのかもしれない...と思っていたんですが、その後はずっと鷹虎が攻めでした。
読み終わってみると鷹虎は受けなんてありえないキャラクターです。
鷹虎は差別的でわりと高圧的な俺様なんですが、家庭環境や元はαとして育ったことを考えるとこういう考え方なのも説得力があるし、なんというか様になっていてナチュラルに感じる不思議。
偉そうなのが自然って日本語がおかしいんですけど、こういうキャラなのに不思議と嫌悪感はなかったです。
好みかと言われると違うんですけど、キャラクターとしてよく考えられているなと思います。
あと学園モノですが政治的な話や社会的な対話シーンがあります。
色々考えさせられました。

これどうなるんだろう?
鷹虎は有坂のこと好きなの?
なんだかんだ気にしているのは分かるんだけど、お金の関係の上に「飼ってやってもいい」と言っていて...そこに愛があるのかは今いち分からない。
有坂も鷹虎のことが好きなのか現状よく分からない。
そこに鷹虎にはクラスメイトのΩの亀山が、有坂には製薬会社勤務のαが好意を寄せているような感じ。
烏間と大雀の関係も気になるところ。
.......あれ?レビューしていて気づいたんだけど、恋愛面だけで評価すると中立になるのかも?
萌えはなかったかもしれない。
でも面白いし、朝田先生に求めているものは満たされているんですが。
2巻でどういう風になるのか楽しみにしています。

面白くて、可愛くて、格好よくて、キュンで、ギャップ萌え!

ケイの攻めフェとア○ル舐めの破壊力に初っ端から萌えていたら...祭壇に笑わせてもらいました。
緩急...!上手いof上手い!!!
最初はドン引いていたケイグッズたちにも、トモヤの幸せそうな顔と推し愛を見て満更じゃなくなっていてラブラブだなぁとニヤケちゃう。

今回はINCITEのボディガード、すなわちケイがイケメンだと話題になってしまいます。
ケイは裏方なので表に出ることはないだろうと勝手に思っていたけど、カメラに映り込んだら世間に騒がれるのも納得なイケメンですもんね!!!!
続編がある度に続編は嬉しいけど当て馬以外の別の一山が欲しいんだよなと思うんですが、なるほどこう来るかぁと思いました。
そして、ケイの過去に触れられます。
あぁ、あの時ケイの心境はそんな風だったんだ。
執着...推してもらえるくらい強い想いを向けてくれるトモヤが心の穴を埋めてくれたんだなぁ、大好きなカップルだったけどさらに好きに。
そして離れていったケイの過去の恋人たちの本当の別れの理由に気付かされる。
尚更推せるこのカップル。

話が変わるんですが、ケイのあの小鹿のスタンプ、なんですかあれwww
ギャップすぎでしょ、かわ面白すぎる。
それに対するトモヤの反応も面白いし、小鹿=トモヤ...いわばトモヤスタンプってことですよね?
何その2人だけの暗号...!いい...!
沢山使って小鹿スタンプ!

トモヤがフェが上手なのが予想外で!
てっきり下手で子猫みたいになってるのかと思っていたのに!(それはそれで可愛い)
誰にコツを教わったわけでもなく反応がない物での自主練でそんなに上手くなるものなのかなと少し思ったりもしたけど、健気な努力が可愛いし、えっちにアグレッシブなところを見ると性欲の強い高校生というワードを思い出してクスッとなり、嫉妬に駆られるケイもよくて、オチに笑うところ含めて一連でよかったです。

面白いし可愛いしラブいちゃえっちも堪能できて大満足!!!!!!大好き!!!
ただ唯一イラッとしたのは、ドライブ先で出会ったファン。
秘密にすると約束したのに口が軽すぎてイラッ。
なんで好きな人との約束が守れないんだろう... 自己顕示欲の塊だなって。
でも実際こういうファンがいるんだろうなと思うとアイドルモノとしてリアルだなと思うし、この子の言葉でファンが団結したお陰でケイがINCITEの警護に復帰できたので、結果よければ...なんですが。
いい方向に転んでよかった。

独占欲のない推し活(信仰心)から恋人になって、嫉妬や独占欲が芽生えるところまで、余すところなくご馳走様でした!!
上手い具合にファン公認カプ(?)になっているので、これからはほんのちょっとでもデートしやすくなればいいな。
ふにゃふにゃの使い方が上手くて、最後の最後までクスッと笑わせてもらいました。


シーモア→白短冊+白抜き

大好き!!!

大島先生の作品の中でダントツに好きです。
レビューしていなかったので、2巻発売のこの機に1巻もレビュー。
私はアイドルモノは加齢とともに読まなくなっていた層でこちらの作品も一時保留していたんですが、発売時ずっとちるちるランキング1位で、大島先生の作品だったので手に取ってみました。
読んでみたらめちゃくちゃ面白くて、ちるちるさんとレビュアーさんありがとう!!ってなりました。
アイドルモノかぁ...と思っている人も是非読んでみてください。
個人的には表紙の絵より中の絵の方が更に可愛いくてかっこいいと思います。
顔面の良さもさることながら目がキラキラしてて、眼球の描き方が好き。

アイドルモノなんですが、アイドルのトモヤが推しているのが一般人のケイです。
なんて言ったらいいんだろう、逆推し活?捻りが効いています。
トモヤの寝室はケイの自作グッズだらけで、えっ、どういうこと????となり、気になって読んでいると、ケイとは5年前に1度会っただけだと言うので、更にどういうこと??????となり、導入から引き込まれました。
アイドルINCITEのメンバーでグループの中でも顔面国宝なトモヤだけど、元々はモサくて、メイクアップアーティストの姉のメイク技術で変身した姿を見て勇気を出して行ったゲイバーで知り合ったのがケイです。
トントン拍子にベッドイン、しかし最中に鳴った電話を止めようとしたケイはメッセージの通知を見てトモヤが高校生だと気づき、中断。
ただでさえカッコイイのにこんな対応されたら惚れるわ!な出会いがあって、「お前、魅力あるから」という言葉をもらって人生が変わった。
それからずっとトモヤはケイのことを推してる。
ファンのエビチリ女(怖すぎる!でもエビチリのところちょっと面白かった。)がきっかけで、トモヤの護衛についた人がまさかのケイで───?!という展開なんですが、もうね、全部がほんとうにお上手。
絵もキャラクターもストーリーも魅せ方もお上手で、とにかく関心しました。
カッコよくて可愛い絵の合間に思わず笑ってしまう表情やノリが塩梅よく挟まって、緩急がよくて楽しいのも好き。

トモヤの部屋からお風呂(シャワー?)上がりの上半身裸姿で出てきたナオが、意味深に匂わせみたいなこと言うからえっ?!とちょっと疑ってしまったんだけど、その後すぐにそういうことかーって和むシーンも、種明かしするタイミングも、嫉妬を煽るのもお上手だなぁって。
仲良しわちゃわちゃアイドル可愛い。

顔だけとかダンスが下手とか言われているトモヤが、影で沢山努力している姿を見て、トモヤのことを知っていくごとにケイがトモヤに惹かれている様子や、トモヤのことを護りたいと思っていることが読んでいてちゃんと伝わってくるのがいい。
いつ好きになったの?どこを好きになったの?というモヤモヤが全くない。ストレスフリー!!

あの時客席に見つけたケイの姿、落ち込んだうちわの名前───また見つけた客席にいるケイの姿、今度はしっかりトモヤのうちわになっていて、グッズにした写真の表情と同じ右眉か上がったちょっと困ったような笑い方でケイが笑うところ...。
倒れたトモヤをお姫様抱っこで部屋に連れていくこと、壁に貼られたポスター...。
綺麗な伏線回収で、非の打ち所がない纏め方だなぁと感動しました。
ライブ中のトモヤの姿、それに見惚れているケイも素敵だった。
アイドルモノなので、アイドルしてるトモヤを見て読者が素敵だと思えるように描かれていなければいけないと思うんですが、バッチリキラキラしていました。
努力の上の輝きだと分かっているから、余計眩しかったです。

もうこれだけで満足なんですが、最後に1度濡場があってそれがまたよくて。
ケイがトモヤの胸を舐めるんですけど、唾液が口の周りにべったりしてるんですよ。
舐めしゃぶってる作品には出会うんですが、攻めの顔にこんな風に唾液が描かれているのは貴重で。
口の周りに唾液の後を描くと間抜けになってしまいそうなので、そうならない描き方は難しかったんじゃないかと思います。
リアルで萌えました。
あと、散らばったトモヤのグッズの中で抱かれてるケイが独占欲満たされすぎでよかった!
ただ、電子の修正が...。
多角形ツールで選択してグレーで塗りつぶした感じの修正のコマが1コマあって、なにこれって驚いてしまった。(シーモア)
あそこだけもうちょっとどうにかできなかったのかな...と残念。
他は白短冊+白抜きです。
多分紙は白短冊なんだろうなと思います。

小綱先生は三角(四角?)関係好きを喜ばすのがお上手!

ヨセフが主人公のお話です。
冒頭だけ現在(ページで言うと172ページあたりのお話)なんだけど、その後一気に昔に戻って背中を預けるにはで読んだ時系列をヨセフ視点で進んでいく感じです。
こんな最初の方のお話から追っていくと思っていなくてビックリしました。
でも、この厚みだし納得です。

驚いたのが、ディルクがヨセフをそういう意味で好きだったのが想像していた段階よりかなり早かったこと。
レオリーノを庇って階段から落ちた頃に薬を飲ませるんですが、口移し!!!
えぇ?!この頃もうこんなことしてたのディルク……!
いつも明るいディルクの笑顔が嘘くさい笑顔だったとは気づかなかったなぁ。
処世術でもあるとは思っていたけど、明るいのは元来の性格でもあると思ってた。
ヨセフはそのことに気づいていたなんて言われたら...上手くやっていたはずなのにという気持ちとともに、本当の自分に気づいてくれた嬉しさも込み上げるだろうな。

私は背中を預けるには本編でもグラヴィスと選べないくらいルーカスが好きだったんですが、あちらは視点がレオリーノなので、グラヴィスに軍杯が上がっていました。
でも、ヨセフ視点で見たら、やっぱりルーカスいい男なんですよ…強さであり弱さでもある執着心も、人間味があって魅力的に見えてしまう。
「あのとき、なぜ門が閉まる前に飛び込まなかったんだろうな、俺は」という台詞で、あっ涙腺がやばいとなり、「あの日、おまえとともにここで死にたかった」で決壊です。
あの日の光景と愛の深さが再び伝わってきすぎて駄目だ...。
ヨセフの体の返り血を丁寧に丁寧に拭って綺麗にしてあげるシーンがあるんですけど、本当はイオニアのこともこうやって綺麗にしてあげたかっただろうな…もう拭ってもあげられないほど酷い損傷で何もしてあげられなくかったのも心が張り裂けそうだっただろうなと感情移入してしまいました。

さて、ヨセフ。
レオリーノも純潔で無知なのに気持ちいいことに貪欲で恥ずかしげもなく言葉にしちゃう子でグラヴィスの頭を抱えさせてた(堪らなくさせてた)けど、ヨセフも純潔で純情で性的なことについてなんでも思ったことを口にしてレオリーノと同じようにディルクとルカの頭を抱えさせていました。
レオリーノとヨセフ、すごく似たもの同士の主従だな~って思います。
そして、なんだかルカとディルクも似ています。
本当は心ごと自分のものになって欲しいけど、こいつの好きなやつは俺じゃないのは分かってるからこれだけでいい...とか、これだけもらえば十分ってヨセフを思って身を引くところも似てるし、自分より立場が上の人が相手の想い人だってところも同じ。

ディルク×ヨセフがカップルになるお話なんですが、個人的な好みを言うと私はルーカス×ヨセフが好みだったんです ..モゴモゴ
ディルクも素敵な人なんだけど、ルカの魅力には私の中では及ばなくて。
でもルカは...ずっと心がイオといた頃にいてイオへの愛を貫いて一生独身でいるのもルカの魅力だし、彼の気持ちはイオに捧げられていて、そしてグラヴィスに捧げられていて、忠誠と表裏一体の罪滅ぼしの気持ちまで持っていて、誰か特定の相手と幸せになろうなんて考えは微塵もない。(なかった)
何もそんなしんどい場所に囚われなくても...新しい幸せを見つけても...と思ってしまうけど、好きでそこにいたい人にとっては大きなお世話。
ルカが誰かと幸せになれば嬉しいなんていうのは、私の傲慢な我儘です。
1度はヨセフと関係を持つことを断って、あぁこの2人は体だけ繋がる道もないんだな...と思ったのに、1度でもそうなっただけでも嬉しかったし、ルカが1度でも真剣にヨセフとの未来を考えてくれたのも嬉しかった。
ヨセフとの未来を掴むディルクは、笑顔の下で侮辱や差別を受けながら強かに地位を築いてきた忍耐と努力の男ですが、兄であるイオの死からイオを中心に生きているルカと似たところも持っている男です。
ディルクがヨセフの相手でよかったというか、イオが他の誰かと恋をするならディルクじゃないと嫌だな、ディルクが相手でよかったなと今ではこんな私でも思っています。

似た者なのはレオリーノとヨセフ、ルカとディルクだけではありませんでした。
イオとヨセフも、共に化け物と恐れられてしまう、人とは違う特性と主人への強い忠誠を持っていて、似たところがあります。
イオの弟であるディルクと、イオを愛しているルカが惹かれて葛藤するのがヨセフ……
因果なのかな、縁なのかな。
不思議な繋がりを感じずにいられません。

イオの家族はルカにイオのことはもういいから幸せになってほしいと願っているし、イオ自身ももういいと思っているだろうけど、それは100%の気持ちではないんじゃないかと私は思ってしまいます。
寂しさとか悲しみとか切なさとか...まだまだ残っているけど、ルカの幸せを願えるくらいにはなれただけなんじゃないかなと。
愛の重さは比べられるものではないけど、イオを一生かけて選びとった今、ルカはグラヴィスを超えたんじゃないかと思いました。
みんなが幸せな道を歩んでいったなって思うから、私のルカへの未練も断ち切れるってもんですよ。

1番最後に収録されている「この魂が尽きる日まで」がルカ視点でした。
「この恋の涯てには」はヨセフのお話なのだけど、私の中ではイオのお話でもありルカのお話でもあったなと思います。

面白かったのだけど、本篇(神)を基準に考えるとこの評価になりました。