1巻で誉と旭と輝臣が出会って次巻に続いていたけど、ここで遊真と旭まで再会するとは!
でも、旭の声を誉の声だと間違うんです。
あそこで、もう遊真にとってこの声は誉なんだなと、1番は誉なんだなと伝わってきて……。
遊真に誉がいてよかった...誉と出会えててよかった...。
怜王と冬空は契約番とのことで。
うーん、どう展開するのかなと楽しみにしていたんですが、怜王に誉という恋人がいるのを知らずに番契約して誉に謝罪する冬空に...満留のような立ち位置だなぁと。
本心を言うと、ここまでラメントと同じじゃなくてもよかったんじゃないかなと。
今まではラメントと似ている展開があると遊真のつらい思い出の上書きをしているように感じて好きだったのだけど。
誉のことが好きなのに冬空と番契約した怜王にも共感出来なくて。
怜王なりに誉を安心させたくて契約したというのは分かったんだけど...でもなぁ……愛し方を間違いすぎ。
そうするにしても、まず誉と話し合ってから行動すべきだって分からないのが無理だし勝手すぎる。
「俺は番を作ったけどおまえが1番だ」って、そんな酷い言葉聞きたくないし何も嬉しくないよ。
(しかし怜王のかけ違った愛のお陰で遊真と誉がいるわけで...遊真の幸せ見守り隊としては感謝しなければならない。)
誉は遊真のお陰で怜王にはもう未練がなくて、でも未練がないなら遊真と始めた関係(傷の舐め合い)は成立しないのでは?って気づいてしまう。
常に別れを考えてしまう誉には、その先の幸せな結末が描けないんですよね。
でももうこんなに遊真のことが好きなのにどうしようとなっていたら、救世主七星現る。
相変わらず強引で勝手なお節介焼きだったけど今回はファインプレイ。
旭と話ができたお陰で誉は自分の純粋な気持ちを信じて、大切にしないといけないと教えてもらう。
誉には旭が、遊真には誠臣が背中を押してくれていた。
運命に出会って心で愛した人を手放したこと、衝動のままに運命と番ったことを後悔している誠臣からの「運命はきっかけでしかない。心が大事」という言葉に、誠臣も自分の素直な気持ちを信じなければ後悔することになる、運命は絶対じゃないと気づく。
さなゆき先生はフェロモンを点描のトーンのようなもので表現されるのだけど、誉から漂っていた匂いは遊真のマーキーングだそうです。
優男な見た目に反して独占欲と執着心つよつよな遊真が堪らない。
全方位に威嚇するような容赦のないマーキングって、それこそ誉がΩだったら雁字搦め過ぎてしんどかったかもしれない。
でも、βの自分じゃ...いつか別れが...と悲観しがちな誉にとってはその重さはすごく嬉しい愛情表現で。
あの強いマーキングも、βの誉だからこそ耐えられているんじゃないかと思う。
重くてしんどいじゃなくて、これくらい重い方が安心できる...本当にお似合いの相手を見つけたと思う。
誉の怜王とお揃いのピアスはいつ外すんだろう?早くそんなの外しちゃえ!って思ってたんですけど、よしよし、これでもう安心!
外したピアスの代わりに遊真が選んだピアスをつけちゃえばいいよ!と思っていたら、ですよねー!!!!!そうなりますよねー!!!!!
βなばかりにいつも蚊帳の外でΩだったらよかったのにとずっと思ってきた誉にとって、項を噛んでもらうことは叶わない憧れの行為だったのかもしれないけど、βの誉を好きになったからΩにするみたいには噛まないと遊真が言ってくれたことで、体への気遣いはもちろん、βの誉のことが好きなんだと何より伝えてくれていた。
項を噛んで、痕が消えないように噛み続けるという愛もあると思うけど、噛まないという選択がこの2人の場合は最適解だと思えました。
遊真はクソ重溺愛執着攻めで大変だと思うけど、この先もその重い愛を窮屈に感じてしまうことなく、ずっと受け止めてあげてね誉。
「ロマンチックラメント」のスピンオフです。
奇しくも輝臣と旭と同じく、遊真と誉も体の関係から始まっているのですよね。
しかも遊真の相手は旭に似た声で、遊真や旭が通っていた東成大の3年生。
7つ年下の元モデル、現カフェ店員のβです。
誉がβでΩじゃないのもロマンチックシリーズっぽくて好き。
遊真は医者になっています。
大学時代のあの頃から10年後のお話です。
お医者さんになっているのは想像通りなのだけど、バース科医なのが色々理由が浮かんでしまって納得と苦しさを感じます。
遊真は旭の件であの後荒れて片っ端からワンナイトラブしていたらしく、その後も10年間旭を引きづっていて、旭が入籍、結婚、出産した報告を聞く度に、旭が幸せならと言い聞かせつつも割り切れずに苦しんでいて。
もう、うっ……...てなるしかない。
私の思い違いでなければ、遊真って本来ワンナイトなんて軽率なことはしない優しくて誠実な人なのだけど、荒みまくってそんなことになっていたなんて...。
自棄酒して酔って座り込んでいた時に声をかけてきたのが誉で、旭と間違うくらい声がよく似ていて。
誉もやけ酒なうで両手に酒の酔っ払い。
絡んできたのを振り払ったら手に持っていた酒を誉が被って濡れてしまって、放っておけずに家に連れ帰って着替えさせて………からの失恋同士体で慰めあうことに...という出会い。
この誉、元彼に振られた理由が“番ができたから”なんですよ…………なんてこった!
愛していた恋人に横から急に現れた人が理由で捨てられたことまで旭と似ている...!!!
そして、「運命と恋に落ちるより自分の好きになった人が運命だと思いたい」って考え方をしているんです。
似ているのは声だけじゃない、色んな点が被る。
遊真は誉の声が旭に似ていたから、誉は遊真の髪色や体格が怜王(元彼)に似ていたから。
お互いがお互いに自分の好きな人との共通点を見つけて惹かれたんだけど、相手が忘れられない気持ちが手に取るように理解出来しあえる、相手の痛みがわかる、それって馴れ合いなんかじゃなくてもう情じゃないかな。
きっと似ていなかったら相手にしていなくて、あれ以上の縁は紡がれなかった可能性があるので、似ていてくれていて本当によかったと思います。
でも似ていると思ったのはきっかけに過ぎなくて、遊真は誉と自分が似ていてその痛みがよく分かるから1人にしたくない守りたいと思ったんだと思うし、誉といると楽しくて、笑顔が可愛いな、甘やかしたいなって愛しく思ってきている。
感性と境遇(環境)が近いって好きになる大切な要素ですよね。
好きになった人に捨てられ続ける誉、運命の番には既に相思相愛の番がいてフラれた遊真……私はこの切ない結びつきがとても好きです。
情事の後一緒のベッドで寝ていたら誉がクシャミをしたので布団をかけてあげたら擦り寄ってきて、遊真がぎゅっと抱きしめるコマがあるんですが、あそこがとても好きです。
堪らなくなって抱きしめたのが伝わってくる。
遊真って守りたいし愛したい気持ちを強く持っている人だけど、大事な人を取りこぼしてから苦しさと同じくらい寂しいかったんじゃないかと思ってしまった。
遊真と誉の年の差が7歳差っていうのもすごくしっくり。
αはΩのヒーローだと思っていて庇護欲が強い遊真が年下を溺愛する図は想像に易くて、とってもお似合いだな、すごく可愛いなと思います。
遊真が旭の時みたいに暴言を吐く人から誉を庇うシーンがあるんですけど、なんだかその流れもラメントの時に似ていて、切なくも希望を感じました。
忘れたくないけど忘れたいくらいの強烈な出会いと恋した気持ちを上書きしてしまえることをいっぱい経験して楽になってもらいたい。
だから、あっこれラメントとなんだかデジャブ感じるなって場面が誉との間にあることが嬉しい。
旭のことは経験としては忘れないでほしいけど、一緒に過ごしているうちに過去のことになって幸せになってくれるといいなぁ。
誉の元彼αの怜王がしつこく絡んできているし、誉はカフェで旭と輝臣と偶然出会っていて、“アサヒ”という名前で母子手帳を持っていることからもしかしてこの人が遊真の運命の人?と察した感じで次巻に続く。
私はどちらも全然不安要素に思いませんでした。
遊真と誉なら大丈夫と思えたし、何より遊真×誉がすごくタイプなんです。
何巻まで続くのか分からないですが、2巻で終わらずもっと続いてくれたりしたら嬉しいなと思うくらい続きを読むのが楽しみです。
(あっ、大事なときめきポイントを1つ書き忘れてました。遊真、料理まで出来ます!!!!なにそれずるいー!)
運命の番の試練を乗り越えて前巻で結ばれて、今回はラブラブなお話なのかな~と思っていたらまた試練!
びっくりしました。
さなゆき先生の考え抜かれた設定に踊らされっぱなしです。
運命の番とは何か。
急に湧き出る抗いがたい欲求に疑問を抱ける冷静さと強さ、心と本能果たしてどちらで選ぶ方が幸せなのか。
運命の番のその先が必ず幸せとは限らないこと、運命に惑わされず自分の心を信じた人が幸せになれるということ、それでも憧れてしまう強い魅力があること、誠臣と旭、輝臣と旭、誠臣と満留、遊真と旭の対比を交えそれぞれの葛藤を伝えてくれました。
何が正しい訳ではない、でも、みんなが運命の番に導かれるように結ばれる中抗い続けて心を守って幸せになった輝臣と旭の強さと結びつきが素敵で、運命よりもロマンチックに感じられるのがこのお話です。
遊真は運命の番を抜きにしても最後は旭に惚れてしまったので、頑張る前に道が経たれて不憫に思う気持ちもあるのですが...私は遅ればせながらロマンチック・ラメントに出会ったので既にスピンオフが連載されているのを知っているので、気持ちを切り替えてスピンオフで幸せになってくれるのを見守りたいと思います。(読むのがとても楽しみです。)
オメガバースはジャンルとして予想以上に栄え、次々と生み出され続けています。
そのほとんどが運命の番との成就を描いた物だと思います。
α×Ωではないカップルにはたまに出会いますが、運命の番のフェロモンに惑わされて心から好きだった人との縁を切ってまで本能のまま番ったものの後悔するカップルの葛藤や、盲信してしまいそうになる運命という存在と真実の愛について冷静に向き合い直したお話は私はこの作品の他に知りません。
そしてオメガバースは長く栄た分、変わらず好きな人も、マンネリ化してきた人も、飽きてしまった人も、そもそも好きじゃない人もいらっしゃることでしょう。
お好きな人には勿論オススメな作品なのですが、私が特にこの本を読んでほしいのはマンネリ含め“飽き”を感じている人です。
もしまだこの作品を読んでいらっしゃらなければ、是非読んでみてください。
私は大分マンネリ化してきてはいるのですが、今でもオメガバースが好きです。
それもこれも、この作品のように大多数の人の論点と違う視野で作られた稀有なオメガバース作品にたまに出会えるお陰です。
旭はα嫌いのΩ。
αの輝臣を元彼の誠臣だと思いこんで縋り… 体の関係からスタートします。
間違えたのもしょうがない、輝臣は誠臣の双子の弟で、そして旭は誠臣に運命の番が現れて捨てられてしまったΩだったのでした。
迷惑をかけたお詫びに何でもすると言ったら、輝臣は「俺と付き合ってくんない?」と言ってきて、輝臣に群がる虫除けの為に恋人のふりが始まります。
世間は運命の番に憧れ、ロマンチックだと言うけど、運命の番のせいで好きな人と別れることになった旭は運命が怖い。
まだ誠臣を忘れられず引きづっていて心に傷がある旭と、「運命の番だからって諦めるのはその程度」と言う輝臣。
輝臣は運命なんかに人生左右されるのはごめんだって言葉を有言実行してくれる芯の強い人で、ずっと誠臣のことを引きづって前に進めずにいる旭の思い出の上書きをしてくれる。
運命になんて勝てる訳ない!と諦めていた旭の心も開いていってくれます。
旭は一途で可愛いんですけど、輝臣だって一途でかっこいい。
お互い好きと伝えあって、もう一度恋愛する勇気を出したその直後ーーー誠臣と満留カップルとばったり出会ってしまう。
ここでまた試練。
なんと輝臣にとっても満留は運命の相手だったのです。
一卵性の双子という設定はここまで考えてのことだったんだと感動してしまいました。
好きな人を運命に取られる(取られそうになる)という絶望を2度味わう旭の試練が切ないのだけど、輝臣はフェロモンに惑わされず強い意志で抗ってくれる。
運命に負けそうになる旭だけど、輝臣の行動や想いが抗う勇気をくれている。
輝臣の担当医の説明では、ほぼ同一の遺伝子情報の一卵性双生児は運命の番が同じ相手ということは自然なことだそうです。
でも、一卵性双生児は同じ人間ではないので、“運命に限りなく近い存在なだけ”な可能性がある…という話でした。
一度読んだ時は“運命に限りなく近い存在”であって違う可能性がある...というのは輝臣にとっての満留という意味に取っていたんですが、読み返した時にそれは誠臣にとっての満留でもあるのでは?と思いました。
もしかしたら本当の運命の番は輝臣と満留で、誠臣は限りなく運命の番に近かった満留を運命だと思った可能性もあるのかもしれないと。
本当はどちらの運命の番だったのか分からないけど、色々考えさせられました...。
新しい切り口でオメガバースと向き合った、運命に抗うカップルが見れる傑作です。
描き下ろしが輝臣視点だったのも嬉しかったです。
シーモア→白短冊
最近読んだ本が当たり前のように男を相手に選んでいる作品が続いているんですが、どういう恋愛趣向の人なのか特に説明もなく男同士なことにも特に葛藤がないとなると読んでいて(ん????)と一時停止で考えがちで。
深く考えずに読めばいいんだろうけど、この子はゲイなのか?バイなのか?ノーマル(だったけど男を好きになってしまった子)なのか?と逐一考えてしまうんです。
曖昧が苦手で白黒つけて読みたいというか。
あと、同じサークルの先輩後輩だってことは分かるんだけど、なんのサークルなのかよく分からない状態でお話が進むので、だから何サークルなの??と気になって仕方なく。
後にボルダリングをしている描写が入るので、多分ボルダリングサークルなんだなと分かるんですが、冒頭でもちゃんと言ってくれたらいいのにと思ったり。
(……ボルダリング部かと思ったんですが、見切れてるプレートにクライミンと書いてあるので、正しくはクライミング部かも)
夏見の提案で3人で付き合うことになるのだけど、夏見が3人がいい理由は“3人の方が気持ちいいから”だそうで。
あっ…これ最終的にどちらかを選ぶタイプのやつじゃないし、受けさん快楽主義なやつか...!と察しました。
喘ぎ方もあんあん♡ひんひん言うし、わりとはしたない言葉を言う系の淫乱受けさん(「かたくておっきい」「おいしっよぉ♡」「すごいのぉ...っ♡」「らめっ」他)なので、私はそういうのがあまり刺さるタイプじゃなくて、エッチはかなり多いのだけどいまいち入り込めず。
それを抜きにしてもわりと顔のアップが多くて、すごく気持ちよさそうだけど見ているこちらにはあまりなにがどうなっているのか伝わりきらずなページもあって。
そして、晴登が夏見に顔〇した精〇を槙が舐めるところでエッッ!?!となってしまい。
夏見のじゃないよそれ、晴登のだよ???ってちょっと引いてしまって、ついてけないよ〜...と思っていたんですが、、、、あぁ!!そういうことですか……!!!!
お恥ずかしながらネタばらしまで槙の本当の気持ちに気づかず。
なるほど、それなら理解できます。
そうか、あの時槙はそういう気持ちであの言葉を言ったのか。
まんまとミスリードされてしまいました。
分かってから改めて表紙を見ると、敏い人はもうこの表紙を見た時点で察していらっしゃるのかもなぁと思いました。(私は深く考えていなかった)
中盤までどうしよう合わない...と思いながら読んでいましたが、中盤以降の展開は前半より好きでした。
盛り返しはしたんですが、萌まで届かずですみません。
夏見の気持ちが曖昧というか、本心がよく分からなかったのも要因の1つ。
総評中立ではありますが、夏見に撫でられて嬉しそうに蕩けた笑顔を零している晴登を見ていた槙が、夏見に恋してる晴登が好きというのが伝わる表情で顔をほころばせているシーンがあって、槙のあの表情は好きでした。
3Pならではな3連結と2輪刺しもしていたので、お好きな方はおいしいかも。
表題作の他に、「獣の陥落」という作品が収録されていました。
いじめてた子に下克上されるのだけど、この受けくんも淫乱くんでした。
本当はMだったってことかな?
調教アンソロに掲載されていた作品らしいです。
1、2と続いて3巻は時系列が後退するので、2巻のその後のお話はこの4巻です。
アダルトグッズ会社勤務になった希雄と貴宏の新生活同棲編。
想像していたのと違い女性社員(美女)ばかりのキラキラした職場にびっくりしつつ、女の人しかいないことは(ホストも女風も女との仕事で、女に希雄を取られるんじゃないかと心配してしている)店長には言えない!と職場の話をしないでいた希雄に貴宏が寂しがるの巻。
かわいい貴宏貴重です。
貴宏が初めて抱いたあの人と貴宏はどういう経緯の付き合いだったのか、貴宏の両親が毒親だったということも明かされ始めた感じ。
忘れられなかったあの人のことを希雄のお陰で考えなくなっていることに気づいた時からもう過去の人になっていると思っていたんだけど、思い出として肯定できたのは4巻の“今”なようです。
希雄はハプニングバーでのこともあるし貴宏に安心してほしい、どうしたら安心してもらえるかなと考えていて、社内で同僚女性がカレの実家にご挨拶して安心できた♡と惚気けているのを見て、なるほどそれだ!となる…のだけど。
いやいや、貴宏の両親は毒親らしいぞ???親は鬼門なんじゃ?…と波乱の予感。
おばあちゃんと両親と姉3人に甘やかされて大事に育てられた希雄にとって、家族=安心なんだろう。
なんで会うのを拒むのか、性別が問題なのか?と思いあたることはあっても、それ以前の問題が家族にあるなんて想像していなくて。
貴宏は希雄が強い(図太い)ことは知ってるけど、それでももし両親に紹介して拒絶されたら傷つくからと心配してくれていて。
毒親ということだから、同性愛者がどうのを抜きにしてもきっとこれまで拒絶されたり受け入れてもらえなかった経験が貴宏にはあって、つらさが誰よりも分かるんだろうなぁと思いました。
でも貴宏、希雄ママ、あなたのこと多分なんとなくわかってると思う。
恋人だとまでは思ってないかもしれないけど、希雄の大事な人で希雄のこと大事にしてくれてることに気づいてるんじゃないか。
ピ○クハウス(?)がよく似合うふわふわ優しいママだったけど、真はしっかりしてそう。
希雄ファミリーは貴宏のことウェルカムしてくれそうだと思うのだけど、どうなるのかな待て5巻。
ごめんだけど、貴宏じゃないけど私も希雄は貴宏のセックスがよすぎて忘れられなくなって男を買ってたのであって、それまでは男相手なんて無理と思ってたノンケなので、希雄は貴宏の体に落とされたと思っていたよ………。
それくらいインパクトのある出会い方だったし。
でもそうじゃなくて貴宏のささいな行動を見てこの人は自分を大事にしてくれる人だと好きになったそうです。
いや、体がきっかけなのは確かでは???
体はきっかけで、好きになったのは貴宏の行動ということでいいかな。
それなら納得できるのだけど、体きっかけじゃないと言われるとちょっとモヤッとしてしまう。
波乱の気配といえば、貴宏のジムに希雄が本指してた男がいて、てっきりあのバーで出番は終わりと思っていたのでまだだったの?!と驚いた。
今後も絡んでくるのかな?
うーん、この分だと次巻では終わらない気がする。
正直こんなに続くとは思っていなかった。
落果より密果のほうが好きだし、長く読めて嬉しい気持ちもあるのだけど、落果の単行本収録分で終わっていたのも好きだったなと思う気持ちと両天秤で、多分巻数が増えれば増える程私の場合後者が強まる気がしています…。
どこを終点にするか、連載の長さとかでも好みが変わってきたりするのが漫画の難しいところだなぁ、akabeko先生はどこを描きたいのかな、この2人のハッピーエンドはどこなのかなと。
希雄のお陰で両親…家族というものにいい思いを、安心を持てるようになって、貴宏の抱えた闇が救済されたら真のハッピーエンドなのかもしれない。
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アニメイト特典小冊子はまれおじとまれ12歳たかひろの続きでした。
まれちゃんかわいい。
しんみりしてたらオチに笑った。
今と変わらなさすぎる。
全然関係のない無邪気な一言が、束縛のスイッチになっているこの流れがとても好きでした。
その瞬間、この表紙絵が脳裏を過ぎりました。
ブラコン、執着愛、攻めの方がクソ重と思わせておいて受けも攻めのこと大好き。
いつも思うんだけど、なんで兄弟ものって弟が攻めなんだろう。
兄が攻めると倫理的に...というやつなのかな?
本作も弟攻めです。
執着の果てに病んだ弟の悲恋話かと冒頭で勘違いしてしまっていたので、唐突に告白がはじまってえっそういうオチだったんだ?!と思ってしまい。
ページ数的に仕方がないのかもしれないけど、最後かけこんでしまっているなと感じてしまいました。
思っていたのと違った...あれ?!と思いながら読み返してみると、弟がいないとダメダメ、兄がいないと...の時点で共依存を描こうとしていたんだなと気づきました。
両思いなんだけど、まだハッピーエンドじゃないお話です。
日高にとって混乱な展開で、???な気持ちはよく分かるんだけど、幸せを掴みに行っていいのに、せっかく両思いなのに、今まで積み重ねてきた出来事が日高を慎重に臆病にさせてしまっていて。
3巻を読んでいて改めて思ったんですけど、日高とコウやっぱり最強すぎる。
このリアルな関係性たまらなさすぎる……!!!
高校時代の過去回想シーン、あの流れと画面構成お上手すぎてあぁぁぁぁ!!!と心の中で言葉にならない声で叫んでしまった。
こっちも泣きそうだ。
何この感情の五重奏...。
10年も黙って裏切って誤魔化し続けた...だからこそ、今こそ誤魔化さず素直になればいいのに、そうしなければならないのに。
忘れたら、リセットしたら絶対だめなのに。
1度失恋したことは日高にとって辛い記憶だろうけど、コウにとっては1度離れて自分の気持ちと向き合う時間があったからこそ全部ひっくるめて日高が好きだ俺の方が好きだと気づけたわけで、流れていった離れ離れの時間も重要で、やり直してはダメなのに。
延長線上に進んでいかないといけないのに。
こんなに、こんなに好きなのに……。
なんで掛け違っていくの...。
とらにメロメロな日高とコウもかわいかったし、子供と重ねて描いてるのもよかったです。
かすがい、ありがとうとら……。
あと、映画の使い方もとてもよかった。
あぁ、夢のとおりに幸せになってほしい…幸せになってくれ……。
どうなんだろう...どうなんだ???
あなたたちの笑顔が、ハッピーエンドが見たいよ。
毎度マサキの美しさに見惚れまくりです。
素敵すぎるよ最高だよ円陣先生…!
そうよ、おかしいのよ篠宮家は。
タブー重なりまくりなのよ。
裕太までナオに欲情してるんだから余計よ。
でも突っ込みだしたらいけないこの泥沼感が好きだし、マサキのナオへの執着愛も、まーちゃんに弱々でまーちゃん大好きなナオも大好きなんだなぁ。
痺れるんだよなぁ。
テンプレかって吉原先生節も…またかって思うけどこれぞなんだよなぁ。
今巻も空気読めない胸糞人間が出てきます。
父親が1番酷いんだけど、恋人もその妹も大概だと思う。
そして桜坂くんが頼れるいい子すぎる。
いつもありがとう桜坂くん。
普通にしているナオに逆に違和感を感じて心配してくれるのも本当に優しい…。
漫画版二重螺旋大好きなのだけど、たまに突っ込んじゃう描写があるんですが気になるのは私だけなのかな。
今巻は怪我したナオの松葉杖。
怪我してるの(包帯巻かれてる方)左足なのに松葉杖ついてるのは右側…これでいいの?逆じゃない?と。
あと、円陣先生とてもお上手なんですよ?なんですが、たまに吹き出しの並べ方とコマ割りが読み順を間違えやすい誘導の時があると思う。
ここ勿体ないなぁ編集さんも何も思わなかったのかな?読み間違うの私だけなのかなぁ?と思ったり。
好きなんですよ、好きなんですが気になって。
あとがきを読んでちょっと驚いたんですが、コミカライズはわりとコンパクトに纏める予定なのかな?
どこまで描いてくださるのかわからないけどかなり長編になるだろうと予想していたのだけど、佳境だそうで。
そうかぁ…。
どんな纏まり方になるのかな。
とにかく早く続きが読みたいです!
また数年かかると思うので、首をながーくしながらお待ちしてます!
売り言葉に買い言葉健在...!
鳥飼が先にレスキューに配属になるのだけど、元彼とのいざこざを思い出して矢島に言い出しにくくなっていて。
態度とか言い方とかで悩んでいたけど、そんなこと言われたってどう言えばいいんですかね...「レスキュー配属決まった。お先に」だけじゃ嫌味っぽいのかもしれないけど、お前も必ず来ると信じてる、一緒に頑張れるといいな。待ってる。とかじゃダメなのかな?
こちらまで分からなくなってくるよ。
でもちゃんと過去のことで勉強して悩んでるのが偉いし、こうやって直せる人だからこの先矢島とも長く続けられるのかもしれない。
だけど、タイミングが悪かった。
人づてに伝わってしまうと矢島もつらい...話してほしかったってなる。
つらいな…って思っていたのだけど、矢島の周囲の人達が“寂しいもんだ”って言ってて、あぁそうか、これは寂しさなのかと気づかせてもらいました。
理由があったにせよ、矢島を信じきれなかった鳥飼が原因で。
そしてレスキュー配属の裏話を佐竹さんから聞いた時は、さ、佐竹さん~~~!!!ってなりました。
佐竹さんの言う通り、矢島は大丈夫。
むしろ鳥飼の身を案じて駆けつけてくれた。
危険な仕事だから、命の危険がつきものだから。
よく理解してるからこそ心配してくれた。
失う“怖さ”を感じてくれていたから、理由は違うけど鳥飼が感じていた“怖さ”も少し分かってくれたんだと思う。
私は番外編(2巻の頭に収録されているお話)を読んだ時、行為中の配慮の丁寧さがすごく刺さったんですが、今巻でもその配慮がさすがでした。
細かいことを言うのだけど、おしりを舐めたあと何事もなくキスしてる作品ってちょっと思うところがあるんですよね。
フィクションだから、BL漫画だからって気にしないように読むんですけど、一瞬えっ!!となる拒絶心をカバーしてもらえました。
結局やっていることは同じなんだけど、矢島の汚いと分かっていてしない配属と、鳥飼のそんなことは分かっているけど今したいという劣情がこの逡巡のお陰で受け入れられるものになっているというか。
こういうリアルさがほんと堪らない。
好きな人の写真をスマホの壁紙に設定するのはあるあるだけど、鳥飼はロック画面にはしなかったところも好き。
矢島はそんなに変わらないと言っていたけど、ロック画面とホーム画面はセキュリティが大分違うと思うよ、だってロック画面はロックがかかっていても見れてしまうじゃない。
そりゃあ壁紙に設定しないという選択が1番安全ではあるけど、周囲のことは気にかけつつも我慢しきれていないのが可愛いよ!
シーモア特典では矢島は矢島らしいことをしているのですが、これはこれで矢島らしくてよかったです。
これが今の写真だったなら、お前無用心だろホーム画面にしろとか言ってるのかな?とか想像してクスッとなってしまいました。
なんて言ったらいいんだろう、自分たちの関係をバラしたくない足掻きとかでなくて、大人としての嗜みを感じるんですよね。
大人には周りのことも考えてそれなりに配慮してもらいたいな...細かいことを言うけども!の気持ちも満足させてもらいました。
あの...これ、まだ続けられますよね?!
続きますよね大島先生!
矢島がレスキューに配属されるまで見守りたいです!