いちご狂さんのマイページ

レビューした作品

アドバンスドレビューアー

女性いちご狂さん

レビュー数52

ポイント数415

今年度78位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

圭騎の柔らかい表情が感慨深い...!

3巻で首筋を噛んでいましたが、首筋を噛んだのであって項ではないと思っていたので、これも項になるのか...!と驚きました。
番契約が完了したにしてはあまり騒がないなと思っていたら、発情期ではなかったから無効とのこと。
あぁそうだった、そういう設定だった。
オメガバース作品は結構読んできたはずなのにうっかり抜け落としてしまっていた。
なるほど、だから落ち着いていたんだな。
理玖は圭騎のことを声を聞いただけで嬉しくて泣いちゃうくらい好きなのに、圭騎も囲ってでも大切にしたいと思っているのに、理玖にはけじめが必要で少し遠回りしてるのがじれったいです。
けど、これも必要な時間……。
圭騎にとっては理玖を愛しているからこその贖罪の時間でもあって。

3巻の感想でも書いたのだけど、やっぱり李里耶はいい人だったし、指導役でした。
意地悪と言っていた方はどこでそう思ったんだろう?
事前情報に身構えていたんですが、すっかり保護者だったし、全然意地悪じゃないです!
綺麗で、強くて、1度懐に入れた人を大切にしてくれるあったかい人で、私は好きです。
最初は理玖の為じゃない圭騎の為だと言っていたけど、今では圭騎の為じゃない理玖の為だって言っていたのが印象的でした。
彩斗も、叶わぬ恋だったけどあのままなし崩しに親友の座に収まるのではなくもう一度真剣に告白したのがよかった。
彼にとってもけじめがついてよかったと思うし、読者としてもすっきりできてよかった。
一度好きになってしまったあとで変わらず親友でいられるのか...実際は難しい気もするけど、きっとこの二人なら大丈夫なんだろう。
というか、彩斗は私の中では素敵なお嫁さんをもらっている姿が想像できたんですよね。(勝手な想像)
そういう未来がくるといいんだけどな。

“氷の帝王”とは、圭騎の努力で作られた物だったんですね...。
自我を殺して生きることの虚しさは想像することしかできないけど、そんな自制を凌駕する存在に出会えて色のある人生をおくれるようになってよかった...。
α主義でΩは子を産む道具としてしかみない父親と母親から権力を取り上げたし、これからの首藤家は差別もなく、子宝を授かった時も性別関係なく大切にするのでしょう。
理玖もけじめをつけたけど、圭騎もけじめをつけたのだろうなと思います。
片方が頑張るのではなくて互いに頑張っているのがこの先の将来の安泰さを感じさせてくれました。

表紙でもつけている首輪、項を噛んで番契約をする前に購入していたものだというのが素敵でした。
理玖の首を守らせたかった、大事にしようと思っていたのが伝わってきます。
末永くお幸せに!

李里耶の立ち位置が気になる

2巻で彩斗が首藤家のことを“首藤家はアルファ至上主義だ。これまでオメガを正式な家族として受け入れたことはない”と言っていて懸念していたのだけど、出てきましたねご家族(お母様)。
やっぱりアンチオメガだった上、理玖の父親を調査していてどんな人物だったかも暴露され。
理玖は蔑まれて圭騎の家から追い出されてしまったのだけど、圭騎がちゃんと探しに来てくれて。
でも理玖は愛している圭騎に似た母親に蔑まれて自分は圭騎に相応しくないと圭騎を拒絶してしまい、怒った圭騎に組み敷かれて首筋を噛まれます。
これは首筋であって項ではない解釈でいいのかな?まだ番解約は結ばれていない...?
夜中から昼過ぎまで抱き潰され...この圭騎の理玖に対する強い執着と溺愛と絶倫さよ。
強引に抱き潰したから、理玖が脅えてしまっていつもと様子が違い、今度は圭騎が拒絶さます。
理玖には彩斗、圭騎には李里耶。
親友として傍で相談に乗ってくれるのだけど、李里耶の真意がまだ分かりかねる。
2巻の時点でこの子は恋敵ではなく同じΩとして教示してくれる立ち位置なのかな?と感じたのだけど、3巻でもやっぱり圭騎の親友兼同じΩとして理玖をサポートしてくれているように思えるのだけど、どうなんだろう?
私はこの作品を読む前にどなたかがレビューで李里耶が意地悪と言っていたのを見たのですが、今のところ意地悪だとは思いません。
次巻でそんなふうになるのかな?そうではない気もするのだけどなぁ。
4巻でぐっと李里耶と距離が近づくと思うので続けて読み進めてきます。

圭騎、料理はしない人かと思っていたのだけど、できちゃう人でした。
1巻では圭騎のことをスーパー攻め様だと思っていたけど、スパダリ要素が強くなってきました。

体感10分

圭騎が強すぎて彩斗が当て馬になれそうもないと思っていた通りに騎士の座に収まっていました。
同じΩでありながら首藤と並ぶα社交界のトップエリートかつ美貌の持ち主である李里耶が登場したことで、理玖が圭騎に対して恋をしていることを自覚します。
彩斗は李里耶に嫉妬するし圭騎は理玖に近づいてくるαに嫉妬するしで両思いだなぁと思いました。
しかし実際は、圭騎の愛は理玖にうまく伝わっていないのだけど。

“首藤家はアルファ至上主義だ。これまでオメガを正式な家族として受け入れたことはない”
この言葉は彩斗が言ったことであって、圭騎が言ったわけではないのだけど、これって子供のことだけでなく娶った場合の理玖のこともだよね...と。
そして理玖は自分は優秀な子供を産むための道具なのではと葛藤します。
彩斗は当て馬としては機能していないけど、物語の引っ掛け回し役兼圭騎の気持ちを聞けるきっかけ、2人が結ばれるきっかけとして活躍していたように思いました。

李里耶はどういうボジションなんですかね。
恋敵?と思ったりもしたけどそうでもなさそうだし、同じΩとして教示する役なのかな?
まだ分かりません。

今回も体感10分でした。
読み終わるのが早い...!

最後に収録されている「その日その時」で理玖は1巻の図書館で迷子になった時に親切にしてくれたあの人が圭騎と重なっていたようだったけど、圭騎はどうなのかな?
あの時の子だって分かっているのかな?

懐かしの…

原作既読。
まず、キャスティングがお上手だなと思いました。
特に佐藤さん。
私がキャスティングするなら理玖はもう少し美人系のお声の方を思い浮かべるのですが、違うわこれだわ、キャスティングお見事だわ!と。
綺麗さの中に青さというか少年らしさがあるというか…男の子だなぁと感じる絶妙なお声を聴かせてもらいました。
だけど濡れ場は一気に艷やかで、可愛らしく色っぽく喘いでくださっていて。
喘いでいるときの方が普段よりワントーン高い感じなので、そのギャップもよかったです。
興津さんは相変わらずの安定感で達者でいらっしゃいました。
お2人ともお上手なのですが、個人的には佐藤さんの演技が聴けてよかったなぁと思いました。

一点、演者さんと関係のない話をすると、「私にはお前を保護する義務がある」のセリフの後ろで流れるBGMと流れ出すタイミングが古のBLCDを聴いているかのようでした。
伝わるかなこの気持ち。
コミックスもストーリーが王道で、ところどころで古のBL感を感じたのだけど、まさかCDでもそう感じるとは。
ごめんなさい、懐かしさにちょっとだけ笑ってしまいました。
昔のBLCDを知らない方は特に引っかからないと思いますのでご安心ください。
ご存じの方はもしかしたら私のように懐かしく感じるかもしれません。
シャルムガットさんだから、ちょっと大げさなBGMがついていてもまぁシャルムガットさんだしとはなるんですが、これはあえて古のBLCDを意識してるのかな?

どことなく懐かしの感じ

絵柄がとても綺麗です。
素敵なキャラクターなんですが、正直自分の好みのタイプではないので手に取るのが遅くなりました...が!それでも気になって手に取らせるこの圧倒的美しさ!丁寧さ!!

理玖はΩだけどαとして育った子で、αの矜恃を持ったΩ(そしてとても優秀)だというのが本作の特徴かと思います。
途中で同意しているので犯されたというわけではないんですが、そんなつもりはなかったのにスーパー攻め様(現時点)に抱かれることになり幼なじみの彩斗にも襲われ、立て続けに貞操の危機。
そして、理玖の親の会社が経営不振で身柄を預かるのと引き換えに融資。
最近の作品だけどなんだか昔のBLに通ずるところを感じたというか、懐かしさを感じます。
赤子の入れ替えとかネタばらしの速さとかにもそんなことを思ったり。
昔はこういう展開も多かった気がするけど、そういえば最近は減ったなぁ。
正直いつ好きになったのかはよく分からないのだけど、1巻時点でお互いに特別な存在となっています。
助けられたからとかではない気がするんですよね、魂のつがいだから一目惚れみたいなものだったのかな?と思っているのだけどどうなんだろう。
因みにタイトルの“共鳴発情”とは魂のつがいにしかおこらない作用で、触れ合うと電流が走りそれを発端にして互いに発情することだそうです。

オメガバースに懐かしさの混ざったような作品で、驚きの展開とかはないのだけど、とにかくすごく読むのが早かったんですよね。
体感10分という感じ。(参考までに、私は普段1冊読むのに1時間~かかるタイプです。)
こんなに早く、集中して読めることはあまりないので、それだけ読みやすくて面白かったんだと思います。
ドラマCDも買ったので一旦キャラクターのお声を落とし込んでから2巻に行こうと思います。

シーモア→白短冊

マイベストオブ阿座上×寺島

原作既読。
原作に忠実な作りです。
理央の声を演じているときの阿座上さんが大好きです!
1巻の頃に比べると声が柔らかく甘くなったのが、綾斗のことが大好きでラブラブな3巻だものなぁとほっこりしました。
綾斗役をされているときの寺島さんもとても好きなのでこのカップリング耳が幸せです。
他の作品でもご一緒されていらっしゃいますが、私は甘息が1番好きです。

えっちが多いんですが、巻数を重ねていくと最初の方の巻の方がえろかったなぁと思うことも多いんですが、甘いきは衰えることを知りません。
とびきりえっちに聴こえる理由の1つは行為中にキスが多いからなんじゃないかな?と個人的には思っています。
SEもとてもいい仕事をしてくれている。
これがなかったらえろさがかなり違う気がします。
あと攻めの理央がすごく気持ちよさそうなんです。
BLCDってどちらかというと受けの方が気持ちよさそうなことが多いと思うんですが、攻めも受けと同じくらいかそれ以上に気持ちよさそう。
セクシーな阿座上さんが堪能できます。
寺島さんもとってもえろかわいいです。

寺島さんといえば、今巻では英会話が聴けます。
大変だったと思うのですが、漫画のあのシーンが音で聴けて嬉しかったです。

DISC2に『甘くて熱い二十歳の夜』が収録されているのですが、理央の「かわい…」「すっげーかわいい」「あやとっすきだいすき」「かわいいすき」のかわいい祭りが漫画でもとてもきゅんだったんですが、阿座上さんのお声で聴くともう可愛くて…キュンキュンしました。
おすすめです!

CAST TALK CDは作中の英会話のお話と寺島さん阿座上さんの学生時代の修学旅行思い出と海外編にちなんで海外のお話と匂いについて。
某身近なイタリアン…を美術館って言っていたのが面白かったし、理央の香水案が素晴らしすぎた。
絶対需要ある。

コミックス3巻に収録されていた『甘くて熱い冬の夜』が大好きで、あれを音で聴きたいので是非どこかに収録していただきたいです。

眼鏡の使い方が上手すぎる

1巻でスラックスの丈が短めな気がして少し気になる...と書いたんですが、長くなってる!?(気のせいだったらすみません)
元々スラッとした足のシルエットが綺麗な体を描かれる作家さんだけど、ますます魅力的に見えました。
1巻でも慶司がコンタクトにしようかな~と言っていましたが、眼鏡でいてほしい!!!と願っていたので、眼鏡のままでいてくれて嬉しかった。
でもコンタクトにしちゃうので、あぁぁ...でも慶司の気持ちを考えたらコンタクトにしたいよね...!と、眼鏡に未練を抱きながら読み進めていたんですが。
なんだこれ、こんなご褒美がもらえるなんて!
ネタバレごめんなさい、コンタクトが合わなくて涙ボロボロ流す慶司を見れてコンタクトありがとう!!!!となった調子のいい私です。
かわいかった~涙も言い分もかわいかった~~!!!
ごめんね痛いのに萌えてしまって。
コンタクトが合わない体質とのことで結局眼鏡に戻ってくれるし、コンタクトのお陰でいいもの見せてもらえたしでいい事しかなかったです。(合掌)
あと、慶司が裸眼で見た世界も描いてくれているんですよ。
こんな風に見えているんだなぁと知れて嬉しかったし、表現がお上手で。
眼鏡の人が外したりつけたりする描写はよくあるけど、こういうところまで描いてくれる作家さんって珍しい。
眼鏡つけてしていいよって言ってくれる雀さんにも萌えたし、初めてクリアに見れて隅々まで焼き付ける慶司にも萌えた。
アイテム(眼鏡)の使い方がとてもお上手でした。

慶司のシャワーシーンがね、もうかっこよ!!色っぽーーー!!で非常に眼福で。
1枚使って描いてくださってありがとうございます...!
素敵すぎて、この吹き出し移動できないか?って、邪なこと思ってすみません。(貪欲)

セッの時、慶司は全部入れてなかったそうで。
雀さんのこと大切にしているのがこういうところからも伝わってきました。
それを明かすタイミングも上手い。
さりげなくお揃いになっているペアのプレゼントにも萌えた!

1巻にはナンバリングがなかったけど、元々続く予定だったのかな?
それとも大人気だったから2巻も描いてくださった感じなのかな?
あとがきを読むと後者な気がする。
私はてっきり1巻完結だと思っていたので、2巻が出ると知って続きモノだったの?!と驚き、買う!買うよ?でも1巻を超えてはこないだろう、なんて失礼にも思っていたんです。
前のめりに発売を待っていた訳ではなかったんですが、なんのなんの、マミタ先生のセンスが1巻以上に光っていました。
語彙力のなさが顕なんですが、読みながら「上手い!」と何回心の中で呟いたか。
読めてよかったです!
1巻は癒しだったんですけど、2巻は萌え!!!萌えがそこかしこに!!
雀さん視点も読めるし慶司視点も読めるのも配慮が行き届いていてありがたかった。
雀さんの心残りを叶えようとしたことから始まって、その願いを全部叶えておめでとう!で終わらない。
これからは2人の願いを叶えていくんだろうな。

蛍火艶夜 下 コミック

amase 

クレ…………

今回もうす消し特装版を購入しました。

▼坂ノ上庚二少佐編
狂犬そうな見た目な伴(表紙の子)がどうなってBでLな展開になるのか想像がつかなかったんですが、なるほど...。
伴みたいな子は現代で学生をしていたら浮いてはいるだろうし1匹狼だろうけど、こういう目には合わないタイプなんじゃないかなと思う。
だからこそ時代設定が生きているなと思ったし、こうやって屈服させられても反骨する野性味のある姿にそそられました。
あの言葉がこんな形で現実になるなんて。
妻子はいるけど教科書通りにこなした感じで恋はしてなさそうなので、もしかして初恋だったのかな...。
でも伴の気持ちはどうなんだろうまだよく分からないなと思っていたら、いや両思い?!
えっ、いつ好きになったんだ?!
読み返しながら考えていたんですが、これは坂ノ上と征こうと思ったからそうしたというよりも、もともと特攻するのが願いだったんですかね。
友達もいなくて、揉め事おこしてばかりで、人間向いてないって自覚してて、家族に預ける遺品もない寂しい子。
命を散らしてしまったけど、孤独だった伴が坂ノ上少佐のお陰で最期にさみしくなくなれたお話なのかなって思えました。
面白かったです。
ただ、始まり方が始まり方なので上巻著者コメの趣旨から少し逸れている気もして。
坂ノ上少佐視点で考えるとその通りなんだけど、伴が...。
私は上巻を読んでamase先生は萌えとして消費するだけのために戦争を扱ったんじゃないと思えてすごく胸に刺さったんですが、上手く言葉にできないんですが下巻は萌え要素が強くなってしまっていたように思います。

▼鳴子部隊編
初めて部隊にスポットが当たっています。
任務以外の共同生活を仲良く過ごしてる8人を見ているともう...家族同然に情も生まれるわけで、大事な仲間が1人また1人と減っていく重さを1番感じました。

「あ、この世から人が1人減った。増やさんとと思う」
私は上巻の感想に「死が身近にある病気を罹っていらっしゃる余命幾ばくの人の中には、本能的に子孫を残さないといけないという状態になり、すごく性行為がしたくなるケースがあるらしい」と書いたんですが、ソノのこの状態はまさにそれだって思いました。
獣欲...獣欲かぁ。
みんながみんなこうなる訳じゃないから自分がおかしくなったんだと思うかもしれないけど、ある意味生存本能なんじゃないかと思います。

ヒソーチョは優しすぎるんだろうな。
ソノと寝るのは自分の恐怖心や重圧を散らすためもあったのかもしれないけど、ソノへの情もあったんだと思う。
大事な仲間の気持ちだから受け止めようと思ったんだろう。
ヒソーチョだけ痩せていっているのも痛々しくて。
愛してると言われても、愛してるとは返せなかったヒソーチョだけど、別れの際に気持ちを返せたのはよかった...だけど、私には展開が急に思えてしまって。
突然の別れに溢れる気持ちに気づいたのかもしれないんだけど、盛り上がっているところを一緒に盛り上がれなかったのが残念。
こんなことを言っていいのか悩むけど、こんなに濃い日常も友情も愛情も、現代ではなかなか得がたいだろう...戦争は二度と起こってほしくないけど...戦争を戦ったからこその唯一無二のものだと思う。
最後は、私にはうーん、ここで終わりかぁという終わり方でした。

話が変わるんですが、「んほ」じゃなくて「んお」なんだけど、ヒソーチョがんお゛♡んお゛♡喘ぐようになってしまうんですよ...。
私はそれが合わなくて。
お好きな人すみません。
でも、んほ喘ぎが苦手な人はもしかしたらダメかもしれないなと思った。
ソノもソノでヒソーチョのおしりの穴をおま○こって言いだすし、精○のこと僕の種って言うので、こういう表現がダメな人もダメかも。
好きだったんだけどな鳴子部隊編...どうしてもこういう濡れ場が駄目なんだ。。。

▼描き下ろし 淀野と正雄
淀野は正雄のことを断るだろうと思っていたのになんだかんだ面倒見てるのが意外でした。
正雄はどういう立ち位置なんだろう。
志津摩の姪(柚子?)と正雄が世代を超えて結ばれてめでたしめでたしな感じかな。

▼描き下ろし 戦後
鳴子部隊編が私の中では途中で終わってしまったような後味だったんですが、こちらをもって完結しました。
今までに登場したキャラクターたちのその後も見れます。
私の推しは八木×志津摩なんですが、読み返すごとに塚本×橋内のよさに気付かされます。

▼特別描き下ろし 酒井千代松大佐編
申し訳ないのだけど、私はお国のために死ぬことも生き残ってしまった申し訳なさも分からなくて。
戦争について考える度に、戦時下に生きていたらそういう思考になったんだろうかと考えるんだけど、きっと死にたくない怖いと震えながらなるようにしかなれなかっただろうなと思う...。
だからフユと酒井大佐の行動は理解しきれないのだけど、この狂気と虚しさは戦争の闇だと思う。

▼特別描き下ろし しろくろ
エッ.........エッッッ?!?!?!
全然気づかなかった........(頭抱え)
待ってくれ…清い身でいることの重みも変わってくるじゃないか...(頭抱え)
絶対に読まないといけないお話でした。

▼下描き
今回も下描きが収録されているのだけど、ラフはなくなっていました。
その代わり未写植原稿が収録されています。
個人的には未写植よりラフが見れる方が嬉しいな。

運命に翻弄された人達とその結末

1巻で誉と旭と輝臣が出会って次巻に続いていたけど、ここで遊真と旭まで再会するとは!
でも、旭の声を誉の声だと間違うんです。
あそこで、もう遊真にとってこの声は誉なんだなと、1番は誉なんだなと伝わってきて……。
遊真に誉がいてよかった...誉と出会えててよかった...。

怜王と冬空は契約番とのことで。
うーん、どう展開するのかなと楽しみにしていたんですが、怜王に誉という恋人がいるのを知らずに番契約して誉に謝罪する冬空に...満留のような立ち位置だなぁと。
本心を言うと、ここまでラメントと同じじゃなくてもよかったんじゃないかなと。
今まではラメントと似ている展開があると遊真のつらい思い出の上書きをしているように感じて好きだったのだけど。
誉のことが好きなのに冬空と番契約した怜王にも共感出来なくて。
怜王なりに誉を安心させたくて契約したというのは分かったんだけど...でもなぁ……愛し方を間違いすぎ。
そうするにしても、まず誉と話し合ってから行動すべきだって分からないのが無理だし勝手すぎる。
「俺は番を作ったけどおまえが1番だ」って、そんな酷い言葉聞きたくないし何も嬉しくないよ。
(しかし怜王のかけ違った愛のお陰で遊真と誉がいるわけで...遊真の幸せ見守り隊としては感謝しなければならない。)
誉は遊真のお陰で怜王にはもう未練がなくて、でも未練がないなら遊真と始めた関係(傷の舐め合い)は成立しないのでは?って気づいてしまう。
常に別れを考えてしまう誉には、その先の幸せな結末が描けないんですよね。
でももうこんなに遊真のことが好きなのにどうしようとなっていたら、救世主七星現る。
相変わらず強引で勝手なお節介焼きだったけど今回はファインプレイ。
旭と話ができたお陰で誉は自分の純粋な気持ちを信じて、大切にしないといけないと教えてもらう。
誉には旭が、遊真には誠臣が背中を押してくれていた。
運命に出会って心で愛した人を手放したこと、衝動のままに運命と番ったことを後悔している誠臣からの「運命はきっかけでしかない。心が大事」という言葉に、誠臣も自分の素直な気持ちを信じなければ後悔することになる、運命は絶対じゃないと気づく。

さなゆき先生はフェロモンを点描のトーンのようなもので表現されるのだけど、誉から漂っていた匂いは遊真のマーキーングだそうです。
優男な見た目に反して独占欲と執着心つよつよな遊真が堪らない。
全方位に威嚇するような容赦のないマーキングって、それこそ誉がΩだったら雁字搦め過ぎてしんどかったかもしれない。
でも、βの自分じゃ...いつか別れが...と悲観しがちな誉にとってはその重さはすごく嬉しい愛情表現で。
あの強いマーキングも、βの誉だからこそ耐えられているんじゃないかと思う。
重くてしんどいじゃなくて、これくらい重い方が安心できる...本当にお似合いの相手を見つけたと思う。

誉の怜王とお揃いのピアスはいつ外すんだろう?早くそんなの外しちゃえ!って思ってたんですけど、よしよし、これでもう安心!
外したピアスの代わりに遊真が選んだピアスをつけちゃえばいいよ!と思っていたら、ですよねー!!!!!そうなりますよねー!!!!!

βなばかりにいつも蚊帳の外でΩだったらよかったのにとずっと思ってきた誉にとって、項を噛んでもらうことは叶わない憧れの行為だったのかもしれないけど、βの誉を好きになったからΩにするみたいには噛まないと遊真が言ってくれたことで、体への気遣いはもちろん、βの誉のことが好きなんだと何より伝えてくれていた。
項を噛んで、痕が消えないように噛み続けるという愛もあると思うけど、噛まないという選択がこの2人の場合は最適解だと思えました。
遊真はクソ重溺愛執着攻めで大変だと思うけど、この先もその重い愛を窮屈に感じてしまうことなく、ずっと受け止めてあげてね誉。

遊真の幸せ見守り隊

「ロマンチックラメント」のスピンオフです。
奇しくも輝臣と旭と同じく、遊真と誉も体の関係から始まっているのですよね。
しかも遊真の相手は旭に似た声で、遊真や旭が通っていた東成大の3年生。
7つ年下の元モデル、現カフェ店員のβです。
誉がβでΩじゃないのもロマンチックシリーズっぽくて好き。
遊真は医者になっています。
大学時代のあの頃から10年後のお話です。
お医者さんになっているのは想像通りなのだけど、バース科医なのが色々理由が浮かんでしまって納得と苦しさを感じます。
遊真は旭の件であの後荒れて片っ端からワンナイトラブしていたらしく、その後も10年間旭を引きづっていて、旭が入籍、結婚、出産した報告を聞く度に、旭が幸せならと言い聞かせつつも割り切れずに苦しんでいて。
もう、うっ……...てなるしかない。
私の思い違いでなければ、遊真って本来ワンナイトなんて軽率なことはしない優しくて誠実な人なのだけど、荒みまくってそんなことになっていたなんて...。
自棄酒して酔って座り込んでいた時に声をかけてきたのが誉で、旭と間違うくらい声がよく似ていて。
誉もやけ酒なうで両手に酒の酔っ払い。
絡んできたのを振り払ったら手に持っていた酒を誉が被って濡れてしまって、放っておけずに家に連れ帰って着替えさせて………からの失恋同士体で慰めあうことに...という出会い。
この誉、元彼に振られた理由が“番ができたから”なんですよ…………なんてこった!
愛していた恋人に横から急に現れた人が理由で捨てられたことまで旭と似ている...!!!
そして、「運命と恋に落ちるより自分の好きになった人が運命だと思いたい」って考え方をしているんです。
似ているのは声だけじゃない、色んな点が被る。
遊真は誉の声が旭に似ていたから、誉は遊真の髪色や体格が怜王(元彼)に似ていたから。
お互いがお互いに自分の好きな人との共通点を見つけて惹かれたんだけど、相手が忘れられない気持ちが手に取るように理解出来しあえる、相手の痛みがわかる、それって馴れ合いなんかじゃなくてもう情じゃないかな。
きっと似ていなかったら相手にしていなくて、あれ以上の縁は紡がれなかった可能性があるので、似ていてくれていて本当によかったと思います。
でも似ていると思ったのはきっかけに過ぎなくて、遊真は誉と自分が似ていてその痛みがよく分かるから1人にしたくない守りたいと思ったんだと思うし、誉といると楽しくて、笑顔が可愛いな、甘やかしたいなって愛しく思ってきている。
感性と境遇(環境)が近いって好きになる大切な要素ですよね。
好きになった人に捨てられ続ける誉、運命の番には既に相思相愛の番がいてフラれた遊真……私はこの切ない結びつきがとても好きです。

情事の後一緒のベッドで寝ていたら誉がクシャミをしたので布団をかけてあげたら擦り寄ってきて、遊真がぎゅっと抱きしめるコマがあるんですが、あそこがとても好きです。
堪らなくなって抱きしめたのが伝わってくる。
遊真って守りたいし愛したい気持ちを強く持っている人だけど、大事な人を取りこぼしてから苦しさと同じくらい寂しいかったんじゃないかと思ってしまった。
遊真と誉の年の差が7歳差っていうのもすごくしっくり。
αはΩのヒーローだと思っていて庇護欲が強い遊真が年下を溺愛する図は想像に易くて、とってもお似合いだな、すごく可愛いなと思います。

遊真が旭の時みたいに暴言を吐く人から誉を庇うシーンがあるんですけど、なんだかその流れもラメントの時に似ていて、切なくも希望を感じました。
忘れたくないけど忘れたいくらいの強烈な出会いと恋した気持ちを上書きしてしまえることをいっぱい経験して楽になってもらいたい。
だから、あっこれラメントとなんだかデジャブ感じるなって場面が誉との間にあることが嬉しい。
旭のことは経験としては忘れないでほしいけど、一緒に過ごしているうちに過去のことになって幸せになってくれるといいなぁ。

誉の元彼αの怜王がしつこく絡んできているし、誉はカフェで旭と輝臣と偶然出会っていて、“アサヒ”という名前で母子手帳を持っていることからもしかしてこの人が遊真の運命の人?と察した感じで次巻に続く。
私はどちらも全然不安要素に思いませんでした。
遊真と誉なら大丈夫と思えたし、何より遊真×誉がすごくタイプなんです。
何巻まで続くのか分からないですが、2巻で終わらずもっと続いてくれたりしたら嬉しいなと思うくらい続きを読むのが楽しみです。

(あっ、大事なときめきポイントを1つ書き忘れてました。遊真、料理まで出来ます!!!!なにそれずるいー!)