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女性ミスTyさん

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UNKは食べないので安心してね!

 最初実写かと思ってびっくりした…CGを用いた作品のようです、専門的な知識や技術が必要だと思いますし、勉強と努力の積み重ねの上に作り上げられるものでしょう。
 そんな崇高なるものが、こんな小学生以下が盛り上がりそうな2大ワードタイトルに用いられて良いのだろうか…いや、良いのだろうな。

 大スカ性癖なので購入しましたが、やはりそれが目当てだと少し物足りないかもしれません、トイレに入ったと思ったら次のシーンではもう用を足し終わっており、している瞬間などは描かれておりません。
 
 ただ、大スカがタブー視されるBLにおいて、お便の存在を目に見える形で描いただけでも凄いかもしれない。
 座っている便器の中と上側から遠目なのと、ブツが見えるシーンが2箇所あります、凄くリアルでは無いけれど苦手な方は一応注意かな?

 1ページワンシーン、作りとしては絵本とかゲームのイベントCGみたいな感じかも、作中の半分が本編でもう半分はセリフ無しの差分。
 カラーで立体感があるCG男子の裸は見ていて少し羞恥心も覚えます、鎖骨周りの肌に浮き出た骨までうっすら見えるような細やかさも。

 転校生陰キャの倉田君と、表紙のイケメン陽キャ前山君のお話。
 弱みを握って系のストーリーを思わせるあらすじの感じがエグそうに見えますが、前山君が無知過ぎるのに加え天然入っているのか、実際は割とノリノリで穏やかに終わりその後が気になる感じです。
 脱ぐのはイケメン前山君の方だけで、HシーンはTNKを食べる(?)所までで挿入とかは無し。
 
 UNKがどうこうより、綺麗なお顔と体のイケメンCGで目を潤すのがこの作品の一番の楽しみだと思いました、コンピュータ技術が進んだ世の新しいBLの表現の形を見る事が出来ました。

熱い表紙に反し夢見る乙女向けストーリー

 「地下格闘大会」に「筋肉イケメン」のクセ強ダブルパンチを含む激長タイトルに惹かれ、イラストも良さそうなのでDLしましたが私には合いませんでした(-_-;)…よって以下の感想は辛辣なものとなっておりますのでそれでも良い方のみお進み下さい↓

 主人公ホクト(受)は亡くなった両親が抱えた借金を返済する日々、そんなホクトに顔も知らない海外の親戚を名乗るヤマトという人物が、お金を支援し続けている。

 借金返済の為に地下格闘大会に向かうホクトを止めようとするバーテンダー、大会で戦う無敗の王者、そして親戚を名乗るヤマト…結局は全部同一人物(攻)、そこまでホクトを想い助けようとするのに深い理由があるのかと思いきやそうでもなく。

 ヤマトは居酒屋の店員として頑張っているホクトをたまたま見かけ、庇護欲を掻き立てられ好きになったんだとか。
 このきっかけに二人の直接の接触はありませんし、他人に触らせたくない程の独占欲と、お金まで振り込んで援助する程惹かれる理由としては弱過ぎる。

 棚ぼたみたいなきっかけで、理想的なイケメンが一方的に無償の愛とお金を注いでくれる、こんな都合が良過ぎる話が許されるのだろうか…?
 「海外の親戚」と言うのが本当なのか口実なのかによっても少し見方が変わるけれど、作中からは読み取れませんでした。

 地下格闘大会の正体は相手をイかせた方が勝ちのエロバトル、そしてヤマトは「無敗の王者」、要するに大会に挑戦するチャレンジャー達と、ある程度は肉体的交渉をしているって事になりますよね。
 もしやホクトに送っているお金もその賞金なのでは…?よく考えると不純を感じてしまい、このテのお話が好きな方にとってもモヤモヤしそうなポイントがあるかも。

 ハイテンションとありますが、どこにもギャグとは書いて無いので特に笑えるお話でもありませんでした。
 ホクトの苦労に対する可哀想や、ヤマトとの電話のやり取りで紡がれていく絆、短編だから仕方ないけれどそれらの場面が省略気味になってしまい、あまり感じ取れなかったのも楽しめなかった原因かもしれません、イラストは良かったので今後に期待します。

自由を求め奈落へと墜ちる

 今回は闘技場モノで「迷宮」要素はあまり感じられなかったです、前半は主人公ラミーと闘士仲間グラムとの間にほんのりBL要素を匂わせながら、順風満帆に事が進むかのように見えます。

 ところが金儲けの道具として買われた者にそんな上手い話ある訳が無いのだ、最初から仕組まれたタイトルの「罠」の意味をここに来て知る事になる。
 残酷な話ですが金払ってラミーを買った側にしてみれば、自由にさせても自分が損をするだけだし、まぁ当たり前の感覚かもしれない、にしてもやり過ぎだけれど…。

 特に目立っていたのが小太りなオタク系ファンとの行為、いかにもなビジュアルとvol.1に出て来たイクスもびっくりの気色悪い言葉責めがしっくり上手い、慣らしてから挿入しキスをするなど優しさ(?)も見せ、ラミーたんが男でも愛は変わらない旨の発言、ある意味溺愛攻めなのでは?…違うか。

 順番待ちの列を成す観客パートは、あっさりとしか描かれていないのが救いかもしれません、決闘中のシーンに手書きで観客達の叫びがたくさん書かれていますが、見るからにロクでも無いヤツらですからね…。
 最後の魔物パートも短めですが、やらせ試合しかして来なかったラミーに当然勝ち目は無し、そもそも武器持って無いじゃん…触手に捕らわれ産卵する一コマはややグロテスクで芸術的でもあります。

 シリーズ3作中一番悲惨な主人公だと思いました、犯された人数がダントツ、BL要素の相手であるグラムの扱いも酷く、それ以上にモブパートの方がメインに感じられるから尚更。
 プレイのバリエーションも豊富で「ここまでするか!」と言いたくなるレベルの性暴力の嵐だ、でもこれらの延々ハードプレイを描き上げたのは見事でもあります。

 3作品通して読みましたが、それぞれ異なるタイプの迷宮&バッドエンドなのが興味深く、キャラクターの幅広さや、不気味なものも含めて豊かな表情も良かったです。

迷宮BADEND ep2 同人R18電子 コミック

蛇ノ眼 

罪火は消えず燻り続ける

 今回は迷宮探索者の護衛をする主人公のレイン、その妻カーナ、カーナの弟リックスのお話、過去に罪を犯したレインは復讐の罠にハメられる、カーナとリックスを守る為、自らの身体を張って陵辱の罰を受ける事に…。
 
 主人公が強そうなキャラクターで、内容的にもシリーズ3作中テイストが少し異なる印象でした、ちょっとホラー顔注意な箇所あるかも。
 咎持ち自己犠牲ヒーローの家族愛を感じるお話…なのかと思って読み始めた前半と、後半とではガラリと印象が変わりました、ネタバレ無し読み推奨、以下の感想はややネタバレを含むのでOKな方のみお進みください↓


 1と3の主人公はあまり落ち度が無く、単に置かれた場所が悪かっただけで不憫に思いましたが、今作は読み進める程ざまぁなお話に思えてきました。

 そして、レインを罠に嵌めた人物の感情が単純な欲望のみで無く、胸中に秘めたどす黒く渦巻く愛憎が含まれているのがポイント!きっかけは唐突で物足りなく感じたけれど、ストーリー性とBL度は3作中一番高いお話に感じました!

 あらすじに「BADENDオチ(主人公対象)」とありますが、全体に焦点を当てBLとして見ると、100%バッドエンドと言い切るには疑問符が付きます。
 それはこのお話が単に酷い陵辱や可哀想の感想で終わらず、そこにある執念に切なさすら覚え、切れない罪と罰の鎖にしっかり「BL」が存在している事を感じられるからだと思います。

 後半に隠された予想外のどんでん返しに驚かされて面白かったです、結局一番悪いのは誰で、一番可哀想なのは誰なんだろうね…?

(※私がDLしたバージョンは出版社がミネルバの「迷宮バッドエンドvol.2-復讐の花園-」です、登録されていないようなのでこちらでレビューしました。)

そのパーティーは地獄イキ

 タイトルから結末が解る優しい作品、オーク姦モノのように見えますがそこはあくまで行き着く先でメインはパーティーの仲間達、とは言えオーク姦パートは駆け足気味でもう少しあっても良かったかも。
 モブでは無く一人一人名前がありキャラが立っているので、列記としたカップリング要素があり、Hシーンにもそれぞれの個性や嗜好が現れているのが面白い。

 「迷宮娼婦」と言う女性達が居るのもオリジナリティある設定だなと思いました、笑顔も交えながら彼女が話していた事が、まさか全部自分に降りかかって来るとは、この時のルーアは思いもしなかったでしょう。
 …さて、ここからはイカれたパーティーメンバーを紹介するぜ!

ルーア
 ロクデナシパーティーに配置された不運な主人公、やられっぱなしで終わらず腹黒さも見せるのが良かったです。
 中の絵は髪色が濃く見え表紙と違うように感じてしまった、欲望で財宝を求めるタイプには見えず、パーティーは目的が同じもの同士で組むようなので彼の事情について知りたかったです。

シガー
 パーティーリーダーのマッチョ斧戦士、ただでさえデカい肉棒はなんとジュエリーボックス状態!私が利用しているサイトは白抜き版しか無く感想をお伝え出来ないのが残念。
 一番メインの攻めかも、欲望に任せルーアの小さな穴にデカ〇ンをブチ込み痛そうですが、ルーアを可愛がるようなセリフと、体格差好きとして体の絡み・体位は萌えに刺さる部分もある。

イクス
 H大好きお調子者の盗賊、ルーアより少し大きい体格でロン毛のキツネ目、フレンドリーで第一印象は悪く無い。
 言葉責めが得意で「愛し合おうね♡」などセリフの響だけは甘く優しく聞こえる箇所もあり、BLのLの錯覚を起こしそうになる。

ボルド
 小柄で寡黙なパーティーの荷物運び担当、個性的なキャラデザで偏った性癖で輪姦に花を添える、挿入は無し、乳首を咥える口元がかなりリアルに描かれ上手でした。

 セリフが侮辱よりはルーアのエロさを褒めているものが多めで、もはや娼婦以上に気に入られているよう、それらがこのバッドエンドストーリーを、「何故か悪く無いな」と思わせるポイントかもしれません。

 彼らが言うような「また同じメンバーで」…という未来、それはそれでルーアにとって生き地獄のバッドエンドには変わらないけれど見てみたかったです、BLのLは薄く救いようも無いですが、時にはこのような刺激物も必要だと思います。

縄で複雑に縛られた王道ストーリー

 惹きつけられる表紙とタイトル、人物まで昏く淀んだ色遣いは、性的ないやらしさよりも仄暗さの方をより感じさせます。
 
 中身はがっつり縄エロですがストーリー性もしっかり、たまにデフォルメキャラ化するなどコミカルな場面もあり、ダークな陵辱が続きそうな表紙の印象よりは全然読みやすいお話でした。
(無知な私は最初に設定を見た時、自分で自分を縛る事って出来るの?と思いましたが、少し調べてみると方法があるみたいですね。)

 お話の流れとしてはびっくりするほどBLあるある図鑑でした。

・弱みを握って関係を持つ
・恋を諦めた過去のトラウマ
・劣悪な家庭環境による心の闇
・いい感じになってきた所で思い込みからすれ違い離れる二人
・→当て馬に襲われる受け、助けに来る攻め、互いに想いの強さに気付く

 ↑今まで何十…いや何百回?と見て来たようなやつばかりだ、もはや安心感すらあります、そこに組み込まれる緊縛エロスが花椒のような強烈な香りを放つスパイスとなり、他との差異を付けるのです。

 実はエロ配信少々苦手なのですが、カメラが付いたPCやスマホで撮影を行っているのが解るのと、コメント欄が所々出て来るくらいなのであまり気になりませんでした、二人のエロに意識が向かい配信している事を忘れてしまいます、行為中の二人もそうかもしれませんね。

 イラストが上手くて何となく丸みを帯びた顔など個性も感じます、厚みのあるボディが魅力的、掴む指が皮膚に食い込むシーンなども肉感を感じて良し。
 擬音や線、液などの書き込みが適度でゴチャつかず整っているのと、明暗の使い方でエロシーンが立体的且つ修正があっても見やすい。

 愛撫や断面図、肉体の絡み、色っぽい表情、二人の会話や心情描写…もちろん緊縛自体も丁寧に描かれ見事だとは思いましたが、エロスの表現はオーソドックスな部分の方がより印象に残りました、淫乱先生なので素直に快楽を求める姿勢も好ましい。

 後半のあれこれが駆け足気味で少々物足りなく感じる部分はありました、戌井の家族との関係がそのまま放置されて少々もやもやするのと、当て馬の辻先生があっさり居なくなったのと。

 この辻先生がなかなかパンチの効いた当て馬、ハンカチに陶酔、襲い掛かる時のあの狂気、いい人面してかなりヤバいストーカー気質で面白かったです。
 思わせぶりな態度とった雪哉にも若干過失はあるし、ほんの少しだけ憐れな所もあるかもしれない、エロは未遂で終わるけれどこのカップリングもこれはこれで…と何故か不快感が無くもう少し見たいとすら思えます。

 無理矢理系スタート、先生がエロ配信、アブノーマルプレイ、教師と生徒の関係的にもインモラルなので読み手は選びそうですが、苦手な要素が無ければ王道展開で解り易く意外にもお勧めしやすい。

 ちょいワルでオラオラだけれど、若さゆえの至らなさもある完璧じゃない攻めと、流され乱れつつも何だかんだ年上で、包容力もある受けの組み合わせも好ましく、綺麗なイラストで縄エロとストーリーの両立を楽しめました!

ホラーと言うより触手特集だな

 「ホラー×BL特集」目当てで購入したのでそちらのみの感想&評価とさせて頂きます、同じ表紙で内容が異なるBABYもあるので注意、この表紙はかなりインパクトがあるよね!

 表紙など全て含めて約540ページ中メインは連載モノ、雑誌の中に組み込まれた特集なので、宣伝ページも含め前半約160ページ強くらいまでがホラー特集、これだけの為に買うなら少々お高い、私は半額になっている時にDLしました。(※雑誌全体としては妥当な価格です)

 「幽霊とぼく」以外は読み切りの模様、多少のグロテスクさや後味の悪さはあるものの、ビックリ系の絵面やゾっとするような感じはあまり無かったです。
 …と言うか全体を通すと、例外もありますが触手系プレイに偏り過ぎ、BLのLがあるかも疑問符が付くものが多めでした。

 残念ながらホラー特集の分冊配信は無いようです、以下は各作品の簡単な概要と感想、こういうのはネタバレ見ない方が楽しめると思いますので、ネタバレ含んでもOKな方のみどうぞ↓
 

「世の中そんなに甘くない」
 リーマンモノ、セリフとか待遇とか部下イジメを描くのが上手くて腹立たしい!だからこそソイツがどんどん苦しんで地獄に落ちていくお話がざまぁで爽快♪このお話に気持ち良いって感想は人としてヤバいんだろうな…。
 罰と陵辱、日常の不幸と疲弊を対比するように、災難の数々が少ないページ数に上手く詰め込まれていました。
 「お仕置き」が終わった後まさかハッピーエンド?って不安に…ハピエンに不安を感じる日が来ようとは(^^;でも安心して下さい、タイトルが結末を物語っていますよ。

「双子神父の運命」
 貞操を守る双子神父vs悪魔、昔話風の進行や背徳的な設定は良いけれど、触手エロによる快楽堕ち的単純なストーリーで物足りなかったです。
 悪魔は黒い丸に口があって触手が生える、変幻自在で手や竿、口と舌、筒型など、様々な形状による多様なエロが楽しめました。
 兄と弟の直接の絡みが無いのが残念でしたがキスは有り←ここでニタァ…としている悪魔、我々BLオタの化身じゃないのか?

「ゴーストエロティックトラップ」
 心霊動画配信系、「気持ち悪い影」とされているお化けがデカいメンダコのようでむしろ可愛い(笑)触手エロは尿道責め有り。
 色情霊に襲われる配信者ですが結構ノリノリ淫乱!一緒に来た撮影助手は毒舌言葉責め、霊のおかげで彼にも影響が出て…と二人の間にも少しだけエロがあるけれどハプニング的な感じでラブはこれから、もう少し先が欲しくなる。
 絵は胸板や腹筋が程良く盛られており、顔の描き方も好みの系統でした。

「スターダスト」
 感染系ホラー、触手エロも少しあるけれどストーリー重視、義兄弟の暖かい絆が描かれる前半と、姿を変えた弟の変わらない想いが伝わらず切ない後半。
 恐怖より悲しみや寂しさが残るファンタジー系のお話、けれどある意味永遠に結ばれたとも言えるのかもしれない、ケモノと化した胸元によく見ると兄さんが居るような…?
 絵が大変美しく目の保養になりラブ要素もしっかり、おまけに私好みの顎鬚のある外国人風の兄さん受けで楽しめました。

「這いよる闇」
 生贄にするために育てられた少年、「一人で明日まで耐えよ」と閉じ込められ以降はずーっとエロシーン!顔アップ、部位アップ、全体像の描き分けで動きがしっかり描かれ、ゴチャ付いた描き込みも無くて見やすく絵も綺麗。
 目玉と触手の不気味な神様は様々な攻め方を網羅すると共に、この世界観と異形とのまぐわいに幻想的な美しさも感じる。
 どんな姿のモノが生まれてくるのだろう…と考えると怖いですが、本人は微笑みを浮かべて満足気に私は見えました。

「幽霊とぼく」第2話
 ホラー×BL特集第1弾からの続き物、霊による淫夢に苦しむ大和、お友達の相川が家に来てくれたが霊が相川の体に憑依して…
 1話を読んでいないので大和と霊の因果関係は解らないのですが、霊が憑依する条件…相川は大和をどんな風に思っているのか?霊が自分の身体を使ってあんな事をしたと知ったらどうなるのだろう…続き物なのでまだ全貌が見えませんが面白くなって行きそうです。

芋茎と随喜と肉モリモリ

 「ずいき」が気になったのと、表紙から超絶爆盛り過ぎたので好奇心で購入しました。
 あらすじ通りのエロ本で二人の名前表記は無し、普段我々が見るようなガチムチキャラを超越した双方筋肉メガ盛りでド迫力。
 飛脚の青年(受)は褐色系で全体的に体毛あり、そういえば頭に巻いているやつも終始外さないチャームポイント。

 受取人の爺さん(攻)は実はお殿様、そして運ばれた荷物は肥後芋茎、桶に浮かぶそれらが何だか解らない青年の手首をいきなり縛り、その身体で芋茎を体感させていく!荷物の代金には彼自身も含まれていたのだ、ちょっとデリヘル感がするなw
 肥後芋茎は玉連鎖状タイプと棒タイプが出て来ますが、それがメインと言う感じでは無く、後半の爺さんと直接触れ合いあれこれの方が印象に残りました。

 爺さんのセリフで気付いたのですが漢字表記が二通りあるようですね、食用は「芋茎」で性具としては「肥後随喜」という漢字で表記する事が多いのかな?調べても結局よく解らなかったのだけれども。

 始まりの流れは若干無理矢理系ですが、青年が直ぐにノリノリになってきて、あまり類を見ないような超積極性で快楽を求める姿勢を見せます。
 「もっと太くて長いもの」を爺さんが提案すると「それだっ!」と超ノリ気、行為中の言動も素直に悦びを表すものが多く、欲望に忠実過ぎる姿勢が良い!フェラさせている時の爺さんの満面の笑顔も愉快。

 私が利用するストアでは白抜き版しか見当たらなかったので、修正でエロさが半減し残念ですがおもらしシーンが序盤にあり。
 もっと凄いのは最後のダイナミック液垂れ…と言うかこれは中出しされた精液を意図的に排出するシーンで、見た目は浣腸液プレイに似ているかも?マニアック要素があるエロなのも良かったです。
 ……穴の方の修正についてこっそり呟くけれど、挿れる時は修正有りなのに、玩具とか液とか出す時の方は何故か無くてケツ穴丸見えなんだけど。

 最後はおもてなしを受け、本当に旨い物を食わしてもらいほのぼの、ところがメニューが…(ごはんも筋肉に負けずとモリモリだな!)

 そもそもこの作品、本当は何層向けでこのサイトに載って私のような者がレビューして良いのかも解らないのですが、正規にお金払ってDLしているのでご容赦願います。

Monster Herz コミック

八神舞 

彼らにしか解らない世界がある

 ヤバいヤツらのお話だった…解り易いヤクザや犯罪者主人公のお話もいくつか読んで来たけれど、人としての根本的な闇の部分が彼らの方が勝っている気がする。
 
 二人の出会いからしてもうイカれてる、彼らの人格や考え方、バックグラウンド、エロシーンの会話に至るまで、テンプレ的な部分があまり無くよく思い付くなと思わせてくれるような、全体的に設定やセリフに個性が際立っており面白かったです。

 BLにしては結構容赦ない暴力、楽しそうに殴る姿にさすがに好感は持てないけれど、相手を犯罪者に限定した事により、自業自得感があり受け入れやすくしていると思います。
 裏社会色を匂わせたかと思いきや会社の飲み会シーン、外見は暴力性を感じない美形二人組が容赦なく犯罪者をボコりまくるシーンは、他では見られない不釣り合いの融合的光景かと思われ、新鮮でした。
 中盤から関わってくる刑事二人と主人公二人の間に隠されたものと、そういう方向にお話が繋がって行くのも予想外で驚いた。

 「怪物」は一種のマイノリティ的なものに感じました、自分の普通が世間大多数の普通から外れている事、元から持ったみんなとの違いや、トラウマなどの理解されない自分だけの苦しみ、トリガーワードは何気ない会話に含まれる普通の言葉で、当人にしか解らない地雷だ。
 彼らのしている事を肯定してはいけないけれど、その裏にある普通に生きられない孤独を考えると、同情や憐れみのような感情も同時に覚える、ここまで極端ではないけれど、その孤独は誰しも少なからず持っているからだ。

 物騒なお話ですが二人のラブやエロに関しては好き好き大好き挿れたい!→いいぞ来いもっとやれ!的な激甘バカップル感がします。
 普段は胸焼けしがちな要素がとても楽しめました!お話自体が甘くないのでメリハリが効いて良いかもしれません、まぁその方向性がこの二人の場合一般的なカップルとズレているのですが…。
 相手に対する優しさや配慮はあまり感じられず、互いの欲望と激情をぶつけ合う激しめエロ、でもお互い様だし楽しそうなので問題無し、抑えが利かない姿からこそ汲み取れる互いを想う溢れんばかりの気持ちの強さ。

 攻め春本はいわゆるサイコワンコ系かと思われます、溺愛を超えたもはやヤンデレに近い、勢い有り過ぎクソデカラブで受けを殴るようなイメージの激しい抱き方、時折見せるイっちゃってる表情も思い切った表現で良し。
 
 そんな凶暴な春本を受け止められる器どころか、もっとやってくれと強過ぎる受けが冬木、待てと良しでコントロールしケツ抱きシーンもあり、何だかんだ精神的には受け主導権っぽく、強い者同士、歪んだ性癖を一致させて楽しむカップリング感も好みでした。

 割れ鍋に綴じ蓋、複雑な鍵と鍵穴、身体も心の相性も彼には彼しか居ないだろう、もはや壁になって見守る事すら叶わず壁すら置いてきぼりにする、良い意味で付いて行けない二人の世界がそこにはある……え?この二人付き合って無いんですか??

 二人の根本には思い込みによる誤解とすれ違いがあり、読者は二人の胸の内を見ているのでその言葉の意味も解るが、当人達は相手の気持ちまでは読み取れないから不安になるのも仕方ない、クセ強ワールドの中、ここに来て恋愛模様に王道的な良さも含まれているのだ。

 カップリングが似ている物はあるもしれないけれど、全体を通せば少なくとも私が読んで来たBLの中では似た作品が思い浮かばない、独創的な設定と世界観だと思います。
 おススメ度と言う意味では失礼ながら万人には勧められない内容、ブラックなストーリーがエロ&ラブともしっかり両立され、カッコいいイラストとカップリング感も好みで個人的にとても楽しめたのでこの評価です。

 夏沢と秋永の関係も気になりました、はっきりとは描かれていなかったけれど音声がどうこうって…要するに持ち上げて落としたって事だよね…?怖((;゚Д゚))

ローター所持し過ぎ問題

 3話構成×3作品=200ページ越え、過去に単体だった作品達のおまとめセット、気になっていた作品があったので良かったです。
 
 これでもかと盛られた丸みのある肉厚な乳と尻が最大の魅力!割れた腹筋も角ばった感じは無くバキバキ感控えめのむっちりをとことん楽しめる、チョイ目付き悪い強面フェイスも良し。
 ストーリーは全体的に性急なエロ先行で丁寧な心情描写とかは無いけれど、後半の2作品はカップリング&ラブ要素がバッチリありました。

 Hシーンは亀頭・乳首・ローターに凝っているかも?これらにあまり興味が無い私としては少々物足りない…雄っぱい星人とチクビストは必ずしもイコールでは無いのだ。
 他、穴指入れからの前立腺責め、穴舐め、エロパンツ&尻穴開帳など似たり寄ったりなパターン感は否めない、体毛肯定派なので囲まれたOラインなどは見応えがあって良かったです。
 
 細かい所で良いなと思ったのが、美味しそうな料理が所々出て来るのと、ちょい役のキャラにも名前がある、眉毛が一本線じゃなくてフサフサ感があるのも良い描き方だと思いました、以下は各作品の簡潔な概要と感想です↓


「モブ×殺し屋1~3話」
 ガチむち眼鏡にやや浅黒い肌と属性盛り盛りキャラ藤田の総受け、おしっこ出る所をこするのに拘っていた印象、いっそプジーでもブッ挿してくれりゃ喜ぶんだけれどな。

 1話目はヤバいヤツ市川×藤田までは良かったんですが、その後のモブヤクザ達と玉・乳首・竿にローターを押し当てるヌルい間抜けな絵面のプレイ…「殺スッ!」の叫びにハートも変だしちょっと好みじゃ無かったな…そして、少なくともここだけで5個もある市川組のローターのストック量が気になって仕方ない。

 3話も似たような愛撫メインでイマイチ、モブ達はノンケかもしれないし挿入なんぞしたくないからお触り系だけなのか?と言う考え方もあるけれど。
 2話目の弟とボスは良かったです、挿入シーンもあり、弟からのラブ要素にレアな眼鏡無し藤田の表情が色っぽい、ボスにより緊縛された姿もお見事でした!

「ショコラティエ1~3話&番外編」
 ガチむち眼鏡に短髪&Tバックからはみ出る体毛でこちらも属性盛り盛りキャラの榊(受)、性格は良い人過ぎて好感だけれど心配になっちゃうね(^-^;

 1話は初っ端から遠隔ロータープレイ!両乳首、亀頭、前立腺の4カ所に装着、よって三久利(攻)は4個もローターを所持していると言う事になる。
 三久利は八つ当たりのとんでもねぇ野郎ですが、自己肯定感の低い榊を励ます憎めない面もありますね。

 2話ではお店を訪れる様々な男性達との交流が描かれ、下心に気付かない榊が心配になりつつ彼らとの妄想も膨らみます、最後はもちろん三久利が登場。
 曖昧だった関係をはっきりさせようと本格的に恋が動き出す3話、テレセクなんてレアなプレイを楽しめる前半、終盤は三久利がしっかりと意思を伝える未来へ向かうラストで良かったです。
 番外編では先輩達との飲み会でいたずらされる榊、せっかくだから松井先輩とが見たかったけどなぁ。

「触って勃たせて、陥没チクビ。1~3話」
 陥没に興味が無く他の二作品が目当てでDLしたのですが、結果的にはこれが一番好きでした!当然乳首を責める描写が多いけれど、どちらかと言えばこれは治療の一環としてのシーンな印象。
 ローターも出てこないし、ベッドでの密着度の高い挿入Hシーンが多くて楽しめました、惹かれて行く過程は急でしたが、正式に恋人になる二人で最後は未来の話もしており、末永く続きそうなカップルでラブ度も一番高かったです。

 そして、作者さんの別名義の単行本で惜しくも見られなかった、ガチむちのバニー姿がここに来て拝めるとは!
 このバニー姿の裏には…未柴(受)は嫌な事もされるけれど、そこから水谷(攻)が助けに来る王道展開も有り、その後の二人の会話に愛をしっかり感じられて良かったです。
 バニー姿でのHシーン、下は着たままだからこそ丸出しの乳が強調される、パイ圧感が強く大きい方が跨るHが性癖に刺さりました!


 亀頭と乳首とローターはお腹いっぱい…でも後半に行くほどラブ要素が高いお話で楽しく読めました♪
 
 ※KindleでR18版を購入、この作品に限りませんがここのリンクが白抜き版でも、リンク先で作者名などで検索をかけるとR18版が出て来る事がありますのでお試しあれ。