面白かった!
完結までに色々ご苦労があったようで、一度描いた作品をもう一度一から描き直すこともあったり、どれ程大変だったことだろうかと…ただただ最後まで描き上げて下さった先生に感謝です。
とにかく野浪がアホっぽくてちょいちょいかわいいけど、最終的にはかっこいい。
なんかずっとにやにや読んでた気がする…。
というか、やくざの皆さんの仕草がどれもこれもいい。
野浪の座り方ひとつとっても、男臭さがあって本間先生の画力を堪能しました。
ほんと先生の描く大人の男性(の特に体)たまんなかったです。
話はこの先も読みたいのですが、今のところこれ以上かかれるつもりはないようで…やくざとかたぎの医者が幸せに暮らすのはなかなかハードルが高い、その先を詰めていくとおいそれとは手が出せない気もします。
この終わりがベストなのかな。
でもいつかその先を見せてもらえる淡い期待は持っています!
鴇 優勝
これにつきます。
個人的には蒼の目にたまる涙と唇の表情にめちゃくちゃやられました。
もうなんか、あの2コマの表情が彼の今まですべてを語っているようで堪らなかったです。
蒼も幸せになっとくれ~と願わずにはいられません。
そして本編は言わずもがな、『巻末のカバーイラストができるまで』がめちゃめちゃ面白かったです。腹痛い(笑)
デザイナーさんの謎定義とパッションを感じる担当さんと常に冷静なマキネ先生のやり取りからイラストができあがる様子は面白くて、プロ同士の仕事を垣間見た感じです。
作品もですが、益々マキネ先生のファンになりました。
是非是非続編をお願い致します。
やっぱりこの先を見たい!
そして蒼をもっとみたい。
エロとも萌えとも違い、救済漫画だと思いました。(エロや萌えがないわけではないけど、感じ方はかなり人を選ぶ)
クズとは全く違うけど、主人公がどうしようもなく負に引きずられる考え、行動しかできない。
かわいくて素直そうなのに、何かが欠落した子。
その主人公を気にかけるデリヘル店長もまた、自分の心に葛藤や傷を抱えている。
とにかくつらい痛いお話です。
ムカつくやついっぱい出ますし、主人公の扱いが酷いし、当の本人もイラッとさせるところあるし…
でも、最後まで目が離せませんでした。
最後まで読んでよかった。
つくづく心に言葉を届ける難しさを感じる作品でした。
こういう作品を描ききれる作家さんってすごいですね。
今後どんなお話が読めるか楽しみです。
最後はちゃんと幸せな方向に踏み出しはじめています。
ありきたりな言葉ですが、考えさせられました。
ゲイストーリーとありますが、全ての人にあり得る話だと思います。
わたしは黒田先生(変わらない人)に考えさせられました。
人は自分の考えがあって、それに基づいて何気なく生活しているのがほとんどだと思います。
黒田先生のように『自分は相手を理解していると思い込んで、または、よかれと思ってしたことで知らぬ間に誰かを傷つけていることはないか?』と考えてしまいました。
なかなか人は変わらない…だから気づかないことも多い。
でも、ふと振り返って考えてみる…その積み重ねは何かの変化のきっかけになるのかな。
そんなことを考えるきっかけになる作品でした。
良くも悪くも出会いは心に大きく影響しますね。
可愛いも格好いいも、可愛い人の格好いいも格好いい人の可愛いも詰まっている一冊でした。
とにかくキャラクターがみんな魅力的。コミカルなシーンもテンポ良くて好き。
サキュバスネタならではのエロチックさもあり、スピカのヒール履いたままのシーン(スピカの足がいい)は印象的でした。
が、エロで終わらないストーリーがよかった!
スピカの真っ直ぐなかわいらしさは言わずもがな、そのスピカに惹かれていくムギにこれまた萌えました…。
しかし、小悪魔くん恐るべし。堪らんよね。
スピカのお兄ちゃんもなかなかの逸材で、もっと見たかったな。
ホントはどちらが大人か子供かわからない、スピカとムギの絶妙な関係性がとても良かったです。
エロくて、面白くて、ホロリとして、とても楽しめたお話でした。