まりぽん812
futtara doshaburi
暑い中、外での仕事から社に戻った一顕は、エントランスで観葉植物の入れ替えに立ち会う整の傍を、軽く挨拶して立ち去ります。帰り道、整から『目があったのにささって逃げた』と、ちょっと非難めいたLINEが届いて…。真夏の汗をめぐる二人のやり取りが、楽しいです。
一顕がそそくさと立ち去ったのは、整に汗だくの自分を見せたくなかったから。
そして整も、総務の女子たちが「萩原さんは真夏でも颯爽としている」とほめていたから、微妙な気持ちになって非難めいたLINEを送ってしまったのでした。
一顕の身だしなみへの努力がすごいと思いました。替えのワイシャツだけでなく、下着まで会社に常備してるとは。(下着はどこではき替えるのだろう…と不埒なことを考えてしまいました。すみません。)テレビでも、この夏の猛暑で、紳士服店で替えのワイシャツを買って着替えていく営業さんが沢山いたと、店員さんが話していました。営業さん、大変なんですね。
風呂上がりの一顕にタオルを渡しながら、整は、総務の女子にほめられて、「嬉しい?」と、反応を楽しむように聞いてきます。「いやー…」と、素直に喜べない一顕。二人の軽くじゃれ合うようなやり取りに、いつもフフッと笑ってしまいます。
「高校の夏場の男子更衣室のにおいとか、もう地獄」と一顕が言えば、「女子更衣室にはシーブリーズ系の霧がたちこめているらしいよ」と整。「なんでそんなこと知ってんの」と聞く一顕に、「もう忘れちゃった」と答える整が可愛くて、一顕は濡れたままの体で整をギュッと抱きしめて。整の髪を指で探ると、甘い水のにおいが漂って、それを「半井さんのにおいだ」と言うのに、猛烈に萌えました。甘いのは君たちだよ~!と突っ込みたいです。
その後、脱衣所でエッチしたら、二人の汗とにおいが混じりあってしまいますね。「じゃあ、一緒に汚れよう。そんで、一緒に風呂入ろう」と整を誘う一顕が爽やかで、二人でいい汗かいてね…と心の中でつぶやいてしまいました。