てんてん
flower shower
本品は『永遠にラヴィン・ユー』の
書泉オリジナル特典ペーパーになります。
篠川が桜の花から過去回想するお話です。
篠川は花が咲くのを見ると
個々が少し騒いでしまいます。
マンションの前に1本だけある
若い桜を見ながら考え込んでいた篠川は
背後からかけられた声に
ちっと驚いて振り返ります。
賀来は帰りがけに来客があって
食事の支度が間に合わないからと
店からテイクアウトしてきた品を
手に微笑んでいました。
お花見をしていたのかと
訪ねてきた賀来に篠川は
桜を見ると胸がくるしくなると
告げます。
桜に特に思い入れはないはずですが…
A4サイズ4つ折り両面ペーパーは
篠川が桜の花から
とある過去を思い出すお話です。
そんな篠川に賀来は
パリから帰国して桜を見て
日本に帰ってきたと思ったと
言います。
だから桜を見ると
何だか懐かしくなると。
篠川は桜の花びらが舞う様に
自分の胸が痛む原因に
思い至ります。
篠川が思い出していたのは
英成学院高等部の卒業式の名物
フラワーシャワーでした。
その時に賀来と過ごした6年間が
一気に巻き戻され…
そしてその後に賀来が
篠川から離れていった10年があり
それが突き刺さるのだと
思い当たります。
それほどまでに賀来と
別れて過ごした10年は篠川の
傷になっていたのです。
そんな篠川の記憶を上書きすべく
賀来がお花見に誘うというオチまで
すこしセンチメンタルなSSでした。
今が幸せだからこそ
過去の原因を追究できたのかな。
そういう意味では良かったですが
2人の今を見ていると忘れがちですが
賀来ってヘタレだったのですよね。
まぁ、できる男でも
恋には不器用って事なのかな(笑)