てんてん
shiroi kamome to bara no shima
本品は『愛罪アルファは恋にさまよう』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
前作『蜜惑オメガは恋を知らない』とのコラボで
智弘が仁科の住む島を訪れるお話です。
オメガ変転した智弘は
10年という年月をかけて
運命の相手である恒星との恋を
実らせます。
智弘は事の次第を
オメガ施設で世話になった仁科に
メールで報告します。
すると今は仁科も
運命の相手とともにいると言い
ぜひ智弘にも会わせたいからと
彼らの住む薔薇の島に誘われます。
智弘は仁科が施設を出ていた事にも
イタリアにいる事にも驚きながらも
でしたが早速恒星とともに
薔薇の島に向かいます。
イタリア本土から薔薇の島へは
高速艇で約40分ほどで
イタリア語のできる恒星によると
いい病院や海沿いのホテルや
うまいレストランもあるらしく
島外からの人気も高いそう。
恒星の携帯電話が鳴ったことで
彼から離れた智弘は
船尾近くで口笛を吹く成年に
目をとめます。
彼の口笛に誘われるように
カモメが群れていましたが
智弘の気配が近づいたためか
ぱっと離れてしまいす。
振り向いた青年は
青い瞳にアッシュブロンドで
智弘には地中海そのものに見えますが
どこか懐かしさを感じます。
思わず謝罪してしまった智弘ですが
彼は仁科の知り合いだったようで…
A4版ペーパー両面にて
智弘と仁科それぞれのその後が
垣間見れる後日談です。
智弘は彼ともっと話をしようとしますが
恒星に下船の準備をしようと呼ばれて
腕を引かれてしまいます。
彼は笑って去っていきますが
恒星はどうやら智弘に近づくアルファを
牽制したようなのです(笑)
高速艇が着眼すると
件の青年は仁科と抱き合っていて
仁科に息子ニマッシモだと紹介された
智弘は驚きを隠せません。
施設にいた時の仁科は
ひそやかな暗がりの似合う人
という印象でしたが
今は陽光のような眩しさを
ぴったりな人になっていて
彼の他にも3人も子供がいるなんて!!
仁科の相手であるミケーレも
彼らの到着を館で待っていると言い
恒星は仁科から智弘が
施設にいる時から恒星を気にかけていた
と聞かされて
船上での不機嫌さが嘘のように
ヤニ崩れてしまいます。
智弘がそんな恒星を見て
もっと恒星が好きになる
という幸福感溢れるSSでした。
本編にてちょっこちょこ仁科が
智弘のことを気にしていましたが
本編とは智弘達はあまり関係ないから
登場する機会もなくて残念だったので
2組がそれぞれに幸せな毎日を
送っていることが伝わる本作が読めて
とっても良かったです♡
コラボっていいですよね (*^-^*)
関連作品である前作の登場人物が出てくるので、前作を読んでいないとちょっと物足りないかもしれません。
前作を読んでいると感慨深いものがある感じでした。
前作ありきのSSでした。
残念ながら私はまだ前作を読んでいないので・・・。
マッシモが青年に成長しているので、本編よりかなり年数が経っています。
ミケーレと彼方の間に他にも子供がいるような描写があったのでそれまでのところが読みたかったな~と。
そして薔薇の島でずっと生活しているようでした。
続編みこしてそのあたりは空白にしてるのかな?