ayaayac
marble
TORICOにて川唯先生の、”複製”じゃない”オリジナル”での原画展が開催されました。
川唯先生のご厚意で来場者に配布されたペーパーは『Marble』の番外編です。
近森がコックコート半脱ぎで、救急箱を開けて絆創膏を貼ってるから、梶は怪我でもしたのかと心配して近森を振り向かせると、近森の乳首にバッテン絆創膏が貼られていて…
(二人の夜の生活が想像できてニマニマしてしまう^^)
その後の二人もケンカしてるようで、甘々バカップルなのがイイです!
TORICOは頻繁に行きますが、以前に比べて、オリジナルより複製の展示が増えてきました。
作品の劣化や盗難防止を考えたら仕方がないと思っていましたが、川唯先生の原画展は、一部複製があったものの、大半がオリジナルの直筆原稿で、カラーの枚数も多く、いままでTORICOで見たどの原画展よりも贅沢でした!
何度も読み返して見慣れているカラーイラストもたくさん展示されていて、わー、あの絵の原画だ!とそれだけで泣きそうでした。
印刷でも綺麗だと思っていた絵、原画は印刷されたものより色が淡くて優しい印象だったり(輪郭線が描かれていない植物にとくにその傾向がありました)、印刷ほど色が沈んでいなかったり、川唯先生の選んだ色と筆の跡を感じられるのは本当に贅沢で、感激でウルウルしながら眺めていました。
貴重なオリジナル原稿、カラーイラストの展示を許可してくださった川唯先生に感謝です。
ちなみに複製だったのは『Marble』最終話の原稿です。
ネームと並べて展示されていて、こうゆうネーム絵が仕上げではこうなるんだって見比べられるのが楽しかった!
これがなぜ複製かというと、川唯先生は『Marble』執筆の途中から、線画まではアナログで、トーンなどの仕上げはデジタルへと移行したからだと思います。
カラーイラストには全て川唯先生のコメントキャプションがあり、その時につかったインクや技法、失敗秘話、どこに力を入れたかなどが語られているのも興味深かったです。
『Marble』表紙カラーイラストのコメントに「アナログで描くカラーはこれが最後かもしれない」と書かれていました。
やり直しがきくデジタルのほうが作家さんの負担も少ないだろうし、作品を描き続けるアシストになるならデジタルも有りだと思います。
原画を見れる機会なんて滅多にないし、デジタルでも読者としては全然かまわないのですが、川唯先生の直筆カラーを見れる機会はこれが最後かもしれないと思うと、ちょっぴり寂しさも感じました。
オリジナルを拝見できたことはもちろん、川唯先生のマンガ製作の裏側が垣間見え、ファンとしては本当にたまらなく、贅沢な原画展でした。
TORICOはスタッフさん達もマンガフリークで、作品を愛してるファン目線で展示を作り、作家さんとファンをつないでくれます。
TORICOにも感謝の気持ちでいっぱいです。
そして川唯先生が辛かった時に、きっと支えになってくれただろうリブレ編集部にも感謝です。
川唯先生の凱旋イベントを企画してくださってありがとうございました。