花と団子と月夜のデート「神様は僕を溺愛しすぎる」番外編

hana to dango to tsukiyo no date

花と団子と月夜のデート「神様は僕を溺愛しすぎる」番外編
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
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  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
神様は僕を溺愛しすぎる(但コミコミスタジオ購入のみ)

商品説明

文庫発刊記念・コミコミスタジオ購入限定特典書き下ろし小冊子
本編後、養成学園がなくなって1年半後のお話です。

レビュー投稿数1

清き心が惹き寄せる

本品は『神様は僕を溺愛しすぎる』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。

本編後、
学園が崩壊して1年半後のお話です。

式神を使う使役を養成していた
学園がなくなったことで
生徒も教師も散り散りになってから
1年半がたちました。

今日はかつての旧友・碓氷に招かれ
陽樹は煌玲を伴って
とある神社を訪ねます。

古くはこの土地に縁のある武将が
建てたという神社は
多くの社を構えており
敷地が一つの集落の様です。

本田の手前にある神門の前で
青の袍と水色の袴姿の碓氷と西園寺は
地面に頭が付きそうなほどの
丁寧なお辞儀をして出迎えてくれます。

大変良き神社である。
清々しい空気に身と溢れている。
勤めに励んでいるようだの

普段は姿を消している煌玲が
陽樹の頭上で2人に語り掛けました。

天と地を統べる秩序神である煌玲を
迎えるために本殿では
祭事の用意がされているようですが

煌玲は普段の行いを見に来たのだからと
参道の団子屋に連れて行けと
2人に督促する始末です。

梅の花が咲く大池のほとりのベンチで
三色団子を頬張る煌玲はリスの様で
陽樹は呆れ顔ですが
碓氷と三人で並んで団子を食べると
学園での頃を思い出します。

本殿での祭事は煌玲のわがままで
急遽池のほとりでの宴会に変更され
神職達の歓迎の舞が始まります。

ふと陽樹が横を見ると
緋毛氈の上にチョンと座った猫と
小学生程の小さな体のお爺さんが
一心に舞いを見ていて…

A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)、
2段組12頁とボリューミーな小冊子は
陽樹と煌玲が碓氷達の地元を訪ねるお話です。

煌玲は猫とお爺さんにも膳を所望し
猫は煌玲から器用に杯を受けました。

彼らは本殿で待つのに飽きた
神社の祭神と方位神だというのです!!

場所を移したことで神様にも
失礼なことをしたのではと
陽樹は心配しますが

煌玲は本殿に出向いたら
5年は帰らせてもらえそうにないと
おっとりと笑います。

神事には彼らなりのルールがあり
招かれた側は招いた側の気が済むまで
滞在させられることになるらしく
宴会が3年も5年も続くわけです(笑)

陽が落ちて宴会がお開きになると
煌玲は陽樹と2人きりでの
夜の散歩を楽しみます。

久しぶりのデートを満喫した煌玲が
舞い降りてきた良きものを
発見する終幕まで
楽しく読ませて頂きました。

陽樹と煌玲が関わったことで
学園が崩壊し、
碓氷も西園寺も式神を失います。

本編内での煌玲に行いは
秩序神として正しいモノでしたが
学園の生徒たちにとっては
どうだったのかな~と
思わなくもない結末だったので

碓氷と西園寺が
学園から解き放たれたことで
あるべき姿に立ち戻れたと
知れたのは良かったです。

神の目線と人の目線は
噛み合わないのかもしれませんが
人が正しくあろうとすれば
未来も明るくなるのかな。

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