てんてん
ryu no tsuremai shinkonnrykou yowa
本品は
『龍の妻恋い~うそつき龍の嫁取綺譚~』の
ホーリンラブブックス限定特典小冊子です。
本編後、光雅の弟・敦隆視点で
2人の新婚旅行計画のお話になります。
蒼玉宮本家二の宮・敦隆にとって
3つ上の兄・光雅は憧れと尊敬の対象です。
文武両道に優れていて
性格も明朗かつ温厚ながら驕らず
姉弟には悪戯を仕掛ける遊び心も持つ
美質を備えていたからです。
そんな兄が帝が後宮にと望んだ寵童を
御所から連れ出して館に留め置き
あまつさえ紅龍の宝玉まで隠していた事は
四天王家の筆頭家臣として
絶対に許されない事態でした。
そこまで清居という存在に執着する兄を
敦隆には理解できませんでしたが
宮中で黒と蒼の大龍に向かって飛ぶ
小さな紅の竜を見た時に
清居のまっすぐな気性こそを
兄が愛したのだと悟ります。
兄との婚姻が認められて
敦隆の義姉となる事になった
清居と接してみて
そののびやかで純粋な性質に
兄の寵愛にも納得した敦隆ですが
光雅が「新婚旅行」と称して清居を
人間界に連れていこうとしていると知り…
B6判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)、
2段組12頁とボリューミーなお話で
敦雅が光雅の策略にのせられるお話です。
四天王家が人間界に降りるのは
お役目であって物見遊山ではありません。
もともと光雅は清居を人間界に
連れていく約束をしていたので
人間界の慣例を真似て計画をたてたと
聞かされた敦隆は呆れてしまいます。
当の光雅は清居の労をねぎらい
約束を果たす絶好の機会だからと
敦隆の苦言ものらりくらりと
言い訳しますが
敦隆の正論に強く出られず
今回は諦める事を納得してくれます。
その気になっている清居に
人間界に連れていけないとは言いえば
またぞろ「嘘つき」となじられる
光雅の辛そうな呟きに負けた敦隆は
清居の説得を引受ける事になりますが
敦隆も自分の話に
しょんぼりしていく清居の姿に
強く行かせられないとは言えなくなって
結局認めてしまう
という幕引きまで
敦隆が兄に振り回される様が
とっても楽しいお話でした。
光雅は敦隆の苦言なんて
絶対にきく気はなかったですよね(笑)
清居も敦隆も真面目でまっすぐだから
光雅の策略に踊らされ過ぎですが
そんな展開もすごくツボでした♡
もっといろいろ読んでみたいな (^O^)/
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミスタジオ特典は
2人の新婚生活のお話です。