ポッチ
shirayukihime no musuko Cinderellaou
コミコミスタジオさんで購入するといただける特典ペーパー。
薄手の光沢のある紙に、表紙+裏表紙、中を開くと2Pに小説が書かれています。大きさはA6サイズの紙を半分に折った造りなのでごく小さいものですが、表紙は『シンデレラ王~罪を抱く二人~』、裏表紙は『白雪姫の息子』の、本誌の表紙の絵柄がカラーでプリントされています。笠井さんの美しい絵柄がダブルで堪能できるという眼福なものでした。
中身は、というと。
『白雪姫の息子』と『シンデレラ王~罪を抱く二人~』の、本編のネタバレも含んでいますのでご注意ください。
時系列は『シンデレラ王~罪を抱く二人~』の本編終了後。
エラルド視点のお話です。
アシェンプテル王国の国王となったエラルド。
国王の生活にも慣れ始めたとある日、弟王であり、恋人でもあるシャロンとともにグリーンヴァリー王国との国境にサフランを採りにともに訪れたエラルド。
そこで、同じようにサフランを採りに訪れている二人組を発見するのですが、耳の良いシャロンは、その声の持ち主は10年も前に逝去したはずのグリーンヴァリー王国の亡きカイル王太子だと言い張り…。
というお話。
それぞれの国の、聡明な王たちが、それぞれの居場所で今現在も幸せに暮らしている様子がうかがえます。
同じレーベルで、同じ作家さんが書かれた作品という事もあって実現したのであろうコラボ作品ですが、こういった趣向はとても楽しいですね。『シンデレラ王~』は『白雪姫~』の10年後のお話なんだなあ、と、そういった関係も読み解けて面白かったです。
ただね。
小さ過ぎるんですよ、サイズが。
文字も小さいので、目をしばしばしながら読み進めましたですよ、はい…。
もう少し大きいサイズだとなお嬉しかったなあ、とちょっと思ったりしました。