ぴれーね
tenshi no waigen
私はこのシリーズが死ぬほど好きなのです。
実は、作者さんの作品の中で、このシリーズが最高傑作だと思ってるんですけど。
この圧倒的な世界観に、巻を増す毎に壮大な広がり見せるストーリー。
現在8巻まで刊行されてますが、1巻を読んだ時、現在の状況は全然想像出来なかったんですよね。
薔が贔屓生に選ばれて「キャーッ!!」と黄色い悲鳴あげ、神子になっちゃって「嘘でしょー!!」と、驚愕していた過去の自分が、平和過ぎて張り倒したくなるほどののっぴきならない状態と言うか。
そう、このシリーズ面白くて面白くて最高なのですが、一つ不満があるとすれば、二人を襲う試練が辛すぎると言う点なのです。
「薔が神子だってバレちゃう!!」とハラハラし、普通の恋人達なら当たり前のささやか過ぎる願いを語り合う二人に胸を締め付けられ、この先どうなるのと、不安で不安で仕方ない思いをする。
たまには心安らかに、二人のイチャラブを存分に楽しみたいんですよ。
で、そんな私のお気に入りがこのSS。
超最高だと思うんですけど、レビューがまだ一件無いんですよね・・・。
内容としましては、二人がひたすらイチャイチャしながらエッチしてるだけだったりします。
が、このエッチがもうこれでもかと、私にとっては好みでツボなのです。
常盤、アホだな~。
そして、薔、死ぬほど可愛いなーーー!!
って感じのお話になるんですけど。
前置きがダラダラ長くなっちゃいましたが、以下ネタバレです。
↓
本編終盤で二人がエッチをしますが、そこでは書かれていない三戦目のエッチになります。
薔の中で二度も達した常盤。
三度目に向けて再び薔を揺すり上げます。
上体を支える力を失い、骨抜き状態で前屈みになる薔。
常盤に跨がってる状態の為、汗がポタポタと彼にかかってしまう事に、「ごめん、気持ち悪いよな?」と心配になります。
すると、「気持ち悪いわけない。大歓迎だ」と答える常盤。
その流れで、色々なプレイにはそれぞれの呼び名がある事を、竜生童児の為にその手の事に無知な薔に教える羽目になる常盤。
顔に精液をかける行為は「顔射」だと言う事を伝えます。
「俺も顔射してみたい」と言い出す薔。
「さっきしただろう?」と答える常盤。
「いや、逆と言うか浴びる方。顔射される側?」と、その場面を想像しながら再び告げる薔。
すると「顔射、顔射と口にしてくれるな」と渋い顔をする常盤。
彼にとって薔は無垢な天使そのもので、下品な猥言を使う事が嬉しくないんですね。
そんな常盤の気持ちを理解し、素直に受け入れる薔。
そして、常盤から「言葉を選べばいい」とアドバイスされた彼は、
「あっ、分かった。そうして欲しくなった時は『常盤の、顔にかけて』ってねだればいいんだな?」と、名案とばかりに言い出します。
次の瞬間、薔の身体の中で、一気に体積を増す常盤の雄。
驚く薔に対して、「この、小悪魔め・・・」と、急に激しく攻め立てて来て・・・と言うものです。
私は元々、出来上がってるカップルのイチャラブが死ぬほど好きなのです。
ついでに、受けが天然な上に無垢な発言で、無意識に攻めを煽ってしまうと言うパターンも大好きなのです。
そんなワケでこのエッチ、もう楽しくて楽しくて仕方ないんですよー!!
また、常盤が「お前は私にとって天使なんだから」とアホ丸出しの事を真面目に言ってるのにも笑えるなら、薔の「顔にかけて」と言う見事な切り返しにも悶絶。
このセリフを!
このセリフを・・・っ!!
薔は全然計算では無く、純粋な思いで言ってるんですよーーー!!
ああ、薔は本当に天使じゃん・・・。
常盤は「小悪魔め・・・っ」って言ってますけどね~。
と、「ウヒャヒャヒャ」って笑えて来ちゃうSSなのです。
本編で切なくて泣けちゃう時は、ぜひこのSSで糖分補給を!!
本編で剣蘭が薔に常盤の「紫の上」発言をしていましたが、こちらの特別番外編を読んでまさにその通りだと思ってしまいました。
何もかも初めての薔にイヤラシイ事を教えておきながらそれを薔が実践しようとして、性格故に色気のカケラも無いと反対して自分好みにしようとする…まさに「紫の上」以外の何であるのか笑ってしまいます。
こちらのお話でも「顔射」で揉めてましたが、素直に常盤の言い分を聞いて言い換えて薔は学者能力がとても高いです。何のだ。笑
本編が緊張感が続いているので番外編はクスッと出来て好きです。
これだけ盛り上がってて隣室の剣蘭と階下の茜にバレなかったのかとこちらが緊急してました。www
しかもまた馬並みと書いてあって爆笑しました!