渋茶
scramble
初回特典として挟み込まれていたペーパー。
B5サイズの紙の表/裏にそれぞれショートストーリーとフルカラーイラストを楽しめる仕様となっている。
文庫本の表紙と見比べてみると本条の表情に違いがあるのに注目。
更にSAT出身の堤より体格がややガッチリしているのも目を引く。
ラヴァーズ文庫では既にお馴染みの國沢さんの挿絵だが、この一枚を眺めていると正統派男前、アラフォー、童顔、体格差が一目で分かる絵を描けるレーターさんって貴重だなと思う。
裏面のショートストーリーは捜査一課内の朝の一コマだ。
堤が到着したら藤村が自身の席の椅子に座ったまま寝ていた。
藤村と同期の本条曰く、彼が朝早くから捜査一課に顔を出すなんてまずないだろう、昨日の夜中から泊まり込んだのだろうな、との事。
因みに刑事が捜査が立て込んで泊まり込む時は道場で寝るらしいが、藤村は誰が使ったか分からない共用の布団を嫌がるらしい。
捜査一課内の隅に置かれているソファにも同じ理由で寝転がるのを嫌がるみたいだ。
堤は逆に何処ででも寝られるらしい、SATの頃に野宿の訓練も積んだから、と会話が進む。
「他の男だらけの中で雑魚寝なんかしていたらお前も心配だろう?」なんて藤村が突っ込むと、
「別に藤村さん相手におかしな気になるのは俺位なもんです」と返す堤。
「それならば、俺は警視庁近くにマンションを借りているから夜中でも来たらいいじゃないですか」と堤が言うのに対して、
藤村は「お前んちに行くと無駄に体力を使う事になるから」と突っ込み返す。
いやはや、一筋縄ではいかないアラフォー受けだけあって目に見えてイチャコラせずとも、こうした普段の会話に滲み出るやり取りからして際どいですな、しかもお互い余裕ヨユー(笑)。
そんな会話を耳に挟みながら、捜査一課内で二人の関係に勘づく他の刑事が居るといけないからとさりげなく周りを見張ってあげている本条の気苦労にもお構い無しな藤村だった。
そんな藤村にめげず、本条にはこれからもいい人でいてほしい(笑)。