てんてん
shiawase na daijihen
本品は
『妖精王の求愛 ―銀の妖精は愛を知る─』の
コミコミスタジオ特典小冊子になります。
妖精王ディートハルトが
生涯で一番驚いた出来事になります。
妖精は聖樹から生まれます。
愛し合い生涯の伴侶と認め合った2人が
お互いの子供を欲しいと
同じくらいの強い思いで願うと
聖樹に果子が実をつけるのです。
妖精王には聖樹を観に行かずとも
聖樹に実が付くとすぐに
それが誰の子の実なのかわかります。
エルフ族は不死に近い長寿なので
精霊王ディートハルトは正直な所
赤子の誕生に特別な思い入れは
ありませんでしたが
今回の聖樹に実をつけた果子は
ディートハルトの生涯の中でも
これほどまでに驚いたことはない
想像を絶するほどの果子で
ディートハルトは朝から
そわそわと落ち着かない様子でした。
誰が見ても普通の状態ではない妖精王に
副官であるラーシュも気づきますが
ディートハルトはラーシュの前では
不自然なほどにいつも通りの王として
振舞おうとしていて何も聞けず…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
12頁の長めな番外は本編の幕間編で
妖精王がとある果子を見つけた時のお話です。
ディートハルトが見つけたのは
自分とラーシュの子供である果子で
ディートハルトは
そもそも結婚もしていないのにとか
いつ自分とラーシュが子供を望んだのかとか
いつそれをラーシュに知らせるかとか
いろいろ悩んでしまって
朝から自然な態度になっていたのです(笑)
最終的には
子供が生まれる前に夫婦にならないと!と
大切な話があるから聖樹を一緒に見に行こう
とラーシュを誘う終幕まで
ほのぼのとした雰囲気で
今後の展開にワクワクさせられるSSでした。
前巻同様、
本編の幕間を掘り下げてのSSなので
何か目新しい事があるわけではないですが
本編では泰然としていた妖精王の
アワアワというかアタフタした感じが
楽しめて良かったです♪
やっぱり番外編は
本編+@でちょっと違った面が見れるとか
本編×@で更にラブラブなのが
楽しく読めるなぁ (^_-)-☆