まりぽん812
nibiiro no hana
日本での仕事を終えたダンは、佐川をニューヨークに連れていき同棲し始めます。
本編は佐川の視点だったのでダンの気持ちは想像するしかなかったのですが、この短編でダンの一途な気持ちが明らかになります。
ダンが佐川のインスタグラムを覆面でフォローし行動を逐一監視するのも、不安な気持ちの裏返し。そして、相手を信じ切れないその不安感は、本編で鶴屋に手ひどく振られたトラウマだったのですね。鶴屋に全く気持ちが伝わらなかったのは、優しい態度や言葉が足りなかったのだと気付けないところが、できる男・ダンの足りないところなのでしょう。
佐川は察しがいいのでダンと上手くいっているのですね。インスタグラムに、「my lover」とコメントを添えたダンの写真を投稿します。誰か分からないよう髪の部分だけにした控えめさから、ダンを大切に想う気持ちが伝わってくるような気がします。
それを見つけて眩暈がするほど興奮してしまうダンが、可愛いです。言葉で嬉しいと伝えることなど考えていないのでしょうね。花束を買っていく行動力が、とてもいいなと思いました。
相手の振る舞いの中にひっそりと隠された好意を見つけるのも、恋愛の醍醐味なのかもしれませんね。
佐川がダンの愛情をどんなところに感じたのか、佐川視点の話も読んでみたい気がします。
わたしもアニメイトさんで購入してペーパー付いてきました。片面印刷のもの2枚。
ビーボーイ応援店のリストにあったっけ?と思っていたらアニメイト全店が応援店なんですね(海外店舗を除く)。
本編では、ダンから佐川への執着は描かれていましたが、佐川が本当にダンを愛しているのかはっきりしないところがあったので、そのあたりが描かれていて満足でした!
以下ネタバレありです。
日本支社での2年間の勤務を終え、ニューヨークに戻ったダンと佐川。
佐川は秘書としてダンのそばで働いていたようですが、彼の語学力ではやはり務まらなかったよう。
上手く行かないことにイライラする姿が佐川らしい。
自信家なところが微笑ましくもある。
ダンが別の部署へと異動させると、性に合ったのか佐川は自信を取り戻します。
その頃から佐川はインスタグラムを始めるのですが、ダンはそれを教えてもらえなかったため、不安に駆られます。
自分の知らないところで何かよからぬことをしているのではないか…
ダンはこっそり佐川のアカウントを監視するように。
浮気したわけではなかったようですが、フォロワーの女性と2人で会ったことがわかり、その夜散々ダンは佐川を責め抜きます。
すっかりエロくなった佐川とダンの執着っぷりがとても良かったです…。
ダンはまだ裏切られることへの不安があったようですが、仕事帰りの車中で佐川のインスタグラムを開くとそこには…
佐川からダンへの愛がわかる投稿が。(プラス膨大な数のいいねとハートアイコンのコメント)
嬉しすぎて口を手で覆うダンに、よかったね…!!と言いたい。
読んでるこちらまで笑顔になってしまいました。
もう、本当に幸せそうで、癒される…。
いつまでもお幸せに!
ヒューイや佐川の元先輩・十市がちょこっとだけ出てきたりそういった小ネタも嬉しかったです。
本編はあまさが無く、あまあま好きには少々物足りなかったんですが、こちらのペーパーで糖分補給させて頂きました!
これから買う方は是非ペーパー付きをオススメしたいです。
以下、ネタバレ絡んだ感想を…。
ダンの重い愛情が一方通行じゃなかった事にホッとしました。
浮気チェックのために覗いてたインスタで、まさか佐川の自分への愛が垣間見れるとはおもってなかったダンの喜びっぷりが可愛いです。
「いいね」連打したくなるSSでした(*´ω`*)
『鈍色の華』をビーボーイ応援店で購入するといただける特典小説ペーパー。私はアニメイトさんで購入して頂きましたが、白い、薄手のA4の紙に両面印刷されています。
という事でレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意を。
時系列は本編終了後。
視点はダンで、ダン×良祐との関係を描いたお話です。
恋人同士になったダンと良祐。
片時も恋人と離れていたくないダンはNYのエリック&ロナウド社へと良祐を引き抜き、同棲を始めた彼ら。
良祐のすべてを知っていたい独占欲の強いダンですが、ダンに知らせず良祐はインスタを始めていた模様。それをヒューイによって知らされたダンははじめ面白くなく感じるのですが、そのうち、インスタは良祐の私生活をのぞき見するのに適した道具だという事に気付いて…。
というお話。
ダン、怖いよ…。
というのが正直な感想。
そこまで良祐を囲い込まなくてもさあ…。
と思いつつ読み進めたのですが。
終盤の良祐のインスタの内容が、甘~い!
端から見るとダンの愛情は深すぎて引きますが(いや、すんません)、良祐は全く問題なく受け入れてる模様。
ラブラブな二人のお話でした。
鶴谷さんの方のお話ではこういった甘さはなかったので、甘さ補給にぴったりな可愛らしいお話…、かな?
それと良祐視点での描写はないのに、きちんと良祐の気持ちが手に取るようにわかるのはさすがだな、と思ったりしました。