ポッチ
chiisanahikari
コミコミスタジオさんで購入するといただけるおなじみの特典小冊子。表紙や裏表紙にプラスして、小説部分は7Pの、全部で12Pの小冊子です。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
時系列は本編終了後。ほたる視点でのお話です。
タイトルは『ちいさな光』。
悠介とともに茶会の招待状の準備をしているほたる。
手伝ってくれるほたるに対し、感謝の気持ちを惜しみない言葉でかけてくれる悠介に嬉しく思いながら準備を手伝うほたるですが、主催者側のリストの中から悠介の名前を見つけます。
その事に気付いた悠介とともに二人の名前について話し出します。両親には愛されず「ほたる」という名前にも執着のなかったほたるですが、悠介に名前を褒められたことで自分に対するネガティブな想いが徐々に解消されていって。
「ほたる」の名前から、子ども時代に二人でホタルを川辺に見に行ったことに話題が移ります。
両親から愛情を受けることもなく孤独だった子ども時代。
そんな不遇なほたるの幼少期において、悠介が唯一彼を慰めるものであったこと。
そして、これからも、二人で沢山の思い出を作っていこうと約束する二人。
二人にとって、お互いが、小さいけれど、やさしく将来を照らす「光」なんだと再認識する。
そんな優しく、温かなお話でした。
本品は『はつ恋ほたる』の
コミコミスタジオ特典小冊子になります。
本編後、
伴侶となった2人の後日談になります。
爽やかな薫風かおるある日。
ほたるは悠介を手伝って
茶会の案内状の準備をしていました。
元々細かい作業が好きな上に
悠介と一緒にいられるのも
ほたるにとっては役得なのです。
口元を綻ばせつつ
なにげなくなく見た招待客リストは
かなりの人数が並んでいて
びっくりしてしまいますが
悠介によると
今年は海外からの来賓がないだけ
今年は少ないとの事です。
招待客リストとは別に
主催者の一覧もあり
ほたるはその一覧から
まるで吸い寄せられるように
悠介の名前を見つけます。
愛しい名前を指先で撫でていると
悠介に手元を覗きこまれて
かわいいことをすると
破顔されてしまいます。
ほたるは悠介の名前を
大らかで落ち着いたイメージが
とても彼らしいと思っていました。
父親に意味などないと言われた
「ほたる」という名を
良く似合っていていい名前だ
と言ってくれた事をとても嬉しく
救われたと思えたのです。
おまえは俺を灯してくれる
ちいさな光だ
それはずっとほたるが
そうなりたいと思っていた姿で…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
2段組12頁のボリューミーな小冊子は
2人の名前を絡めたお話です。
ほたるの名前絡みで
悠介はかって2人で行った
蛍狩りを思い出します。
大きな目をキラキラさせて
蛍をみていたほたるを悠介は
とてもかわいいと思ったそうです。
その頃にはほたるが
男の子と知っていたけれど
半信半疑だったとか(笑)
もしよかったら
今年の夏に行ってみませんか
ほたるの提案に
悠介は一も二もなく快諾し
それどころか
これからは菖蒲園に行って
紫陽花も見て花火をして
秋には梨刈りや紅葉狩りをしようと
盛り沢山の提案をして…
と返してほたるを喜ばせる
という終幕まで
2人がお互いを大切に愛情深い日々を
送っている事がわかる
ほのぼのほっこりな小話でした。
悠介は意図的にラブラブ、
ほたるは無意識にラブラブなのが
楽しいかったです (^◇^)/
家のしきたりに縛られ
存在自体を押さえつけられていた
ほたるは悠介との出会いによって
抑圧された世界から解放されます。
本編も2人の明るい未来を
予想させる幕引きでしたが
本作では現実となった
2人のその後を読む事ができて
良かったです。